ウッディの里山パトロール 前回は、虫嫌いなご婦人には嫌な思いをさせて、すまなかったな。見ちゃぁいけねぇって言ってるのに、みんな見ちゃうから不思議だぜ。 本当は今回、婆さまを襲った百足野郎との熾烈な戦いの話をしたかったのだが、背筋も寒くなる恐ろしい話なので止めとくな。 だから今回は里山の実りの話しさ。今日は裏庭の山椒を収穫したぜ。俺のように小粒でもピリリと痺れるスパイスさ。littlejoyのオヤジは、粉末にして七味にブレンドするのが好きらしい。茹でた直後に味見をして、クチビルと舌がかなり麻痺していたな。慌てて水に更していたよ。★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ちょうどその頃、毒虫たちは、飲み会をしていた。酒がなくなったので、ジャンケンに負けたムカデが、買い出しに行くことになった。そして。 (スズメバチ)おい、毛虫君、ムカデ君が買い出しに行って、もう1時間以上も帰ってこないなぁ。 (毛虫)そうだなぁ、すぐそこのコンビニなのに、いったい何をしているんだろう。心配だ。ちょっと見てこようか。 毛虫君がムカデ君のようすを見にいこうと玄関へと向かった。が、そこにムカデ君はいた。 (毛虫)おいムカデ君、どうしたんだい。あまりに遅いから心配したよ。きみを探しに行こうと思っていたところだよ。 (ムカデ)ああ、毛虫君、ごめんよ。たった今、100足目の靴のひもを結び終わったところさ。これから買いに行くよ。