連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.211 2020年5月31日更新

「手づくりの温もりとこだわりが詰まった、優しく凛々しい北欧ナチュラル」 by Ryuさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、カッコ良さと可愛らしさをバランスよく溶け合わせた、北欧ナチュラルなインテリアづくりをされているRyuさんと、そのお宅をご紹介します。リノベーションやDIYを通して、自分たちの手でつくり上げる家は、愛着もこだわりもたっぷりでした。

今回ご紹介するのはこの方です！

Ryuさん

1年前に中古住宅の戸建てを購入し、おしゃれホームを目指しリノベーションしました。あとの細かいとこは、地道にDIYをしながら楽しんでます！もちろん新築の方が良いと思いますが、無理して買うより、余裕のある生活を家族と一緒に楽しむことが重要かと思います。自分で作る楽しさもありますしね！

心のゆとりが現れる、ゆったり優しい空間

厳選したものでシンプルに味わう北欧感

Ryuさんご一家が暮らすのは、中古住宅をリノベーションした2階建て4LDKのお宅です。玄関ドアを開けると、迎えてくれるのはシャビーな風合いをところどころに配した、スッキリとシンプルなナチュラル空間。壁のアートや飾り棚など、厳選されたディスプレイにはRyuさんのセンスが光ります。

奥のブルーグレーの扉を開くと、そこにはゆったりとした北欧テイストのLDKがありました。こちらも必要最低限の家具で、シンプルにまとめられています。ファブリックのシェルチェアやアクセントカラーとしても映えるソファ、さりげないクラックがオシャレなペンダントライトなど、厳選されたもののひとつひとつが、目を惹く存在感を放っているのが印象的です。空間に余白があるからこそ、こだわりの家具もより強く、その魅力を際立たせているのかもしれません。

大切にしたふたつのこだわり

RyuさんはLDKをコーディネートされる際、『生活感をあまり出さないこと』にこだわったそうです。家具はもちろん、ものを少なくまとめられているのは、そのこだわりの一環。そんなお父さんのこだわりは、ふたりの元気な息子さんたちにとっても、自由に遊べるフィールドが広がり、のびのびと毎日を楽しめるのではないでしょうか。

LDKの中で、生活感をなかなか隠し切れないのはキッチンです。Ryuさん宅では、開放感を損なわない絶妙なバランスの腰壁で、キッチンとダイニングのゾーニングを図っています。さらにキッチンを、対面ではなく壁つけI型にすることで、セミオープンのメリットと独立型のメリットを見事両立しています。このスタイルなら、向こう側でくつろぐ家族を感じながらも、家事に心地よく没頭することができそうですね。

もうひとつ、ここで触れておきたいRyuさんの家づくりへのこだわりがあります。それが『既製品ではなく、できるだけ自分でつくる』というポリシー。背面収納に使われているカウンターシェルフはその代表です。完成度の高さ、DIYならではの使い手にフィットするサイズ感と味わい、どれもがお見事。なにより、キッチンの生活感の多くを、高い収納力で気持ちよく受け止めてくれそうです。

オフニュートラルで柔らかく凛と整える

穏やかな北欧ナチュラルな雰囲気を、よりシンプルに、でも、柔らかく導いているのは、カラーコーディネートかもしれません。基本的に、オフニュートラルカラーを基調にインテリアをまとめているため、全体がふんわり穏やかな表情をしているのです。ただ柔らかい色ばかりだと甘くなりがちですが、Ryuさんは適度に黒かダークグレーを取り入れ引き締めています。優しさと凛々しさを携えたインテリアは、まさにハンサム。シンプルでも、見ていて飽きない魅力があります。

こちらは、玄関を入ってすぐにある手前の扉の中です。用途はゲストルーム。和室の静謐な雰囲気はそのままに、北欧の雰囲気を内包したコーディネートに思わずうっとり見惚れてしまいます。ミニマルであるのに、多くを語りかけてくる空間は、ゲストをもてなすホスピタリティの精神にあふれているよう。時を忘れて、ゆったりと会話に花を咲かせるのにぴったりですね。

Ryuさん宅は、全体に無駄がありません。無駄がないだけであって、遊びや工夫、ここぞという見せ場はきちんとあります。省くもの、加えるものの取捨選択が絶妙なのです。シンプルだけれど個性や味わいのある空間をつくりたい……、そんな風に感じる方は特に、Ryuさんの今後もお見逃しなく。