連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.252 2021年3月21日更新

「フレキシブルに懐は深く楽しむ、夫婦の暮らしにピッタリなインテリア」 by kurumiさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、ライフスタイルの変化に合わせてものを整理しながら、少しずつ住まいを『好き』で満たしているkurumiさんとそのお宅の魅力にせまります。家族の形、暮らす人数……フレキシブルにゆるやかに変化の波を乗りこなすコツとメソッドもお見逃しなく。

今回ご紹介するのはこの方です！

kurumiさん

夫婦と息子2人の4人家族でしたが、長男は独立し、次男は大学進学と同時に入寮しました。もうすぐ築20年になるお家に暮らしています。プロの方にアドバイスをいただき、整理収納を見直し不要なものを大量に処分してスッキリしたので、キープしたいと思っています。

これからをもっと楽しむ暮らしづくり

少しずつコンパクトに、より自分たちらしく

kurumiさんが暮らすのは、2階建て4LDKのお宅です。ふたりの息子さんがそれぞれ巣立ち、今はご夫婦ふたりきり。インテリアも少しずつ新しいライフスタイルに合わせて変化させているのだそうです。書の飾られた、和と洋のテイストが心地よく溶け合うすっきりとした玄関からは、丁寧で上品な暮らしが垣間見えます。

ホールの先へと進むと、ほんのりとL字にレイアウトされた開放的なLDKが広がります。ホワイトやライトグレーといった柔らかい色彩中心の中に、小気味よくアクセントカラーを利かせた空間は居心地はもちろん眺めも最高です。

特にお気に入りというのは、あえてコンパクトなカフェテーブルで仕上げたダイニングだとkurumiさんは語ります。異なる種類だけれどいずれも好みのチェア、ふたりの暮らしにピッタリなサイズ感、LDK全体をのんびり見通せる明るい空間。なるほど、気が付くとここにいる……そんな場所なのかもしれません。『カフェ気分をしっかり味わえるので、実際にカフェに行く回数が減りました』そんなkurumiさんの言葉からは、日々が充実している幸福感が伝わってきます。

刺激から得た、本当の意味でのさっぱり

そんなダイニングの前には、カフェ感の演出をより盛り上げてくれそうな対面キッチンがあります。内側を覗くと、爽やかかつ鮮やかなブルーに目を奪われました。美しくモダンな雰囲気の空間は、家事の時間を有意義に感じさせてくれるのではないでしょうか。キッチンの内側に入った！という気分の切り替えや、作業中のワクワク感も演出してくれそうな気がします。

そんな素敵なキッチン、ふと天井を見上げるとカーテンレールがあります。かつて、背面をさっぱりさせたいとレースのカーテンで目隠しをされていた名残なのだそうです。でも、整理収納アドバイザーに相談した際、真っ先に外すことになったとのこと。結果、道具を活用しながら動線に沿った使いやすい収納に生まれ変わります。見えるからというのはもちろん、使いやすいからいい状態で保ちやすいし、無理も生じにくいかもしれません。隠すのではなく、ありのままを洗練する……真逆のようでいてどちらも『スッキリ』を求める手段なんですね。

臨機応変さの中に見える思いやり

kurumiさんが暮らしづくりの中で大切にされているもののひとつに『フレキシブルさ』があります。夫婦での普段の暮らしだけでなく、息子さんたちが帰ってきたときのこと、ゲストが訪れたときのこと、スペシャルな日の演出……あらゆるシーンに自然と反応できる対応力のあるインテリアづくりをされているのも特徴です。

そして、そんな対応力のひとつを活かして『懐かしい日々』をそっと楽しまれているのも素敵だなと感じます。ダイニングにあるパーテーションに貼り付けられていたのは、まだ幼い頃の息子さんたちの作品や写真。日常の傍らにいつも思い出を置いておけるアイデアです。

リビングのテーブルは高さを変えられる昇降式、和室を開放すれば大人数でも対応することができます。これからの暮らしを思い、コンパクトにしつつも広い視野でもてなすことを考える。その上で、好きなものを少しずつ増やし、満たしていくkurumiさんのインテリアづくりには、温かく優しいお人柄がにじみ出ていますね。だから、眺めているだけで心地良く、ずっとそこにいたくなるような空間が生まれるのかもしれません。ぜひ、臨機応変で穏やかな暮らしの工夫や素敵な雰囲気づくり、参考にしてみてください。