RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回ご紹介するのは、ご夫婦の暮らしも大自然に囲まれた家も、じっくりと味わい育む日々を送られているyutaさん宅のキッチンです。穏やかな暮らしを支える場所に詰まった、工夫やこだわりに迫ります。

yutaさん

再婚同士の熟年カップルです。木に囲まれた中古物件を定住用にリノベーションして住んでいます。20年以上マンションの独立型キッチンで料理をして孤独感があったので、壁のないオープンなキッチンにずっと憧れていました。

自然を感じられる、眺めの良い場所

栃木県在住のyutaさんご夫婦のお住まいは、家の中にいても周囲の自然を味わえる借景を楽しむ空間です。キッチンも見通しの良いオープンスタイル。木のぬくもりを生かしたコーディネートや深いグリーンのアクセントウォールが自然を感じさせ、外の眺めを延長するような雰囲気に仕上げられているのが素敵ですね。まずは、キッチンづくりに込めた思いやこだわったポイントから教えていただきました。

yutaさん

「自然に囲まれたわが家。ナチュラルで居心地の良い癒しの空間が理想です。自社の森で木を育てているという理念に惹かれ、ウッドワンの無垢の木のキッチンに決定。 リノベーションで、もとの間取りより一坪程増築し、対面式のカウンターテーブルを造作。コンロ前の壁も全て取り払いました。料理をしながら、リビングの大きな窓の景色や薪ストーブの燃え具合も見えて快適に過ごせます。 季節の移り変わりに合わせて、お部屋の雰囲気も変えていきたいです。」

ワイドな視野が魅力

なるほど、リフォームによってより開放的に、そしてそれが機能性にも繋がるように生まれ変わったんですね。キッチンにいながら、他の空間の人や物の様子が分かる、気配を感じられる安心感があると、料理ももっと楽しくできそう。対面のカウンター越しにご夫婦の会話を弾ませながら……なんてあたたかな日常が目に浮かびます。

ここからは、ワイドな視野が魅力のキッチンの内側も拝見していきましょう。そこには、暮らしやすさやこれから先を見据えた工夫、そして毎日を朗らかに楽しむ遊びもいっぱい♪『長く暮らしていく家だから老後のことも考えたい、機能も大事だけれど面白味も欲しい』家づくりにこんな思いを募らせている方も必見です。

キーワード1 ダイニングテーブルを兼ねた造作カウンター

yutaさん

「料理を運ぶ手間を省きたくて、作った物をすぐ食卓へ置けるダイニングテーブルを兼ねたカウンターを造作。フルフラットは手元が丸見えなので、我が家では腰壁の上に設置。カフェ風キッチンが出来ました。」

キーワード2 必要を満たす最小限の収納

yutaさん

「持ち物を減らすことを意識する年代になったこともあり、吊り戸棚はあえて設けませんでした。代わりに、フルスライドのカップボードを備え付けたんです。食器類はそこに収まるだけの数にすることを心掛けています。同様の思いからシンク下もオープンです。分別ゴミ箱や掃除道具等を収納するワゴンを置くスペースになっています。」

キーワード3 先に備えた機能と今を楽しむ遊び心

yutaさん

「IHコンロを使用していますが、オール電化は停電時に不安があります。そこで、プロパンガスで土鍋ご飯も炊けるようガス栓も設置。また、これから先、指の力が衰えても片手で扱いやすいようにと、水栓は手動シングルレバーを選びました。機能重視です。でもその分、掲示用・タイル調・猫の足跡と、壁紙で遊びのある変化をつけ、カウンターごはんも楽しめるようにしました。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

yutaさん

「家族の形が変わればキッチンも変わります。その時の自分が楽しく料理と向き合うにはどうすれば良いかをじっくり考えることが、自分らしさに繋がるのではないでしょうか。何も置かないスペースを作る、掃除がしやすい、頑張りすぎないことが最近のテーマです。」

まとめ： 軽やかに生きる仕掛けがいっぱい♪

ご夫婦で過ごす長い時間、今もこれからもどちらも大切に、そして快適なものにしておきたい。yutaさんのキッチンづくりのお話からは、そんな思いを自然と受け取ることができました。根底にある『思い』も、きっとキッチンが素敵たる所以です。

そしてその思いは、配膳や片付けの動作を軽くするカウンター、持ち物の量も気持ちも軽くする収納、そして負担への不安を軽くする機能にしっかりと現れています。壁紙で楽しむ変化や遊びを忘れないのも、もちろん見逃せないポイントです。今を思い、先を見据え、暮らしをきちんと楽しむyutaさんご夫婦のキッチンづくり、ぜひ参考にしてみてください。

yutaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい！