今回は、グリーンの爽やかさがよく馴染む、明るめのブルックリンスタイルで人気を集めるtomotomoさんに、スタイロフォームを使ったレンガ壁DIYをご紹介いただきます。漆喰で仕上げた立体感のある古レンガ風白壁です。ブルックリンスタイルに欠かせないレンガをリアルな質感と共に再現されています!両面テープだけの固定なので、壁を半田ゴテで傷つけなければ現状回復可能。賃貸の方も挑戦していただけるDIYになっています。
教えてくれた人
中古の古い家の6畳和室をDIYして楽しんでます。 ブルックリンの古いアパートの一室みたいな部屋を目指してコツコツ頑張っています。このレンガ風壁作成前に参考にさせていただき、質問に快く応じてくださったmako0080さん、shimoさん、スタイロフォームレンガ壁の先輩方ありがとうございました!
必要なもの
所要時間
5~6時間
購入する材料 計3アイテム 3000円ほど(税込)
- スタイロフォーム20mm×910mm×1820mmを1枚(施工する面積分)
- 両面テープ(なるべく強力なもの、原状回復前提なら壁紙を傷めない程度のもの)
- 漆喰200g~300g(910mm×1760mmの壁の場合の最低量)
- 細い面相筆
必要な道具
- 半田ごて
- 金ヤスリ
- ビニール手袋
- 定規 できれば1メートルあると楽
- マジックペン(細すぎると線が引きにくいので中細ぐらい。水性でも、油性でもOK)
つくりかた
STEP1
スタイロフォームにお好みのレンガサイズの線を引きます。今回の場合、レンガ1枚横200mm×60mm、レンガ間の目地部分の幅は10mmで線を引きました。(写真は施工面と違う壁用のものですが、こちらのほうがわかりやすそうな写真なので)
一緒に写っているのは、今回のレンガサイズに決めるにあたり参考に1枚購入したブリックタイルです(笑)線引きは、セブンイレブンで売っている水色の水性ペンを使用しました。
ポイント:縦線は多少斜めでも後で修正がききますが、水平線だけはしっかりと水平に!
※ホームセンターでスタイロフォームを購入する際、厚20mm横910mm縦1820mmのスタイロフォーム1枚をお店でカットしてもらいました。
今回は横910mm縦1760mmの施工面と同サイズに。施工する壁のサイズにカットしてもらったほうが楽です。カット代含まないと1枚700円前後だと思います。
STEP2
両面テープでスタイロフォームを壁に貼り付け、半田ごてで目地部分を溶かしていきます。
せっかく20mmの厚みのあるスタイロフォームを使うので、立体的なレンガ壁を目指したいと思います。目地幅10mm以上、深さも10mm以上入れました。古いレンガを表現したかったので半田ゴテでレンガの角を丸くする作業や、レンガの欠けた部分なんかも作ります。(もちろんお好みで)
ただ、レンガ壁のかっこよさはレンガ部分よりもむしろ、目地の出来次第だと思いますので、しっかりと目地部分は幅を取ったほうがいいと思います。今回の壁の以外にも1枚作成しましたが、目地の幅は特に深さが変わっただけで表情がガラッと変わってしまいますので、複数枚作成する方は目地部分のサイズは統一した方がいいです。
注意点:壁に貼り付けてから半田ごてを使う場合は、壁を焦がしたりしないように注意してください!壁に貼る前に半田ゴテを入れる場合は床面の保護を忘れずに。また、あまり深く目地部分を掘ると、壁に貼る前に折れてしまいますのでご注意ください。もちろん半田ゴテは非常に熱いので、火傷、火事にはくれぐれもご注意して扱ってください。
STEP3
手順3では「お好みで加える下地処理加工」をいくつか紹介します。
①私がやったのは、金ヤスリなど使ってレンガの直線感を出す地味な作業と、レンガ表面に凹凸をだす作業。コレで目地部分の直線を調整しました。このあと、漆喰を塗っていくわけですが、その前に面倒でなければ②下地塗装をしてもいいと思います。レンガ部分もそうですが、目地部分は塗装しておくと漆喰の二度塗りの手間が省けて圧倒的に楽な上、漆喰で目地が潰れることも防げ、下地の色がいいアクセントになります。今回の行程では、私は面倒でやりませんでしたが(笑)
STEP4
1度目の漆喰塗りを行います。原状回復予定の方はマスキング等対策をお願いします。
レンガ部分表面を薄く塗っていきましょう。塗り残しなど気にしなくて大丈夫。今回は、ゴム手袋をはめて漆喰を手で直接ベターーー!と塗っていきます。細かいことは一切気にせずに楽しんで塗りましょう!凸凹感がレンガのリアルな質感になるのでOK!今回は塗料ではなく、漆喰を使った最大の理由がここです。
塗り終わったら完全に乾ききる前に、目地部分を塗っていきます。表面を塗った漆喰が目地部分に溜まっていると思います。目地幅より細い筆を使ってその漆喰を薄く伸ばしていきましょう。漆喰で埋まった目地部分を掘り起こす感じで。ここも塗り残しを気にせず、薄くすることを心掛けます。
STEP5
1日ほど乾かしたら、2度塗りをします。 1度塗りだけだと、青いスタイロフォームがうっすらと見えてしまいます。1度目と同じように塗っていきます。目地部分も同じように塗り、潰してしまわないように注意してください。漆喰の消費量もかなり増えてしまいます。なお、この写真の壁は縦の目地部分を塗りつぶしすぎています(笑)このあと乾いた漆喰をヤスリで掘り起こしました(汗)
STEP6
このあと、お好みで汚し加工をして完成です。
私は、インスタントコーヒーやウーロン茶を筆につけて目地部分に流したり、布につけてポンポンとし、レンガ表面に薄茶色の汚れを表現しました。
なお、写真の柱より下と上では目地部分の塗り方が違うので表情が若干変わってしまいました。下は目地を漆喰で埋めすぎ、上は目地の漆喰を筆で薄く入れています。同じレンガに見せるためには目地部分の作成方法の統一が大切だと思います。
リアルな立体感でインテリアに味わいが増す!
リアルさを追求したレンガ風の壁。壁紙では実現できない立体感は、部屋の味わいを深めてくれること間違いなしです。ブルックリンスタイルに欠かせないレンガは、どこか古びていてごつごつとした質感がポイント。思わず触れたくなるヴィンテージ感もしっかりと表現されていますよね。漆喰で塗装することで、ナチュラルさが加わり、重すぎず爽やかな印象に。ダークで重厚感のあるヴィンテージスタイルとはまた違った楽しみ方のできるDIY術ですね。皆さんも、リアルさにこだわったレンガ壁DIY挑戦してみてはいかがですか?
ワンポイントアドバイス
- 目地は、厚み深さともに10mm以上あると立体感が出ます。
- 目地部分は筆を使って漆喰を薄く塗り、目地部分の埋めすぎに注意してください。
- 下書き線を引くとき、水平はしっかりと確認するようにしましょう。
tomotomoさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!
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