「40m2。健やかに過ごす、優しさで洗練したシンプルな部屋」 by RIKAさん

「40m2。健やかに過ごす、優しさで洗練したシンプルな部屋」 by RIKAさん

本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。

今回お話を伺うのは、ちょっと広めの1Kをシンプルに優しくナチュラルに仕上げるRIKAさんです。心身ともに健やかに過ごすことを考えたお部屋づくりのこだわりや工夫を教えていただきました。

今回教えてくれたユーザーさん♪

プロフィール

神戸の山に住んでいます。毎日の登山、猪との遭遇により身も心も鍛えられています。インテリアを考えることが苦手で、この部屋に引っ越した時は持病のアトピーが悪化するほどインテリアに悩みました。本当は、誰かがつくってくれた素敵なお部屋に住みたいと思っています。

お住まい

  • お住まいの地域: 神戸市の山
  • お部屋の種別: 1K(キッチンと居室がドア等で仕切られている)
  • 居住面積: 40m2
  • 家賃: 61000円
  • この家に住む人: 1人
  • ご職業: 会社員
  • 趣味: 食の探求、自宅トレーニング

いまのお部屋に決めた理由はなんですか?

RIKAさん

「決め手は窓からの景観でした。マンションが山道の途中に建っているので、窓の外には隣接する建物がありません。神戸港から大阪の南港、あべのハルカス、生駒山系まで見渡せます。不動産屋さんの案内で初めてこの部屋を訪れた日、車で登っているのにびっくりするような坂道で『誰がこんな山に好き好んで住むのか……』と思ったのですが、窓からの景色が忘れられず。その後2度、昼間と夜にひとりで登山してみて、キツイけどなんとかなるだろう、とここに決めました。体力の許す限り住み続けたいです。」

お部屋のこだわりを教えてください

RIKAさん

「視覚に優しい部屋づくりを心がけています。インテリアコーディネートに全く興味がないのですが、視界に入るものがごちゃごちゃしているとストレスになることを自覚したので、ここへの引越しを機にインテリアを勉強して家具を一新しました。それ以前は、実家も過去のひとり暮らしの部屋でも、その時必要な一番安い家具や食器しか買ったことがありません。またアレルギーがあるため、埃がつかないよう、掃除しやすいように、小物はあまり置かないようにしています。」

気づいたらいつも居る場所はどこですか?

RIKAさん

「ダイニングテーブルです。食事(おやつ含む)が一番の楽しみですので、趣味の食の探求でテイクアウトしたケーキやパンを毎日お気に入りの食器でいただきます。アルダーの丸い大きなテーブルも気に入っていて、テーブルと椅子、食器を並べた様子を見るだけでもウキウキします。ただ、直径110cmの大きなラウンドテーブルは、ひとり分のメニューでは持て余し気味。妹が遊びに来た時だけ、広いテーブルを有意義に使えています。食事の他、書道の練習やリンパマッサージ、読書もここで。」

目に優しく、快適に過ごせる部屋づくり【ここがポイント!僕&私の工夫】

①視界に和む花を飾る

RIKAさん

「お花や季節の枝物が視界にあると和やかな気分になるので、何かしらお花を飾るようにしています。以前住んでいた統一感のないごちゃごちゃしたお部屋ではそんな機会がなかったため、実は花瓶を持っていませんでした。引っ越し後にいくつかお気に入りの花瓶を揃えました。」

②お気に入りの器で、食をもっと豊かに

RIKAさん

「以前は食器は使えれば良いという感覚でした。実家から待ってきたものを使っていたし、割れたら100均で買い足す日々。でも、特によく使うケーキ皿やパン皿、カップ&ソーサーをお気に入りに変えたら気持ちが豊かになったので、他の食器も好みのものばかり揃えるようになりました。イギリスアンティークの『オールドスポード/チャイニーズローズ』のトリオが中でもとっておき。1913年に製造されたもので使用感がありますが、昔のイギリスで使用されていた情景を想像すると幸せな気分になります。」

③掃除しやすく小物は最小限に抑える

RIKAさん

「小物をたくさん置くと掃除が面倒になり、ホコリが溜まってしまうので、花瓶と照明器具以外の小物はできる限り置かないようにしています。インテリアとしても機能性としても、クッションやソファ、絨毯に憧れますが、入院歴のある重度アトピーなのでファブリック製品は我慢しています。その甲斐あって、ハタキで埃を落とすのも、掃除機をかけるのも、雑巾掛けも、それほど億劫に感じません。」

④クッションフロアDIYで、扱いやすい床色に

RIKAさん

「もともとの床の色は濃い茶色です。そこにどんな家具を置けば私の目に優しいか思いつかなかったので、クッションフロアを敷きました。ひとり暮らしの部屋としては広めの40平米に、時間制限のある中、ひとりで重いクッションフロアを敷くのは本当に大変でした。2度とやりたくない作業ですが、元の色よりずっと気に入っているし、インテリアを考えるのが楽になったので、やってよかったと思っています。」

⑤景色を楽しむレイアウト

RIKAさん

「夜景を眺めながら眠りにつき、目を覚ませば朝ぼらけの美しい海が目に入るよう、ベッドは窓際に設置しました。ここに引っ越してきて1年以上経ちますが、毎日飽きることなく朝と夜の風景を楽しんでいます。遠く大阪南港の花火も綺麗に見え、遮蔽物がないので花火の上がる音も聞こえます。」

最近買ったナイスなアイテムを教えてください

ITEMデミジョンボトル
PRICEヤフオクで3000円ぐらい

部屋のインテリアがほぼ完成した頃、突然の閃きで『あの大きな青い瓶にドウダンツツジを生けたい!』と思い立ちました。デミジョンボトルの名前を調べるところからはじめて、アンティークショップ、メルカリなどで探し回り、最終的にヤフオクで安価なボトルを入手。残念ながら今年は良い枝ぶりのドウダンツツジを探し出せず飾らず終いでしたが、桃の花、小手毬、紫陽花といった枝物をとても素敵に飾ることができました。何も生けていない時でも、そこにあるだけでおしゃれな一品です。

今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください

RIKAさん

「絵を飾ってみたいです。ただ、好きな絵とインテリアに馴染む絵は違うと思うので、絵の選定に悩んでいます。モネやターナーが好きなのですが、お部屋から浮いてしまいそう……。それから、茶葉を入れる容器を揃えたいです。お茶が好きで、日本茶、紅茶、中国茶など、常時10種類以上の茶葉がある我が家ですが、容器がバラバラで置き場に困っています。見目良く整頓したいと思っています。」

お話をお伺いして

RIKAさんのお部屋は必要なものが美しく配置されています。そこには心地良い余白もあるし、無垢で自由な表情もあります。そして何より厳選されたものの気品が漂うのが素敵なところ。

でも、今回伺ったお話で特に印象に残ったのは、日々を豊かにする工夫です。器にこだわり食を豊かに、素材にこだわり暮らしの質を高め、とっておきの眺望を余すことなく味わい尽くすレイアウトを選ぶ。こうした工夫の数々です。ひと部屋を宝物で埋め尽くすのも素敵ですが、ひと部屋を上質な空気や時間、雰囲気で満たすのもきっと極上。後者が心に響いたならぜひ、今回教えていただいたアイデアやこだわりを参考にしてみてください。


RIKAさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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