ヴィンテージトランクと並べても、そのヴィンテージ感は劣らない。このキャビネットは良いです。
23『お月様の月への手紙』 拝啓 こんなにも静かな夜。僕はつめたく冷えた缶のコーラをプシュッと開け、お膝の上に乗っかかった猫の顎の下をゆっくりと撫でながら、こうしてこの手紙を書くことにしました。 猫は「そこじゃないです。あ、はい、そこからちょっと下にかけてが絶好のポジションなのです」という顔をこちらに向け、だんだんと目を細め、ごろごろごろ、と喉を鳴らし、最終的にはごろんと膝の上であられもない格好になり寝入ってしまいました。その姿はまるで、昔ながらのお化けの手のようにその両前脚をくにゃんと折り曲げ、後ろ脚はなぜだかピンっと伸ばし、両耳に至っては水に戻した“きくらげ”みたいにふにゃふにゃの様相を呈していたのです。本当、かわいいと思いませんか? よく見ると、小刻みにヒゲなんかもピクピクと動いています。 猫が喉をごろごろと鳴らす理由を君は知っていますか? いろいろな俗説はあるけれど、信ぴょう性の高い仮説がいくつかあるみたいです。まず、最も高い理由として有名なのが、ライハウゼンの『赤ちゃんごろごろ説』です。 ドイツ人動物学者パウル・ライハウゼンは、子猫が母猫の乳房からミルクを吸っているとき、よくごろごろという音を出していることに気づきました。ふむ、これはなんだろう、と悩んだ結果、結論として、「母猫に安心感を伝えるため」ではないか、と考えたのです。成長した猫がまるで子猫のようにごろごろとのどを鳴らすのは、気持ちが子猫に戻り、飼い主に対して幸せや安心感を抱いているのではないか、というのが、ライハウゼンの「赤ちゃん帰りのごろごろ説」なのです。 一方、「いや、そうかもしれないけど、もっと医学的見地や、動物学的見地から見るべきだよね」という学者たちが提唱しているのが、イギリス・サセックス大学の研究グループの「要求のごろごろ」と、カリフォルニア大学デービス校の研究チームの「25ヘルツほどの周波数が、骨に刺激を与えて新陳代謝を活発化する」説です。あまりその内容には詳しく触れはしないけど、僕はやっぱり「赤ちゃん帰りのごろごろ説」だったらいいのになあ、と思います。だって、そんな夢も希望もない理由なんかより、僕に対してこんなにも無防備で、こんなにも気持ち良さそうにしているのだから、赤ちゃん帰り説こそ飼い主冥利に尽きるというものです。そう思わない? それはそうと、体調はどうですか? 熱が上がったり、胃が痛んでしまっていたりと、目まぐるしく体調変化に振り回されていると聞き、とても(本当にとても)心配しています。僕は最近体調はすこぶると言っていいほど良いです。でも君に一日会えないだけで心の奥底の誰も手がつけられない部分がチクチクと痛み出します。しかしそれは精神的なものなので、心配いりません(ちょっと心配して欲しいけど)。実際的に身体へと及ぼす害と比べると失礼かもしれないから、僕のくだらない理由については、あまり気にしないでください。もちろん、体調についてはいつでも相談してくれると嬉しいです。君の幸せが僕の幸せであり、君の痛みが僕の痛みだからです。 時計の短い針が数字の3を指し、長い針が11を指しました。そろそろ午前3時になろうとしています。猫はいつしか居なくなり(またいつの間にか)、しんとした空気が僕を取り囲み、まぶたもそろそろ今日の役目を終え、早く閉じたい、とざわつき始めています。 明日は久しぶりに長い時間散歩できますね。でもね、無理はしないでください。 散歩なんていつだって出来るし、いつだって僕は君のそばにいるから。 それではまた。 敬具
ごろごろ説 一応人間の私もなんだかそんな気持ちになるときがあります笑っ あっ‼小説出版とてもたのしみ(о´∀`о) ゴロゴロ~っ(ノ´∀`*)
journal standard,crash gate,niko and とか大好きです、トランク素敵ですね!(*^^*) JS高そうだけど すごく雰囲気いいですね、ナチュラルとインダストリアルをミックスさせたいです、参考にしたいのでフォローさせていただきます( ^ω^ )
@44039pon さん 発売の際は是非、よろしくお願いします^ ^
@icietla さん フォローありがとうございます^ ^ このトランクは実はアンティークショップで買ったので安いですよ笑 jsfはシェルフだけです!
@Naoki. そうなんですね、わたしもまたトランク探そうかなー(*^^*) シェルフも素敵ー✨
このキャビネ!使い込まれた感が、たまらなくオシャレ!! 私も赤ちゃんごろごろ説に一票です。(笑)
ヴィンテージトランクと並べても、そのヴィンテージ感は劣らない。このキャビネットは良いです。
23『お月様の月への手紙』 拝啓 こんなにも静かな夜。僕はつめたく冷えた缶のコーラをプシュッと開け、お膝の上に乗っかかった猫の顎の下をゆっくりと撫でながら、こうしてこの手紙を書くことにしました。 猫は「そこじゃないです。あ、はい、そこからちょっと下にかけてが絶好のポジションなのです」という顔をこちらに向け、だんだんと目を細め、ごろごろごろ、と喉を鳴らし、最終的にはごろんと膝の上であられもない格好になり寝入ってしまいました。その姿はまるで、昔ながらのお化けの手のようにその両前脚をくにゃんと折り曲げ、後ろ脚はなぜだかピンっと伸ばし、両耳に至っては水に戻した“きくらげ”みたいにふにゃふにゃの様相を呈していたのです。本当、かわいいと思いませんか? よく見ると、小刻みにヒゲなんかもピクピクと動いています。 猫が喉をごろごろと鳴らす理由を君は知っていますか? いろいろな俗説はあるけれど、信ぴょう性の高い仮説がいくつかあるみたいです。まず、最も高い理由として有名なのが、ライハウゼンの『赤ちゃんごろごろ説』です。 ドイツ人動物学者パウル・ライハウゼンは、子猫が母猫の乳房からミルクを吸っているとき、よくごろごろという音を出していることに気づきました。ふむ、これはなんだろう、と悩んだ結果、結論として、「母猫に安心感を伝えるため」ではないか、と考えたのです。成長した猫がまるで子猫のようにごろごろとのどを鳴らすのは、気持ちが子猫に戻り、飼い主に対して幸せや安心感を抱いているのではないか、というのが、ライハウゼンの「赤ちゃん帰りのごろごろ説」なのです。 一方、「いや、そうかもしれないけど、もっと医学的見地や、動物学的見地から見るべきだよね」という学者たちが提唱しているのが、イギリス・サセックス大学の研究グループの「要求のごろごろ」と、カリフォルニア大学デービス校の研究チームの「25ヘルツほどの周波数が、骨に刺激を与えて新陳代謝を活発化する」説です。あまりその内容には詳しく触れはしないけど、僕はやっぱり「赤ちゃん帰りのごろごろ説」だったらいいのになあ、と思います。だって、そんな夢も希望もない理由なんかより、僕に対してこんなにも無防備で、こんなにも気持ち良さそうにしているのだから、赤ちゃん帰り説こそ飼い主冥利に尽きるというものです。そう思わない? それはそうと、体調はどうですか? 熱が上がったり、胃が痛んでしまっていたりと、目まぐるしく体調変化に振り回されていると聞き、とても(本当にとても)心配しています。僕は最近体調はすこぶると言っていいほど良いです。でも君に一日会えないだけで心の奥底の誰も手がつけられない部分がチクチクと痛み出します。しかしそれは精神的なものなので、心配いりません(ちょっと心配して欲しいけど)。実際的に身体へと及ぼす害と比べると失礼かもしれないから、僕のくだらない理由については、あまり気にしないでください。もちろん、体調についてはいつでも相談してくれると嬉しいです。君の幸せが僕の幸せであり、君の痛みが僕の痛みだからです。 時計の短い針が数字の3を指し、長い針が11を指しました。そろそろ午前3時になろうとしています。猫はいつしか居なくなり(またいつの間にか)、しんとした空気が僕を取り囲み、まぶたもそろそろ今日の役目を終え、早く閉じたい、とざわつき始めています。 明日は久しぶりに長い時間散歩できますね。でもね、無理はしないでください。 散歩なんていつだって出来るし、いつだって僕は君のそばにいるから。 それではまた。 敬具
ごろごろ説 一応人間の私もなんだかそんな気持ちになるときがあります笑っ あっ‼小説出版とてもたのしみ(о´∀`о) ゴロゴロ~っ(ノ´∀`*)
journal standard,crash gate,niko and とか大好きです、トランク素敵ですね!(*^^*) JS高そうだけど すごく雰囲気いいですね、ナチュラルとインダストリアルをミックスさせたいです、参考にしたいのでフォローさせていただきます( ^ω^ )
@44039pon さん 発売の際は是非、よろしくお願いします^ ^
@icietla さん フォローありがとうございます^ ^ このトランクは実はアンティークショップで買ったので安いですよ笑 jsfはシェルフだけです!
@Naoki. そうなんですね、わたしもまたトランク探そうかなー(*^^*) シェルフも素敵ー✨
このキャビネ!使い込まれた感が、たまらなくオシャレ!! 私も赤ちゃんごろごろ説に一票です。(笑)