連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.147 2019年3月3日更新

「人・もの・家、それぞれの時間を大切に味わえる生活づくり」 by Itaruさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、時の流れまで独特の味わいを感じさせてくれるような空間づくりをされているItaruさんと、そのお宅をご紹介していきます。インテリア好きが高じて、建築の分野の勉強をされているというItaruさんご自身が、デザインや間取り、設備設計に至るまで全て計画されてリノベーションされたそうです。住まいの髄まで、可能な限りのこだわりを詰め込んだとっておき空間の魅力に迫っていきましょう。

今回ご紹介するのはこの方です！

Itaruさん

築30年のマンションをリノベして、家族4人（夫婦と1歳0歳の姉妹）で暮らしています。夫婦共に古いものが好きです。便利過ぎず、良いものを長く大切にすることを意識しながら生活しています。

人だけでなく、ものに宿ったストーリーも慈しむ生活

家族がのびのび『すごす』家

1LDKにリノベーションしたItaruさんのお宅は、インダストリアルテイストやアンティークな雰囲気が溶け合った、味わい深い空間です。印象的なのは、『家族みんなでくつろぐ時間』を大切にする、Itaruさんの強い思いを感じられる大きめのリビング。ソファを置かずハンモックを吊るすことで、空間の開放感が活かされ、のんびりとした雰囲気が高められているのが素敵です。元気に走り回る、お子さんの様子が自然と目に浮かびます。

ダイニング・キッチン側に振り返れば、玄関へ続く土間スペースまで見通すことができます。1LDKのどこで家族がすごしていても、なんとなく繋がっていられる計算された間取りは、心地よい安心感を誘います。また、ダイニングに敷かれたペルシャ絨毯が、シンプルで無骨な空間にさらりと、彩や高級感を添えているのもオシャレ。多くを飾らず、大胆な変化で目を楽しませてくれるインテリアからは、Itaruさんのセンスの高さが窺がえてきます。

丁寧に楽しむ生活振りもインテリア

フルオープンなキッチンには、リズミカルにツールや調味料が並びます。使いやすそうな見せる収納が、カフェの厨房のよう。LDK全体を引き締めるブラックの壁と、キッチングッズの中に飾られたレトロな丸い掛け時計のコントラストも絶妙です。ダイニングはもちろん、リビングからも、キッチンで作業する大人の姿がいつでも目に入るので、お子さんたちも料理や家事への興味が自然とわくのではないでしょうか。

キッチンの横手から続く、土間スペースは書斎兼、趣味のアウトドアグッズ置き場です。こちらも見せる収納で、好きなことを楽しむ豊かな生活振りを感じさせてくれます。LDKの様子もわかる、広い土間スペースで、のんびりお気に入りのグッズをお手入れしたり、作業したり……、毎日が充実していそうです。

よい出会いを積み重ねて……

Itaruさんは、『よいものを長く』という考え方を大切にされていると話してくれました。そしてご夫婦には、古いものが好きという共通点もあります。だから、Itaruさん宅にある家具は、リサイクルショップで見つけた掘り出し物やアンティーク調の趣のあるものが多いそうです。例えばこちらは、70年もののフランスセミアンティークです。インテリアとして周囲と調和しつつも、この家具独特の時代背景や歴史が佇まいからは溢れています。

時を超え、今に残ったものは裏打ちされた質をもつ『よいもの』であり、その味わいは唯一無二と言えるのではないでしょうか。Itaruさんご一家は、こうした古いものならではの魅力を見つけ、自分たちの生活を通して、大切に次の時間へとつないでいっているんですね。

骨董品屋やリサイクルショップでの一期一会を大切に持ち帰られたチェアたちは、どれも違うデザインで違う歴史を持つものばかりです。相手が人であれ、ものであれ、『よい出会い』は不意に訪れます。直感と運命を逃さないから、Itaruさんの生活はより自分らしく、洗練されていくのかもしれません。ぜひ、今後も参考にしてみてください。