合板にはない、気の温りや心地よさを感じることのできる、無垢材。手入れは大変ですが、時間とともに色が変わっていく楽しみなどの良さがあります。手間をかけてもいいから、床を無垢材にしたい!という方はたくさんいます。それほど魅力的なのです!今回はそんな床が無垢材であるお部屋と、その種類についてご紹介します。
針葉樹の無垢材
無垢材のフローリングに使われる木材を大きく二つに分けると、針葉樹と広葉樹にわかれます。針葉樹の特徴は、広葉樹に比べてやわらかいところ。手や素足で木の感触をたのしめます。冬に触っても、冷たさを感じないなどのメリットがあります。
法隆寺にも使われている「ヒノキ」
ヒノキは、仕上がると美しい光沢をもち、日本の針葉樹の中で一番優秀な木材といわれています。耐水性にもすぐれ、ヒノキ風呂などの「水回り」によく使われていますね。こちらの部屋では長さのバラバラな板を交互にはめる「乱尺貼り」で使用されています。明るい雰囲気の新築ですね!
独特な模様「パイン」
やわらかく、足腰に負担のかかりにくいパイン材は、子供やお年寄りの方にもおすすめなやさしい木材。湿気や熱を吸収してくれるから快適に過ごしやすいのです。こちらの部屋も、落ち着いたやさしい色合いでまとめられてますね。北欧風のお部屋にぴったりです!
自然な節が素敵「アカマツ」
アカマツは、木目がはっきりとしていて、使いこめば使い込むほど艶がでて美しくなる木材です。褐色にちかい温かみのある赤みが特徴!こちらのお部屋は同じ長さの板を一定にずらしながら張る「りゃんこ張り」で使用されています。ロッジハウスのような自然感ある空間ですね。
厚みがますほどやわらかい「杉」
子供部屋にとってもおすすめな杉。素足で厚みを感じることができるほど柔らかいのです!傷つきやすいという難点がありますが、安全性はとっても高いといえるでしょう!こちらの部屋ではダイニングルームでしょうか、杉の香りを感じながら食事なんてすてきですね。和モダンな雰囲気にぴったりです。
広葉樹の無垢材
針葉樹とは対照的に、広葉樹の特徴はなんといっても傷つきにくさにあります。硬く丈夫で壊れにくいので家具に使われることが多いです。また、部屋の中を靴ですごす欧米に好まれて使われます。そのほかに、色の種類の多さがすごいのです。明るい色から暗くて濃いダークな色まで、雰囲気や場面に合わせて選ぶことができます。
広葉樹のイケメン「ウォールナット」
とても人気な広葉樹の代表木材、ウォールナット。その濃いブラウンがとてもかっこいいですね!狂いがすくなく加工性にすぐれているので、多くの場面で選ばれます!乱尺張りで張られたこの部屋でも、その美しいカラーが部屋全体を引き締めていますね!
気品のある「チーク」
見た目がとても美しいチークは世界中で愛され、高級木材として現在取り扱われています。日本では入手が難しいとも言われています。また、ワックスに似た分泌液のようなものに覆われていて、摩擦につよいため床にもおすすめなのです。そんなチーク材の床、思わず念入りにお手入れしてしまいますね。
ナチュラルなら「メープル」
とても頑丈で、ボーリング場などにも使われるメープル。大きくなってきた子供が走り回ったり暴れても大丈夫です!木目がきめ細かく美しいです。色合いが明るく淡いカラーなので、ナチュラルなお部屋にとても似合います!
女の子のような肌「ブナ」
薄くピンクがかった女の子の肌のような、きれいな木材!斑がちいさく、目立つのが嫌いな人には大人気。シンプルでやさしい仕上がりが特徴です。こちらもナチュラルスタイルや、北欧スタイルに合いそうなカラーですね。板によって色が少し違うのもとっても素敵。
無垢材の乙女代表「サクラ」
日本で一番人気?「オーク」
日本のフローリングの無垢材にもっとも多く使われているといわれているのが、オークです。はっきりとした美しい木目が特徴で、硬いので傷がつきにくく丈夫です。アンティークなお部屋にぴったりな高級感のある無垢材ですね。
いかがでしたでしょうか。無垢材フローリングは、世界的にも注目を集めていいます。自然の良さを室内に取り込むことで、合板をつかうよりも癒される空間となるでしょう。お手入れが大変でも、無垢材フローリングにしてみる価値はあります!沢山の種類の中から自分の好きな木材を選びましょう!