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ども、マミです。わたしの得意技、七変化タワシを特別に披露致します。この家の災害について先日お話ししましたが、この恐怖の館では犯罪も多く、その一つが放置という名の罪です。家の者が雪崩となった衣類を処理した後、何か胸騒ぎを感じ、取り込んだ洗濯物を放り込んでおく入れ物を覗いて見た処、赤いバケツの様な不細工な入れ物の中には容量の四分の一程の布製品が残されていました。まるで待ち続けたレスキュー隊員がやっと現れ安堵する要救助の如き布製品達。彼等が共通した特徴を持つという事を、私が見逃すわけはありません。温かそうな素材、なのです。秋から春先までの長い期間酷使されたモコモコしたひざ掛け、ウールの敷物、クッションカバー等が夏中放置されていたのです。春の入れ替えの際、うっかり洗い忘れ、初夏の日差しが眩しい頃に洗い取り込んだはいいものの、冬物布類をしまい込んだ場所にきちんと戻すのが面倒になり、彼等が自ら動く事が不可能な事につけ込み、こちらに放置､幽閉したと推測されます。ずさんで悪質な犯罪です。断固許せません。ここは人肌ぬぐしかありません。赤いバケツを引き倒し、さぁ、お逃げなさい！あ、嗚呼そうでした、彼等は自分では何処へも行けないのでしたね。なので爪を出し引っ掛けてやりました。部屋のあちこちに散らばる布製品達。歓喜の声！暑苦しくて見たくもない、と極悪人の家の者に云われ、心のケアも必要であると判断した1枚のピンクを側に置いてやろうと思います。やれやれです。ごきげんよう。
