執事となった東雲の回想。 「私がダルトン様のお屋敷に執事として住むようになって仕事を覚えた頃、旦那様はマサコ様を伴ってフランス南部の田舎やイギリスロンドンなど小旅行にお出掛けになり、私に山のようなお土産を携えて帰って来ては、またスペイン、スイスに旅行するという具合でした。 旦那様とマサコ様のお留守の間、チュイルリー様のお世話をし、家屋の修理をし、庭の手入れをしてお屋敷を守ることが嬉しかった。 旦那様とマサコ様、チュイルリー様と私との暮らしは本当に夢のような日々でした。 そのような幸福な年月は飛ぶように過ぎて行きました。 そして私が20歳になった年にマサコ様のご病気が発覚したのです。 マサコ様が私をお呼びになって 『東雲。貴方に折り入って話たいことがあるの』と。 その内容は自分にはにわかには信じられないものでした。 『“ひとり猫族後見人”になってもらいたい』 それは?と尋ねたところ、捨てられた猫族、または意思を持って主人を持たない猫族の世話をするというものでした。
執事となった東雲の回想。 「私がダルトン様のお屋敷に執事として住むようになって仕事を覚えた頃、旦那様はマサコ様を伴ってフランス南部の田舎やイギリスロンドンなど小旅行にお出掛けになり、私に山のようなお土産を携えて帰って来ては、またスペイン、スイスに旅行するという具合でした。 旦那様とマサコ様のお留守の間、チュイルリー様のお世話をし、家屋の修理をし、庭の手入れをしてお屋敷を守ることが嬉しかった。 旦那様とマサコ様、チュイルリー様と私との暮らしは本当に夢のような日々でした。 そのような幸福な年月は飛ぶように過ぎて行きました。 そして私が20歳になった年にマサコ様のご病気が発覚したのです。 マサコ様が私をお呼びになって 『東雲。貴方に折り入って話たいことがあるの』と。 その内容は自分にはにわかには信じられないものでした。 『“ひとり猫族後見人”になってもらいたい』 それは?と尋ねたところ、捨てられた猫族、または意思を持って主人を持たない猫族の世話をするというものでした。
「本来“ひとり猫族後見人”は古くから何度も生まれ変わって次の時代でもその役目を担うものですが、わたくしには次の世代の事が見えないの。 わたくしの人生はもうこの世限りである事を悟ったわ。 終わりの時も知っている。 旦那様には内密にね。 貴方を呼んだのには訳があってのことよ。 チュイルリーが貴方をダルトンに結びつけた。 彼女はあの公園で私を待ってたわ。ただ居れば良かったの。 わたくしも捨てられた仔猫がいる事は感じていた。 “ひとり猫族後見人”はひとり猫を見つけ出す感覚が鋭いのよ。
帰り道わたくしの腕に抱かれていた彼女は ある目的のためにわたくしの腕から飛び降りて、一心に貴方の元へ走ったのよ。 その時はわたくしもなぜ彼女が逃げ出したのかわからなかった。 今ならよく理解できる。 全ては貴方を私達に引き合わせる彼女の策だったのね。 東雲。貴方に今のわたくしの役目を引き継いでもらいたいの。もらいたい と言ったけど実は断れないのよ。 矢が立った人物は 後見人を引き受ける運命にあるの。 引き受けてくれるわね。頼んだわよ。 これでわたくしは安心して残りの人生を生きる事ができるわ。 わたくしと一緒にパリ1区まで行かなければならないわ。 ミシェール様のお屋敷で戴冠式を行うのよ。 わたくしは冠をお返ししなければ。 冠と言っても王冠の形はしていないのよ。 猫耳の形の冠を身につける儀式よ』 そして私は人間としては執事として働き、一方で“ひとり猫族後見人”として受け持ち地区の猫さまがたをお世話して生きる事になったのです」
東雲 「一つチュイルリー様にお訊ねしたい事があります。 一番最初なぜ私のところに来られたのですか」 チュイルリー 「それはわたくしにもわからないの。なぜか本能的に貴方の居るカフェに走っていたわ」 to be continued...
@em8 先生✏️ 面白いです! キャラの挿絵とかあったら更に素敵そう😍✨✨なんちゃって😄
@lustig さーん♪🎶♬ 面白いと言って下さってめちゃ嬉しいです😭💓 猫しゃべるし、生まれ変わるし、人物(猫物?)相関図がよくわからないのではないかとか 長いし、めんどくせーとか思うよなぁ.. とか思いながらも... 続けています😂 読んでくださってありがとう\(//∇//)\❤︎
@lustig さん♪🎶♬ 挿絵ね! あったらいいな😍 思い切りファンタスティックな感じで! 描いてみたいけど、読む方の想像を裏切りたくないし😂 どなたか描きませんか?なんて
@em8 さん♥ picに惹かれてコメント読んだら小節!em8さんすごーい(´,,•ω•,,) 今さらですけど、お話の続きが気になるからフォローさせてくださいまし*_ _)ペコリ♡
@longnei さーん♪🎶♬ あ、ありがとうございます😂💓 もう長いことずっと知ってる気でいました😆 読んで下さってありがとうございます。 小説だなんてとんでもございやせん😅 思いつくままに書いています。 RCを始めた頃に この机をメンズ風に仕立ててpicを上げた所、フォロワーさんが「イケメンの執事がいそう」と言って下さったところから始まりました😅 不定期ですがどうぞよろしくお願いします☺️🤲