面積の少ない住宅では多くの物を収納するのは難しいですが、本当に必要なものだけに囲まれれば、心豊かにミニマルな暮らしを楽しむことができます。今回は、狭小な住宅にいながら、気持ちにゆとりが生まれるような広い空間に見せるには、どのような工夫をすれば良いのか、実例を通してご紹介します。
部屋全体を白く明るい色にする
部屋の壁や天井には白、あるいは白に近い明るい色で統一すると、部屋が広く天井も高く感じられます。家具は明るい色合いでそろえるか、落ち着いた色調の家具にするなら、シンプルなデザインにこだわるのがオススメです。
高い位置の窓
窓が高い位置にあると、明るい陽光が差し込み、部屋全体が明るく広く見えます。その上、天井も高く見えるから不思議ですね。白壁に貼られた樹木のウォールステッカーが、まるで本物の木のようで、素敵な北欧感を出しています。
白色多用のモノトーン調度
狭いアパートとのことですが、広々とした一軒家のように見えます。壁や床、天井の白に合わせて、ベッドやテーブル、フォトフレームなどをモノトーンで統一し、白一色の中で上手に黒色を取り入れています。
インテリア全体が明るめの色
シンプルナチュラルなインテリアが素敵なお部屋ですね。天井近くにある窓から、陽光が差してきて、真っ白で広い壁に映し出される窓枠と窓の影がなんとも幻想的!やさしい色調の家具で全体をそろえることで、明るい陽光までもが、やわらかく温かく感じられます。
縦方向の空間を使いこなす
横の面積が限られているならば、縦方向の空間を上手に利用するのが、狭小住宅でミニマルに、かつ広々と開放感も感じながらくつろいで生活できるポイントとなります。どのように縦の空間を利用しているのか、実例を見てみましょう。
中二階のある吹き抜けの家
1階から吹き抜けの天井を共有する、上の空間には中2階のリビングが設けられています。1階、2階と厳格に空間を区別するのではなく、1階からも中2階が見渡せます。大きな開放感があり、部屋も広く見えますね。
開放的ならせん階段
開放感のあるらせん階段にすると、狭小住宅でも面積の多くを節約できる上、見た目にも軽やかで重圧感を感じません。吹き抜けなので天井が高く、白い壁が上方へと大きくつながっているのが、広く見せるコツ。下方に落ち着いた色の調度類を並べても、全体の色相をそろえているため圧迫感は全くなくて素敵ですね。
階段下の空間を有効利用
2階へと続く開放的な階段の下には、キッチンカウンターに合わせたダイニングテーブルが取り付けられています。階段下の空間を単なる収納だけでなく、生活する場としても利用できる素敵なアイデアですね。チェア4脚が色とりどりなのも、生活を楽しむ余裕が感じられます。
眺望の良さを工夫する
部屋の壁を取り払い、どの部屋も見渡せる状態にしたり、大きな窓をつけるといった工夫をすることで、外界の景観を視界に取り入れ、視覚的に広い空間でゆったりくつろぐことができます。
部屋はすべて見える状態に
1階のすぐ上に中2階の空間があり、すべてが見渡せるようになっています。家の中で仕切られた、いくつかの空間を壁で見えなくするのではなく、眺めをよくすることで、開放感もあり広い空間に感じられますね。不要なものは処分すれば、大きめの機器や家具もきちんと置けて、毎日を楽しむことができるのですね!
大きなガラス窓で外とつながる
大きなガラス窓を通して見えるのは、緑広がる外の世界。窓から外の景観がよく見えれば、室内は狭くても、視覚的にいつも広い空間で過ごしているようで、ゆったりとした気持ちになれます。季節の移り変わりも日々感じることができて、素敵ですね。
仕切りを作らないワンルーム
キッチンの引戸をなくし、ディアウォールで空間を区切ったそうです。狭い部屋をふすまやドアでいくつも仕切るよりも、余計な壁は取り払い、仕切りを作らないワンルーム形式にすると、広がりが出て部屋も大きく見えます。
一つの家具をいろいろに使いこなす
部屋の隅に寄せたソファは、ダイニングテーブルセットやくつろぐためのソファ、勉強する机と椅子にもなるそうです。一つの家具を日常のいろいろなシーンで使いこなす工夫も、ミニマルを目指す生活ではぜひ取り入れたいアイデアですね。
不要な物を常に片付けることで、大きな家具や電気器具の置き場にもゆとりが生まれ、ミニマルな生活を楽しむことができます。広くて開放感のある空間にすることを意識して、狭くても心地よい部屋づくりを目指してみませんか。
RoomClipには、インテリア上級者の「狭小」のオシャレなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!