「世界に一つを叶えるリノベ。暮らしを映すギャラリーカフェ」 by GardenGalleryさん

「世界に一つを叶えるリノベ。暮らしを映すギャラリーカフェ」 by GardenGalleryさん

中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。

今回は東京都在住のGardenGalleryさんに、中古マンションリノベーションに至った経緯から家づくりのこだわりまで、じっくりとお話をお伺いしました。自分たちにしか作れない、他所にはない「ギャラリーカフェ」をテーマにしたという空間は、伸びやかで自然体でいられる心地よさに満ちています。さっそくその魅力の真相に迫っていきましょう。

今回教えてくれたユーザーさん♪

古いマンションをリノベーションし、グリーンやインテリアを勉強中の夫婦です。 ギャラリーカフェをテーマに、緑あふれるちょっとアートで爽やかな空間を目指してます。 あえて統一感を出し過ぎず、バラバラでも、散らかっていても許される気楽さも大事にしてます。

そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?

GardenGalleryさん

「以前の賃貸はおしゃれでとても気に入っていましたが、子供が産まれると狭くなるため、結婚を機に住宅購入とリノベーションを決意しました。せっかくなら、世の中にないちょっと変わった間取りで、超おしゃれな空間を作ろうということになったんです。」

どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?

GardenGalleryさん

「それは、どうしても広い土間を作りたかったからです。前に住んでいた賃貸の家が、45平米のうち10平米が玄関土間という変わった間取りでした。住むまでは機能性として心配でしたが、住んでみたらすごく使いやすく、玄関へ入った時の開放感も心地よかったです。友達が遊びに来ると、みんなとても驚いてくれるので、その反応を楽しんでいました。

こうした経験から、家を買うのであれば絶対に広い土間で、開放感と驚きのある間取りにしたいと考えていました。」

リノベーションという選択肢を考えたきっかけと、情報&依頼先の探し方を教えてください

GardenGalleryさん

「きっかけと言うよりも、夫婦2人とも『家を買うなら内装は絶対におしゃれで、人と違うオリジナリティーのある間取りに』という思いが強く、そもそも『中古マンション×リノベーション』しか思いつかなかったんです。そしてやはり、新築よりも安く、素敵で、日々の生活が楽しくなるリノベーションは私たちにピッタリでした。

依頼先は、当時の家の近くにあったリノベーションの会社が前から気になっていて、休みの日に飛び込みで伺いました。担当の方と話していく中で、『この人と一緒にリノベーションしたら、絶対に素敵な空間がつくれるな』と確信を抱き、そのままお願いしました。」

実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?

GardenGalleryさん

「最初は『思ったほどおしゃれじゃないかも?』と心配になりました。完成直後は何も置いてないただの床・壁・天井で素っ気なく、ネットで見るような素敵空間とはほど遠かった印象です。

いろいろな写真や雑誌を参考にしながらモノを置き、生活を始めていく中で本当に完成していき、今はとても気に入っています。」

特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください

①ショップのような照明

GardenGalleryさん

「LDKはショップのような雰囲気を出したいと思っていて、ペンダントライトだけではなくいろんなもの吊るしたかったので、ダクトレールを付けてもらいました。照明だけではなく、植物や流木、ドライフラワーなど様々なものがぶら下がっていて、ちょこちょこ配置換えもしています。」

②ギャラリーのような飾り棚

GardenGalleryさん

「リノベーションのテーマは『ギャラリーカフェ』で、器や植物の展示空間が欲しいと考えていました。そこで作ってもらったのが、リビング土間のエリアにある、特徴的な足場板の飾り棚です。子供が成長するにつれて展示物が器からおもちゃへ、今後も暮らしに合わせて変わっていく予定です。私たち家族をを映し出すようなギャラリー空間になりました。」

③3方向から眺められる植物エリア

GardenGalleryさん

「家の中心に植物をたくさん置いて、いろんな方向から眺められるエリアが欲しかったです。いろいろと迷った結果、土間の延長線上に寝室・廊下・子供部屋の3方向から眺められる植物スペースを作りました。夜はガラス越しに照明で植物が浮かび上がり、廊下照明としての機能も果たしています。」

④土間の段差に合わせて欠けた扉

GardenGalleryさん

「部屋全体に土間の段差があるため、リビングの扉の下が一部欠けてしまいます。段差部分で木と鏡の2つの素材に分けることによって、下の欠けに違和感がなくなり、また鏡部分がまるで透けて奥が見えているような不思議な視覚効果も出ています。

素材は無理を言って、toolboxのフローリング材と特注のアイアンの取手で作ってもらいました。今でも扉を開けるたびに木と鉄の表情を見ては、出来映えに満足しています。」

⑤リゾートホテルのようなデイベッド

GardenGalleryさん

「前の家では2シーターのソファに夫婦どちらかが寝転んでいて、二人で並んで座るということがほとんどありませんでした。 新婚旅行で沖縄に行った際に、リゾートホテルのリビングにデイベッドがありゴロゴロできたのが自分たちにピッタリで気に入り、小上がりのようなデイベッドをソファの代わりに作ってもらいました。 今では、子供も含めて家族みんなでゴロゴロしています。」

リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?

GardenGalleryさん

「このトータル費用で、自分たちがここまで豊かな生活を送れているのはリノベーションのおかげです。新築では絶対に住めないようなエリアで、日々の生活も楽しくなりましたし、家づくりの体験としても非常に価値があるものを得られたと思います。

ただ、体験として非常に素晴らしい反面、私たちの場合はこだわり過ぎて打ち合わせが多くなり、そこがとても大変で疲れてしまいました。あまり自分たちだけでやり過ぎずに、プロからの提案をうまくもらいながら進めるのが良いと思いました。

そして、費用面の計画は非常に重要です。あまりにお金をかけ過ぎるのは良くないですが、最初から費用を少なく言い過ぎると、設計士が予算に収めることを優先してしまい全然提案が貰えない場合もあります。ある程度、余裕を持った資金計画をしておくことをおススメします。私も次回はもっとお金をかけます。」

お話をお伺いして

他にはないオリジナリティ、ギャラリーカフェのような空間、そして広い土間、ご夫婦で思い描いた理想を実現する術は、『最初から中古マンション×リノベーションという選択肢しか考えられなかった』とGardenGalleryさんは語ります。また、リノベーションにすることで、費用や立地という基本的な条件も理想的なところに落とし込んでいらっしゃいます。家づくりは、どんな方にとっても大きな決断であり、大きなチャレンジ。せっかくなら、妥協なく存分に楽しみたい……そう思うのではないでしょうか?リノベーションは、理想と現実の差を縮め、自分の中にあるアイデアを家に表現しやすい手段です。

イレギュラーなカタチで室内まで伸びる個性的かつ機能的な土間、ビビッドなアクセントウォール、床や壁だけでなく扉に至るまでの建材選び、造作の家具、GardenGalleryさんのお宅はどこをとっても、「こだわり」が溢れています。世界にひとつの、家族の暮らしを映し出すギャラリーカフェ……そこには、散らかっていても許される、自然体がおしゃれに映る、そんな気楽さという心地よさがありました。それは、丁寧にじっくりと、悩み苦労しながら積み重ねたこだわりの分だけ得られる心地よさ。リノベーションを検討されている、これから家づくりを始める、そんな方はぜひ、GardenGalleryさんの経験とアドバイスを参考にしてみてください。

GardenGalleryさんのお住まいについて

  • 所在地: 東京都世田谷区
  • 物件種別: マンション
  • 建築面積: 82平米
  • 間取り: 2LDK
  • この家に住む人: 4人(夫婦、3歳男の子、0歳女の子)
  • 施工期間: 3ヶ月
  • 総費用: 1350万円
  • 設計: 株式会社NENGO

GardenGalleryさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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