「年代物の趣と夫婦の感性に満ちた、こだわりのアメリカンハウス」 by Lisaさん

「年代物の趣と夫婦の感性に満ちた、こだわりのアメリカンハウス」 by Lisaさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、異国情緒と長い時を重ねたような深い趣を楽しみ、味わう暮らしづくりをされているLisaさんご夫婦と、そのお住まいをご紹介します。拝見しているだけで、家をつくるって奥深い、暮らしをつくるって面白い!そんな気持ちが沸き起こってくるお住まいです。

今回ご紹介するのはこの方です!

夫婦ふたり暮らしです。沖縄の『アメリカンハウス(※)』に住みたくて物件探しをしましたが、結局、良い物件に出会えず、建築することに。アメリカンハウス風で、『新築なのに50年住み込んだ風の家』をコンセプトにした、夫婦で人生を楽しく過ごしていける家が完成しました。

(※アメリカンハウス=在日米軍の軍人やその家族へ向けて建設された米軍ハウスの別称)

憧れを満たし、超えていく暮らしづくり

すべてのものに宿るこだわり

Lisaさんご夫婦が憧れ、求めたのは、沖縄本島の中南部地域に多く見ることのできる米軍の軍人向けに建てられた『アメリカンハウス』です。それに寄せながら、おふたりのライフスタイルや趣味に合わせたつくられたのが、ご紹介していく屋上付き1階建て1LDK。沖縄の海と空を連想する鮮やかな青の扉を開くと、さっそくフォトジェニックな空間が迎えてくれます。印象的なのは、正面の階段です。コンクリート造の無骨さに加え、側面にはつり(コンクリートを削る・切る工事)を施すことで、倉庫のような特徴的な雰囲気をつくりだしています。視線を落とした先にある、ぽっかり空いた小さな穴(猫通路)が、愛らしい雰囲気をさりげなく加えています。

一歩入ると、横にはご主人の趣味スペースがあります。この光景からは、多趣味で、ひとつひとつのことにじっくり丁寧にこだわるであろうお人柄がうかがえます。

そんなご夫婦がつくる暮らしの中には、こだわりのない場所がありません。LDKに歩を進めてみましょう。コンクリート打ちっぱなしの内装と趣のあるレトロな家具で、シンプルに整えられた空間が広がります。アクセントになっている花タイル壁の向こうは畳スペースです。アメリカンハウスを意識した異国情緒の中に、和の心が巧みに溶け込んでいるのが素敵です。

さらに、視線を上にあげれば、高い天井の開放感に癒されます。業務用で大きめの鉄製シーリングファンが、海外風の雰囲気を一段と盛り上げていますね。突き出し式の窓が複数個あるのも特徴的です。熱のこもりやすい天井付近にも窓があるため、季節や気候に合わせた温度調節や換気がしやすいのだそう。あえて、カーテンやブラインドをつけず、すっきりとノイズレスにまとめているのも、ご夫婦のこだわりです。

趣味とDIYで日常をより快適に

Lisaさんご夫婦のつくった家は、とにかく楽しむことに特化しています。ダイニングに目をやると、そのことがよく分かります。テーブルの横にある室内窓で仕切られた小部屋は、爬虫類ルーム。大切で大好きな小さな家族たちとともに、食卓を楽しむことができるんです。また、背面には大きな窓越しにガレージも眺められるのがオシャレ。爬虫類ルームとは反対のテーブル横には、ガレージへ出る扉もありますよ♪そこから、車でやってきた友人が入ってくる……そんな海外のホームドラマで見かけるワンシーンを想像して、思わずワクワクしてしまいました。

キッチンは、ダイニングやリビングよりも一段高い位置につくられていて、ほんのり独立しています。落ち着いたネイビーのタイル×コンクリートで、こちらもとても絵になる空間ですね。コンクリート造作のキッチンは、アメリカンサイズの食洗器が採用できたり、浄水器がシンク下に仕込まれていたりと、暮らしやすさと生活感のオフをスマートに叶えてくれたそう。足場板で収納を充実させるなど、必要に応じたDIYでより快適に導かれています。

眺望抜群の屋上リビング

アメリカンハウスは四角い箱型の平屋が特徴です。でも、中古のアメリカンハウスを買うのではなく、自分たちでお家をつくったLisaさん宅には屋上というお楽しみがあります。玄関で印象的だった階段をのぼると、波止場の倉庫のような踊り場に出ます。大きな舵や棚にズラッと並ぶランタン……目を奪われ、胸を高鳴らせるものばかりの空間です。

屋上の開放感は、言うまでもなく抜群です。沖縄の空と海を目いっぱい楽しめます。コンクリートキッチンがあり、こちらは第二のLDKと呼べる場所。親戚・友人・知人を集めてBBQも良いですが、天候の穏やかな日にここでのんびりと過ごす時間もきっと格別でしょう……。

Lisaさんご夫婦のお宅はダイナミックです。でも、ふと繊細な静けさも感じさせます。まるで、住まいが感情表現をしているような不思議な感覚。それはきっと、おふたりの感性がたっぷり詰まった空間だからかもしれません。奥深い住まいは、これからも進化を重ねていく予定だと言います。ぜひお見逃しなく。

Lisaさん邸の間取り図

Lisaさん宅は、屋上のある1階建て1LDKです。玄関に靴が並ぶのがお嫌いということで、その暮らしは土足スタイル。快適と楽しむことを充実させながら、理想の雰囲気を超えて進化し続ける住まいづくりをされています。

Lisaさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

Lisaさん

テーマは、『新築なのに50年住み込んだ風の家』です。沖縄の古いアメリカンハウスの雰囲気を出せるように、家づくりをしています。家具はすべて、1950年代〜1980年代までの米軍払い下げ家具で統一。コンクリート打ちっぱなしの壁も、古いコンパネでつくった型枠に流し込みしてもらっています。補修をせずにデコボコをあえて残してもらうことで、古い倉庫のような雰囲気を表現できました。

また、家具に合わせて窓の高さや壁の位置を決めているのもこだわりです。沖縄のリサイクルショップでは、払い下げ家具を安い金額で手に入れることができるので、ドライブ中などに何気なく良い物と出会うとつい買ってしまいます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

Lisaさん

1950年代〜80年代の米軍払い下げ家具が好きです。リサイクルショップやアンティークショップで見つけると、うまくレイアウトできるかを考えずに購入してしまうこともあります。アンティークショップでは、宜野湾市にあるPEARLさんが好きです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

Lisaさん

3人掛けの米軍払い下げイージーチェアです。リサイクルショップで格安にて購入。夫の生まれ年である1967年の刻印があり思い入れひとしおで、夫婦ともに気に入ってます。リビングに置いてリラックス時間を過ごす場所としています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

Lisaさん

家電はなるべく海外製品で揃えたいというのもこだわりです。特に、夫婦でアメリカ製品が好み。いまのところ洗濯機と食洗機、冷蔵庫は海外ブランドの物を使っています。家具はアンティークですが、家電はモダンな海外ブランド物と、新旧入り混じってバランスをとっているのが我が家らしさかなとも思います。

また、私たちはなるべく夫婦で趣味を楽しむようにしているんです。 サイクリングやキャンプ、シュノーケリング、リサイクルショップ巡りなど、夫婦で好きなことが一緒なので、遊ぶ準備も楽にできるような家づくりをしてます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

Lisaさん

夫婦の好きがたくさん詰まった家が完成しました。棚をつくったり、屋上にジャグジーやピザ窯をつくる予定もあったりするので、これからの投稿もぜひご覧いただけたらなと思います。

Lisaさんのお部屋ギャラリー

クリックすると大きいサイズでみることができます。


Lisaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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