「心惹かれるエッセンスで導いた、美しく穏かな平屋」 by karenさん

「心惹かれるエッセンスで導いた、美しく穏かな平屋」 by karenさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回拝見させていただくのは、自然素材とそれに馴染むデザイン、そして時の重なりを感じられる道具たちで、どこを探してもここにしかない空間をつくり上げるkarenさんのお宅です。魅力ある住まいづくりに込められた、思いやこだわりをじっくりと紐解きます。

今回ご紹介するのはこの方です!

自分たちが惹かれたものを大切にし、育てながら、独自の個性を纏ったこの平家で暮らしています。ごちゃごちゃとしたお部屋に心躍る、おしゃれを感じる日々。シンプルよりも、緻密でアートな空間がある心地よい家づくりに夢中です。

暮らす人の個性と過ごす人の快適を纏った家

日々に静かな魔法をかけてくれる土間空間

karenさん宅は3LDKの間取りの平屋です。玄関は、日本人なら懐かしさと上質さを同時に感じずにはいられないであろう格子の引き違い戸。レールが真鍮製であることに気が付くと、そのこだわりのさりげなさにグッときます。そのまま足元の土間を眺めながら、自然素材ならではのぬくもりや温度感にほっと安らぎを覚えたら、外の喧騒をじんわり忘れてkarenさんのつくる空間に没入していけそう。

karenさん宅では、土間は玄関にとどまらずその先も空間として長く続いていきます。廊下のように住まいを縦断しているのが特徴。

すっと伸びた先にある大きな窓が切り取る景色は、日常に美しさと開放感をもたらしてくれるお気に入りだと教えていただきました。『自然の息吹や季節の変化を感じ、心を穏やかに満たし、日々の生活に静かな魔法を添えてくれます』とkarenさん。環境の影響を受けやすい土間が、優しい足触り越しに知らせてくれる気温の変動もまた良いのだそうですよ。土間の魅力、ぜひとも体感したくなります。

続いていく空間に感じるアートな機能性

伸びる土間の途中途中には、さまざまな空間へと繋がる『扉』があります。残念ながらすべてをこの場でご紹介するのは困難なので、特に気になる通路を入ってすぐの障子の奥を覗いてみました。

そこにあったのは、伝統を大切にしながらモダンに表現された和室です。アーチ開口の向こうに、さらに次の間を感じさせるのが粋なところ。この眺めからは、和と洋を巧みに融合させたアート性もさることながら、心地よい動線という美しい機能性まで一目で理解することができます。小上がりになった和室と土間の間を、すっきりと収納に活かしているのも見逃せません。美しい機能が空間を洗練し、そこからくる日々の心地よさが美しさを繋げていく……karenさん宅は巡りが抜群です。

ダイニング&キッチン側からお住まいを見つめ直すと、また違った表情を楽しませてくれますね。デザインも機能もすっきりと研ぎ澄まされているけれど、あたたかさをなくさないのが素敵です。その人のセンスには、少なからずその人の人柄や背景が影響するものではないでしょうか?karenさん宅に見る、自然素材の良さを引き出すセンス、優しいシェイプや繊細なディティールには、穏やかさと凛とした芯を併せ持つ美しい人柄が映し出されているような気がしてなりません。

重ねられてきた時と、これから重ねる時を楽しむように

そして、ダイニングテーブルの正面には小下がりのリビングが待っています。住まいのカタチを活かして最小限に整えられたリラックス空間です。玄関につながる引き戸越しに見える外は開放感、窓から入る光や柔らかい風を受けるカーテンがもたらす安らぎ、ガス床暖のぬくもり。ゆったりとした余白の中には、実はこんなにもいっぱいに快適が詰まっているんですよ。上品に煌めき、素朴に吊るされたペンダントライトたちの奏でるリズムで、余白をただの余白にしないのもkarenさん流。ちなみに、フローリングの見切りも真鍮です。

karenさんは、惹かれたものを大切にしながら暮らしづくりをされていると話してくれました。選んだそれらを育てながら、丁寧に送る日々を楽しんでいると。だからでしょうか、karenさん宅には長い時を超えて愛されてきたアンティークや時を経て風合いを増す素材といった『育つもの』が多く散りばめられているように思います。そこにあるのは、家族のこれまでの時間、共に暮らす道具のこれまでの時間、これからこの住まいで重ねていく時間……一瞬一瞬を味わい尽くす、密度の高い日常。正解も同じカタチもきっとどこにもありません。けれども、そんな日常に心惹かれる方は多いはず。ぜひ、自分や家族にしか表現できない充実した住まいづくりの参考にしてみてください。

karenさん邸の間取り図

karenさん宅は3LDKの平屋です。玄関から続く土間空間が住まいを縦断し、家族の空間と個室のあるスペースを分けているのが特徴。同時に、土間を通れば家中のあらゆるところに、すっとアクセスすることができる造りです。

karenさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

karenさん

自然とアンティークの調和です。木のぬくもりや自然素材を基調にしながら、古い時代の家具や小物を取り入れることで時間を感じる空間をつくり上げました。ひとつひとつのアイテムにストーリーや意味を持たせ、個性的で心地よい雰囲気を纏わせています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

karenさん

コザイク・ラボ、アンティーク デジャヴ、ケントストア

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

karenさん

洗面所の鏡として使用している、アンティークス ミディで購入したフレンチミラーです。繊細につくり込まれた植物模様やずらりと並ぶ連続したレリーフなど、細やかな装飾がぎゅうっと詰め込まれたデコラティブなデザインが気に入っています。すっきりとした長方形のシルエットで、しっかりとした厚みのある重厚な姿が魅力的です。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

karenさん

必要なものは、必要な分だけ。物事に心を込め、慎ましさと美しさを重視し、他者や環境に配慮した生活を大切にしたいと思っています。例えばものを購入する際には、壊れたり寿命が尽きた際の適切な処分方法を考えます。収納ケースの選択においても、紙製を選んだりリサイクルが可能かなどを考慮したり。小さなペンケース程のサイズではありますが、工具入れのブリキケースも悩み検討の末に購入したものです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

karenさん

これからもさまざまなアイデアをシェアしていきたいと思います。どんなご意見やアドバイスも大歓迎ですので、どうぞよろしくお願いします。

karenさんのお部屋ギャラリー

クリックすると大きいサイズでみることができます。


karenさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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