ジャーナルスタンダードファニチャー/彼(睡魔)と僕/番外編/and CHAIR/SENS DINING TABLE...などのインテリア実例 - 2014-12-25 03:27:54

Naoki. - ジャーナルスタンダードファニチャー/彼(睡魔)と僕/番外編/and CHAIR/SENS DINING TABLE/短編小説配信中〜(=゚ω゚)ノ… のインテリア実例

2014年12月25日 3:27

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Naoki.
Naoki. 2014年12月25日 3:27

昔の夢をよく見る。普段の生活においては遠く薄い記憶になりつつあっても、それを見た直後というのはしばしば僕を悩ませる。夢というのは何故こんなにも儚く切ないものなのだろう。それは何処に居ても一瞬で過去に引き戻してしまうタイムマシンのようだった。「クリスマスだというのに仕事かい?」「ああ、君か」彼はストライプシャツの上に黒いウールのベストを合わせ、ネイビーのスラックスに焦げ茶色の革靴を履き、足を組んで僕の目の前に座っていた。何処かで見たことがある格好だ。何処でだろう?「君は睡魔じゃないね」「さすが!もう分かってきたみたいだね」と彼は言って指をパチンと鳴らした。「それにしてもここのコーヒーはとても不味いね、鉛筆の芯の味がする。黒鉛が含まれてるのかな?」「新聞紙かもしれないよ」と僕は言った。「そうかインクの味か、やはり君と話してると面白いよ」僕はちっとも面白くない。なるほど、そうか分かった。気付いてしまった。それがいいかどうかは別として。「分かったよ君の正体が」「うん」「君は“僕”だね」「…そうだよ、前にも言ったと思うんだけどね」と彼は少し微笑んで答えた。面白くない筈だ。自分と話してたのか。道理で見たことある格好だ。“今日の自分の服装”じゃないか。「でも何故君が突然現れたのかが僕には分からないな」と僕は“僕”に言った。しかし“僕”はもう答えなかった。そしてそのまま前触れもなく消えてしまった。“僕は”僕に含まれてしまったのだろう。“それじゃあ”も“またね”も無かった。コーヒーカップからはまだ湯気がうっすらと立ち昇っていた。

返信する
nao
nao 2014年12月25日 22:00

見た夢が気になります(笑)

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p.mama
p.mama 2014年12月25日 23:03

ははぁ〜ん(¬_¬) 分身の術かぁ! そうしてNaokiさんを増殖させて、こんがらがらせてるんだ(こんがら…合ってる?(笑))

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Naoki.
Naoki. 2014年12月26日 14:10

@nao さん 淡く儚い内容ですよ( ´ ▽ ` )ノ

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Naoki.
Naoki. 2014年12月26日 14:11

@p.mama さん 分身の術て笑 『こんがらがる』なので 合ってると思いますよ!

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p.mama
p.mama 2014年12月26日 19:02

@Naoki. さん☆ ありがとう(^◇^;)

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Naoki.
Naoki. 2014年12月25日 3:27

昔の夢をよく見る。普段の生活においては遠く薄い記憶になりつつあっても、それを見た直後というのはしばしば僕を悩ませる。夢というのは何故こんなにも儚く切ないものなのだろう。それは何処に居ても一瞬で過去に引き戻してしまうタイムマシンのようだった。「クリスマスだというのに仕事かい?」「ああ、君か」彼はストライプシャツの上に黒いウールのベストを合わせ、ネイビーのスラックスに焦げ茶色の革靴を履き、足を組んで僕の目の前に座っていた。何処かで見たことがある格好だ。何処でだろう?「君は睡魔じゃないね」「さすが!もう分かってきたみたいだね」と彼は言って指をパチンと鳴らした。「それにしてもここのコーヒーはとても不味いね、鉛筆の芯の味がする。黒鉛が含まれてるのかな?」「新聞紙かもしれないよ」と僕は言った。「そうかインクの味か、やはり君と話してると面白いよ」僕はちっとも面白くない。なるほど、そうか分かった。気付いてしまった。それがいいかどうかは別として。「分かったよ君の正体が」「うん」「君は“僕”だね」「…そうだよ、前にも言ったと思うんだけどね」と彼は少し微笑んで答えた。面白くない筈だ。自分と話してたのか。道理で見たことある格好だ。“今日の自分の服装”じゃないか。「でも何故君が突然現れたのかが僕には分からないな」と僕は“僕”に言った。しかし“僕”はもう答えなかった。そしてそのまま前触れもなく消えてしまった。“僕は”僕に含まれてしまったのだろう。“それじゃあ”も“またね”も無かった。コーヒーカップからはまだ湯気がうっすらと立ち昇っていた。

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