蔵珍窯 わたしのご飯茶碗 150kcal 赤巻椿
こだかい山の中にある建物の中で、器の展覧会をしておりました。 そこに訪れた一人のご老人、ひと通り器をご覧になった後、私に近寄り一言
「大人が使えるような小さなご飯茶碗は無いかいなぁ」
思い返してみれば、世の中の小さなご飯茶碗は 子供用の可愛らしい絵や、キャラクターが施されたものばかりでした。 そうか、大人用のご飯茶碗といってひとくくりにできないのか。 ご飯茶碗のありかたに気づかされた一言でした。
そこから考えました。
20代と80代では同じ大人でもご飯の量は明らかに違うはず。 また、病気などでご飯の量が制限されている人もみえるし、 ダイエットをしたい人やアスリートに於いては特にシビアになる事柄。 そう考えると、あらゆる人にあった、大きさやデザインが必要となる。
蔵珍窯あげての一大プロジェクトが始まりました。
土の種類、釉薬の種類、絵の具の種類 形、大きさ、下絵、上絵、絵柄、色、 コンセプトはライフスタイルに合ったご飯茶碗。 職人を集めて、試行錯誤・・・
出来上がった茶碗は300種類。
大人向けの柄で、小ぶりな茶碗はもちろんのこと、子供向けの柄には転がりにくい工夫を施したりありとあらゆる、形、柄のものができあがりました。
ご飯茶碗は・・・
毎日使うものだからこそ気に入ったものを使いたい。
毎日使うものだからこそ手になじむものを使いたい。
毎日使うものだからこそ大切に選びたい。
蔵珍窯のご飯茶碗で、皆様の食卓と心が豊かになって頂ければ幸いです。