Naoki.の部屋
ガラーン。(※短編あり)
「—なるほど。君の言ってることも一理あるね」と彼は言った。 話は10分程前に遡る。 「こういうことを聞いていいのか分からないけど、給料って貰ってるの?」と僕は訊いてみた。前々から気になっていたのだ。 「もちろん!」と彼は言った。「おかげさまで頂いてますよ。というか、ただ働きしていると思われてたのなら心外だなあ。僕だって生きて行かなければいけないからね」 貰っているだって?僕は少し驚いたが、顔には出さなかった。なぜか顔に出すと負けな気がした。 「ふうん。でもさ、食事はどうしてるの?トイレは?家族もいるの?一体何処に住んでるの?」 「ちょ、ちょっと待ってもらえるかな?」彼は明らかに動揺していた。「そんな矢継ぎ早に聞かれても答えようがないよ。質問はゆっくりひとつずつだよ。はい、じゃあ給料についてだったね?僕が貰ってる給料というのは—」 彼は盛大に僕の質問を無視し、平静を装いながら給料について話し出した。 「……言いたくないんだね」と僕は言った。「じゃあさ、給料貰ってるんだったらちゃんと与えられた仕事を全うしてくれないかな?君だけのせいで、とは言わないけど、僕がうまく眠れないのは多少君のせいでもあるんだよ?」 「なるほど。君の言ってることも一理あるね」と彼は言った。「しかしだよ。しかしだ。君が眠る権利を主張するのはわかる。うん、当然だ。しかし(何度も言うけど)、僕がそれを受けるかどうか、それは僕の権利なんだよ」 「はあ?」と僕は言った。何なんだそれ。何なんだその得意顔は。これが噂に聞くブラックな企業論理というやつか。労使関係以外(顧客と企業間)で使われるとは思ってもみなかった。「……あの、それってさ、まるで有給を申請してるのに、“忙しいから”って理由だけで『時季変更権』を行使する管理者みたいだね」 「はは!君はやっぱり面白い!」 そう言って、彼は口元だけでニヤリと笑った。
はっ‼︎ ここ読むの忘れてた(´Д` ) 現実問題 時期変更権!知り合いにおる(笑)
@p.mama さん 時期じゃなくて 時季ね!
はっ‼︎( ̄◇ ̄;) 0点(泣)
ガラーン。(※短編あり)
「—なるほど。君の言ってることも一理あるね」と彼は言った。 話は10分程前に遡る。 「こういうことを聞いていいのか分からないけど、給料って貰ってるの?」と僕は訊いてみた。前々から気になっていたのだ。 「もちろん!」と彼は言った。「おかげさまで頂いてますよ。というか、ただ働きしていると思われてたのなら心外だなあ。僕だって生きて行かなければいけないからね」 貰っているだって?僕は少し驚いたが、顔には出さなかった。なぜか顔に出すと負けな気がした。 「ふうん。でもさ、食事はどうしてるの?トイレは?家族もいるの?一体何処に住んでるの?」 「ちょ、ちょっと待ってもらえるかな?」彼は明らかに動揺していた。「そんな矢継ぎ早に聞かれても答えようがないよ。質問はゆっくりひとつずつだよ。はい、じゃあ給料についてだったね?僕が貰ってる給料というのは—」 彼は盛大に僕の質問を無視し、平静を装いながら給料について話し出した。 「……言いたくないんだね」と僕は言った。「じゃあさ、給料貰ってるんだったらちゃんと与えられた仕事を全うしてくれないかな?君だけのせいで、とは言わないけど、僕がうまく眠れないのは多少君のせいでもあるんだよ?」 「なるほど。君の言ってることも一理あるね」と彼は言った。「しかしだよ。しかしだ。君が眠る権利を主張するのはわかる。うん、当然だ。しかし(何度も言うけど)、僕がそれを受けるかどうか、それは僕の権利なんだよ」 「はあ?」と僕は言った。何なんだそれ。何なんだその得意顔は。これが噂に聞くブラックな企業論理というやつか。労使関係以外(顧客と企業間)で使われるとは思ってもみなかった。「……あの、それってさ、まるで有給を申請してるのに、“忙しいから”って理由だけで『時季変更権』を行使する管理者みたいだね」 「はは!君はやっぱり面白い!」 そう言って、彼は口元だけでニヤリと笑った。
はっ‼︎ ここ読むの忘れてた(´Д` ) 現実問題 時期変更権!知り合いにおる(笑)
@p.mama さん 時期じゃなくて 時季ね!
はっ‼︎( ̄◇ ̄;) 0点(泣)