「感性に従い、自由に自らつくり進める、成長する家」 by parudoxさん

「感性に従い、自由に自らつくり進める、成長する家」 by parudoxさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、さまざまな国、いろいろな時代、文化、それぞれから感じた魅力を独自のセンスでミックスし、住まいのコーディネートに投影されているparudoxさんと、魅力あふれるお宅をご紹介します。

今回ご紹介するのはこの方です!

田舎から東京に出てきた学生時代に、インテリアに目覚め、賃貸でもDIYでできることを楽しんでいました。その後、中古マンションのスケルトンリノベ時代を経て、今はついに一から自分好みに建てた、海の見える家に住んでいます。

歳月を重ね成熟し、魅力を増す家づくり

赤い床と感性に触れた家具たち

ひとりと一匹暮らしを楽しまれているparudoxさんのお宅は、海と山の見える2階建て1LDKです。眺望を活かし2階に設けられたLDKには、真っ赤な床とレトロとモダンが混在したファニチャーが醸し出す、独特の趣ある空間が広がります。

使い込まれたことで生まれる味わいや、長く愛される機能美を好まれるparudoxさんセレクトの家具は、そのどれもが中古あるいはDIY。あえて『コレ』とテイストを絞らず、風土や文化、時代、それぞれのもつ魅力の中から、感性に触れたものを丁寧に選び取るのがparudoxさん流のインテリアスタイルです。ちなみに、この真っ赤な床も、塗装はご自身で施されています。

parudoxさん宅のLDKはワンフロアで見通しは良いのに、リビングからダイニング、キッチン、それぞれの領域が雑貨や家具などで巧みにゾーニングされています。特に、キッチンはオープンでありながら、階段を挟むことで独立した雰囲気をもっているのが特徴的。

そして、このキッチンとその横に広がるデッキは、この家の中で最も眺望の良い場所でもあるとparudoxさんは語ります。ここに置くために探し回った、壁際のアンティークのカウンターで、『景色を眺めながらコーヒーやビールを嗜むのが、日々の贅沢です』とも教えてくれました。

大好きの集大成

一から自分好みに作った家の中で、parudoxさん一番のお気に入りは、リビングとキッチンの間にある、壁一面が本棚になった階段ホールなのだそうです。なぜなら、本棚はもちろん、踏板に採用した足場板に、アイアンの手すりなど、ディティールの隅々に『好き』がいきわたった、parudoxさんのこだわりの集大成と言える場所だから。

階段正面の壁に採用された大谷石は、parudoxさんが『家をつくるなら絶対やりたかった』と語るこだわりのひとつです。柔らかな石肌とゆったりと広がる斑点が、時の流れを緩やかに感じさせる空間の雰囲気を助長しているよう。また、旧日本帝国ホテルにも用いられた伝統のある大谷石は、parudoxさんの好む『長く愛されてきたもの』のひとつでもあります。

交差する無骨と繊細

ミッドセンチュリー、アンティーク、インダストリアル……そして和、parudoxさんのつくり出す空間からは、実に様々なテイストの面影を感じることができます。既成の枠を超え、独自の直感と感性で選び取られた道具・素材たちが相乗し、化学反応を起こし、新たな魅力を付加するparudoxさんのスタイリングには、繊細と無骨が入り混じる違和感もあります。でも、その違和感は、決して不快なものではありません。むしろ、洞窟の先で宝物を見つけたような、ワクワク感を与えてくれます。

浴室も、細かなモザイクタイルがつくり出す繊細でエレガントな雰囲気と、FIX窓の向こうに見えるガーデンの素朴な雰囲気のギャップが絶妙な空間です。非日常感と開放感のある浴室は、毎日のバスタイムを特別なひとときに演出してくれそう。

parudoxさんは、家具や雑貨にこだわるだけではなく、建具や建材にもとことん自分流を通されて、家づくりを突き詰めていらっしゃいます。そのこだわりは、ここで紹介するには余りあるほどです。今後も含め、是非、parudoxさんの住まいづくりをもっとチェックしてみてください。新しい価値観、意外な組み合わせ、挑戦することの意義……いろいろな可能性を示してくれるはずです。

parudoxさん邸の間取り図

parudoxさんのお宅は、2階建ての1LDKです。眺望の良い立地を活かしLDKは2階に、暮らしの機能は1階にと、きっちりと使い分けていらっしゃいます。どの空間、どのパーツにもparudoxさんのこだわりが丁寧にこもっていて、住まい全体が豊かな表情を魅せてくれるのが印象的なお住まいです。

parudoxさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

parudoxさん

テーマは、『古くなるほどにカッコよくなる』です。長年使い込まれたような、無骨な機能美やキズが味わいになる素材感剥き出しの感じが好きで、家にある家具や建具もほぼ中古家具かDIYです。 ドアや収納扉もほぼ全て(玄関ドアと浴室のガラスドア以外)施主支給しました。ヤフオクで買ったものや人から譲ってもらったもの、自作したものもあるんです。

気に入って買ったものはとことん愛する方で、和家具、バリ風、ミッドセンチュリー、インダストリアルなど、インテリアの時代時代の流行がごった煮状態なため、特に何か目指しているスタイルというのはありません。 ただ昔からパリの2人組アーティストTse&Tse associeesのファンで、赤く塗った特徴的な床も、そこから影響を受けたものです。そのため、あえて言えば、パリの屋根裏アトリエ風みたいな雰囲気を目指していることになるのかな……という気もします。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

parudoxさん

昔から好きで、ちょいちょい覗きにいくのがH.P.DECOです。あとはP.F.S. PARTS CENTER、路面店はなくなってしまいましたがF.O.B.COOP、オルネ・ド・フォイユ、CIBONE(昔ベルコモンズの地下にあった頃の方が好きでした)、東急ハンズ、IKEAなどなど。 ネットショップ系だと、まずヤフオク、壁紙屋本舗、ToolBox、FlyMe、a.depeche、上手工作所……あたりをよく見ています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

parudoxさん

今年のGWに、IKEAの定番ロースコグワゴンを3つも大人買いしてしまいました。パントリーや玄関収納内などで使っています。まだ使いこなせていませんが、ごちゃごちゃしたものをまとめて置いてもそれなに様になるので、なるほど人気があるわけだな……と思ってます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

parudoxさん

建物の竣工時には外構にまで手が回らなかったので、目下のマイブームは庭づくりです。敷石を敷いたりフェンスを作ったりといった、土木系のDIYはこれまでやったことがなかったので、プロの職人さんにいろいろアドバイスをもらいながら、自分のできる範囲で少しずつ挑戦しているところです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

parudoxさん

インテリア好き歴は長いものの、RoomClipを始めるまではSNSで部屋写真を上げたことがなく、『世の中のインテリアクラスタがこんなに盛り上がっていたのか!』と驚かさています。もっと早く始めればよかったです。

皆さんのお部屋のレベルの高さやインテリアに注ぐ並々ならぬ情熱、DIYのアイデアなど、上には上がいるんだな〜と刺激を受けっぱなしで、いつもセンスやテクニックを参考にさせていただいています。フォローやいいねはこっそりさせていただくことが多いのですが、ツッコミやコメントは大歓迎です。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

parudoxさんのお部屋ギャラリー

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parudoxさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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