自分で考えると効率性や合理性を重視しがちなのですが、自分とは全く違う視点から素敵なデザインを提案してもらったことがとても良かったです。例えば、キッチン周りのスペースも無駄な印象があったのですが、実際にはダイニングテーブルを置いたり、子どもが遊ぶスペースとして活用しています。同様に広すぎると感じた玄関にはチェストを置いて花を飾るなど、大いに楽しんでいます。一見、無駄に思えるスペースが、暮らしに潤いをもたらす余裕につながっていることが実感できました。また、料理をしながら和室に寝ている子どもの様子を見守ったり、庭の風景が眺められるなど、家事をする際の目線にも配慮してもらいました。床もフラットにしたことで、子どもやペットも安心ですし、掃除がしやすいと好評です。プロの仕事を信頼し、お任せしたことで、自分たちの想像を上回る快適な住まいに仕上がりました。
担当者コメント
家を建てることになったきっかけ、要望
施主様ご夫妻に子どもが生まれ、実家に引っ越すことをきっかけに、同じ敷地内に新築することになりました。家族構成は、施主様ご夫妻とお子様2人、ペットの犬の5人家族。いずれは子どもが独立するため「家はコンパクトでいい」という考えから、家族間のコミュニケーションが取りやすく、高齢になっても暮らしやすい「平屋の住まい」をご希望。プランでは、友人家族やご両親と楽しい時間が過ごせる「みんなで集える広い空間」、子どもやペットが動き周りやすい「フラットな床で開放感のある住まい」といったご要望がありました。
行った提案内容
プランニングで重視したのは、効率的で心地よい空間の使い方と、家族の成長の変化にも対応できる柔軟性。1階25.5坪、ロフト5坪のコンパクトな住まいのため、狭く感じないよう空間の広がりを意識しました。和室の扉を開放してリビングとひとつづきにすることで、友人たちとパーティも楽しめる大空間に。ロフトも壁で塞がず手すりのみにすることで、吹き抜けの気持ちよさを生かした開放的な空間に仕上げています。また、リビングから居室につながる2つの通路もキッチンスペースの一部として兼用させるなど、無駄なく空間を使う工夫を随所に盛り込みました。2階に設けたロフトは、将来的に子供部屋にすることも可能で、家族の変化に合わせて使えるフリースペースに。外観は、艶消しブラックの塗り壁にヴィンテージ風のブリックタイルを組み合わせ、ラフ&クールなデザインに仕上げています。