今年2月下旬に、世界らん展で購入した富貴蘭が開花しました。購入した時、既に3mm程の花芽を確認していたのですが、数ヶ月間全然動きが無く、まるでフェイクか!と思えるくらいだったのですが、今月に入って一気に蕾が立ち上がって来て開花しました。画像では隠れていますが、後方にももう1つ花芽が立ち上がって来ています。富貴蘭は、この開花の様子が風にゆらゆら揺れているような、独特の様が面白い蘭です。この蘭を見て、ふと思い出した事があります。以前「蘭に魅せられた男」という本を読んだ事が有ります。その中に幽霊蘭と呼ばれる、ポリリーザ・リンデニーという珍しい蘭が出てくるのです。密林の中で、そのポリリーザ・リンデニーを見るとまるで幽霊の様に見える事からそう呼ばれているのですが。。。お話はその蘭に魅了された男が保護区に入り蘭を盗み出し、その蘭を増殖しようと企てるのですが...といった様なお話でした。富貴蘭の花を見て、久しぶりにそのポリリーザ・リンデニーの事を思い出しました。蘭好きには、たまらない容姿です。