「家と空間を豊かに使う。少ないものでつくる快適な暮らし」 by Mugiさん

「家と空間を豊かに使う。少ないものでつくる快適な暮らし」 by Mugiさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、ゆったりと芳醇な空間づかいで、シンプルでありつつも豊かさのあるインテリアが魅力的なMugiさんと、そのお宅をご紹介します。ドイツという風土ならではの景色や間取り、暮らしの工夫にも注目です。

今回ご紹介するのはこの方です!

ピアノとガラクタだけを持って、家族でドイツに引越して来ました。収納がほぼゼロの、空き箱のようなアパートの一室に住んでいます。ズボラなため、とにかく掃除がしやすい部屋になるように、いろいろと試しながらインテリアを楽しんでいます。

少なさから生まれる、豊かな快適性

シンプルだから際立つ、芳醇で穏やかな空気感

ご家族でドイツに移住されたMugiさんのお宅は、キッチン独立型の2LDKアパートです。収納が少なく、また日本からあまりものを持たずに移住されたということ、そして掃除のしやすい家づくりを心掛けられているということがあり、住まいの中で目を惹くのは、広々とした空間を贅沢に独占する必要最低限のファニチャーたち。その佇まいと、窓の外を流れるドイツの景色のコラボが、何とも芳醇で上質に穏やかさを醸し出しているのが印象的です。

異国の地での0からの家づくり、必要なものが揃うのにも思いがけず時間がかかるようです。写真の棚は、注文してから配達まで9週の時を経てやってきた大物なのだとか……。写真では、リビングとダイニングの間に観音開きの扉のように置かれていますが、どのようにレイアウトし、何を置くかはまだまだ検討中とのこと、どうなるか実に楽しみです。今のままでも絵画的で素敵ですが、置かれているビールの空き瓶たちは購入店でデポジット還元されるようなので、この景色はとても貴重な一枚です。様々なデザインのビール瓶と出会えるのも、本場ドイツならではですね。

伸び伸びと暮らしを味わう心意気

リビングは、一台で雰囲気をたっぷり漂わせる趣あるピアノと一面に広がる窓と、やはり実にシンプルです。窓枠が広くとられているので、椅子を寄せればソファやサイドテーブルがなくても、そこでゆったりとくつろぐことができるのだそう。Mugiさんが、家づくりでこだわられているのは『可動と兼用』だと話してくれました。それは、掃除のしやすさにもつながる、少ないもので暮らすことの基本とも言えます。このように家そのもののつくりまでも、上手く兼用手段として利用されているから、ものは少なくとも空間としての完成度が高く感じられるのではないでしょうか。もしかすると、日本の住宅でもよくよく見渡してみると、大きな家具の代わりになる建具やパーツが眠っているかもしれません。家をいま一度、改めて見渡してみたくなりました。

ちなみに、こちらの大きな窓からの景色はMugiさんのお気に入りだと教えてくれました。ご本人いわく『緑も借景で済ませたりして……』と、粋にその土地、その家での暮らしを楽しまれていることがわかります。

角度を変えてみてみると、リビングのドア付近にあたるピアノの横には棚が置かれています。玄関への動線も良い、こちらの棚に置かれているのは息子さんの学校・習い事用のアイテム。ここに置かれていれば、登校準備も放課後の習い事への準備も、一日の自然の流れの中でサッと済ませられそうです。ドイツでの暮らしにまだ慣れないであろう息子さんにとっても、親御さんの目の届く場所で支度できる安心感がありますね。ものや家の使い方だけでなく、置く場所へのこうした配慮も、伸び伸びとした暮らしを導くMugiさん流の優しいメソッドと言えそうです。

自分らしく、暮らしやすくするための工夫とこだわり

Mugiさんご一家の暮らすアパートは、白を基調とした内装になっているのが特徴的です。独立型のキッチンも、白い建具に白いタイル……と清潔感たっぷり。そんな空間にMugiさんはビビッドカラーをコーディネートされました。白い空間のなか、ポップなカラーがスッと入ることで、モダンな華やかさが増し、使い手の個性がきらりと光ります。利用されているキッチンツールもカラフルですね。ここでも、何かに代用できるツールは兼用することで、少ないものでの暮らしを実践されています。こちらの一枚は、そんな『〇〇の代用品』をピックアップされたものでもあるんですよ。

バスルームも日本のそれとは雰囲気が違います。バスタブを囲うガラスパネルは、シャワーの飛び散り予防にMugiさんが後付けされたもの。洗面と一体構造なので、このパネルがあることで機能性もグンと増したのではないでしょうか?

Mugiさんは、家づくりの中でこだわりを置いているのは『掃除のしやすさ』だと語ります。兼用について突き詰めれば、持ち物はより少なく済みます。可動式のものを活用すれば、もちろん掃除もより楽になります。そして、家族の暮らしの動線に寄り添えば、さらに機能的にすっきりと暮らすことができます。この全ては、どんな土地でも共通して、快適な日常を生み出してくれるでしょう。少ないことは、考え方と実践の仕方でより豊かであることにつながる……Mugiさんの家づくりを拝見して学んだことです。Mugiさんご一家のドイツ生活はまだ始まったばかり、ぜひ引き続き注目してみてください。

Mugiさん邸の間取り図

Mugiさん宅は、2LDKのアパートです。キッチンが独立しているため、リビングとダイニングがゆったりととられているのが特徴的。その他、寝室や子供部屋、廊下など基本的に家具はすべて必要最小限に抑え、すっきりと床面積を広くコーディネートされています。

Mugiさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

Mugiさん

なんだか味気ない話になりますが、可動と兼用です。 できるだけ、使う場所と使う方法がたくさん思い浮かぶものを選んで、少ないもので快適に暮らせるようにしています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

Mugiさん

基本のものは、無印良品が多いです。無印良品のお店は、うちの近くにもあります。 かわいい雑貨は、ドイツのBUTLERS 、オランダのHEMA、フランスのPYLONES で探すことが多いです。(いずれも各地にある、普通の雑貨屋さんです) お手頃価格でヒネリのあるものが好きです!

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

Mugiさん

ランチョンマットとテーブルランナーです。 布物は扱いが面倒なので避けていましたが、試してみると空間がパッと明るくなるので驚きました。 収納場所は少なくて済むのに効果が大きいので、もし良いものに出会えたら、少し増やしたいと考えています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

Mugiさん

ドイツ語ができないために日々トラブルの連続なので、『とにかく言葉を覚えなくては!』と焦っています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

Mugiさん

皆さまの生活の知恵をもっともっと拝見して、より暮らしやすい家づくりがしたいです。自分の家では挑戦してみたくてもできないようなインテリアを、RoomClipで拝見してウットリしたりしています。 お料理のこと、趣味のこと……ヨーロッパでの暮らしの情報も、コメントでいつもたくさん教えていただいて、とても感謝しています。

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Mugiさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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