写真は春に撮影した見本品です。 24年11月8日に入荷しました。状態は季節によって変化いたします。2411a 3枚目は5月上旬の状態です。 ■栽培方法 鉢植え、庭植え、ともに水もち、水はけの良い中性の土に植えてください。伸びたツルは、支柱やフェンスに誘引してください。クレマチス 分類:キンポウゲ科クレマチス属 学名:Clematis L 原産:東アジア、北アメリカ東南部から南アメリカ中部 世界の温帯地方を中心に約300種が分布し、そのうちわが国に自生するのはカザグルマなど約20〜25種です。 クレマチスはつる性植物ですので、他の樹木や宿根草とは異なる、 ユニークな利用ができます。 何かに絡まりながらの生育になるので、トレリスやフェンス、 または他の樹木などと組み合わせてのお庭づくりができます。 クレマチスは種類の幅が大きく、それぞれに栽培法が多少異なります。 ■春咲きクレマチス■ 早春から春にかけて咲く種類は、四季咲きタイプのクレマチスより早くに花を楽しむことができます。 早春より、ニュージーランド原産のフォステリー系の花が咲き始めます。白や緑色の小輪の花を沢山咲かせます。(常緑性のタイプ) 他には、芳香性のあるアーマンディー系・人気のあるモンタナ系などがあります。 ■四季咲きクレマチス■ 長期間にわたって花が咲いたり、剪定すると繰り返し咲く四季咲きの特徴を持つ種類です。 テッセンとフロリダ系、大きな花を上向きに咲かせる大輪園芸品種や、多くの花を咲かせる小・中輪のヴィチセラ系、ベル型のかわいらしい花が咲くテキセンシス・ヴィオルナ系。 立ち性の性質を持つインテグりフォリア系などがあります。 ■夏〜秋咲きクレマチス■ 中国やヒマラヤの高山に分布し、珍しい黄色系の花色のダンフチカ系や、日本や中国に自生するクサボタンの改良種のヘラクレイフォリア系やヴィタルバ系。 フラミュラ系は日本に自生するセンニンソウの改良種で 、小輪の十文字形の花を一面に咲かせ、芳香性があります。 ■冬咲きクレマチス■ クレマチスは、いずれも冬場は大半の葉が落ち、枯れたような姿で休眠期に入ります。 そんな時期にも活躍してくれる冬咲きのクレマチスがあります。常緑性と落葉性(夏期休眠)があります。 常緑性の代表が人気のアンスンエンシス。夏に伸びたつるの節々に、特徴的な白い花を鈴なりに咲かせます。 落葉性には初秋に花を咲かせるシルホサ系があります。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【栽培方法】 いずれも日光を好むので、半日以上よく日が当たる場所で育てるのが良いです。 半日陰でも花を楽しむことができますが、日向よりは花付きが悪くなったりします。 風通しが良い場所が適していますが、強すぎる風には注意が必要です。 水捌けのよい場所や用土を好みます。庭植えにされる場合は、軽石などを混ぜ込み、土壌の水はけを調整していただくと良いでしょう。 落葉性の冬咲きクレマチスは、夏場に休眠し、枯れたような状態になるので、株が枯れたと間違って処分しないようにします。 水遣りは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷり与えます。 庭植えでは、根が張れば基本的に水やりをしなくても大丈夫ですが、晴天が長期間続いたり、葉がぐったり萎れているようであればたっぷり水遣りします。 ★フォステリー系は、晩秋から冬の間に、やや乾かし気味に管理することによって、花芽が付きやすくなります。 他の系統とは管理が異なるので注意が必要です。 ★夏に休眠するシルホサ系は、土の乾き具合をよく確認し、表土がすっかり乾いてから水遣りしてください。(多湿にならないように注意します。) 生育期間中は、定期的に肥料を施して株を充実させます。 緩効性肥料を真夏を除いて1〜2ヶ月に1回、液肥を月2〜3回を目安にします。 ★春咲きのクレマチスには初秋から「リン酸分、カリ分の多い肥料を施しておくと、花付きが良くなります。 さらに、冬の間に寒肥を施しておくと、春の新芽の生育が良くなります。 ★夏〜秋咲きのクレマチスは、植え付け時に元肥を入れておきます。冬期には、寒肥を施しておくと春の芽出しが良くなります。 病害虫は春はアブラムシが発生しやすいので、浸透移行性の殺虫剤を使用します。 最大の天敵はネマトーダ(センチュウ)です。 センチュウ対策はこちらから 風通しが悪いとうどんこやさび病にかかりやすくなります。特に長雨の時期は注意してください。 植え付けは、真夏を除き、一年中植え付け・植え込みができますが、 休眠期の12月〜2月中旬ころが最も適しています。 冬咲きのクレマチスは休眠期を除き、植え替えが可能です。 クレマチスは移植を嫌うので、あまり根をさわらないようにするとよいでしょう。 庭植えでも鉢植えでも、つるを1節分、土中に埋めて深植えするのが基本です。 ■剪定■ 【春咲き品種】 花後に花首のすぐ下、あるいは1節下を剪定します。その後に伸びてきたつるを大事に育てます。 休眠期中に強剪定を行います。太いつるのみを残して切ります。 【四季咲き性品種】 花後に剪定すると、その後に伸びてきたつるに、花芽が付きます。 基本的には、つる全体の長さの3分の1〜2分の1ぐらいを残し、早めに剪定します。 休眠期中に強剪定を行います。太いつるのみを残して切ります。 【夏〜秋咲き品種】 今年伸びたつるの先端部や伸びているつるに花を咲かせます。休眠期の冬であればどの位置でも剪定できます。 生育旺盛なタイプが多いので、思い切って深く剪定します。ただし、タングチカ系は中剪定にとどめます。 【冬咲き品種】 花後の選定は、花を摘み取る程度の弱剪定が基本となります。 生育旺盛な常緑性のものは6月下旬ごろまでに、伸びすぎたつるを全体の2分の1くらい切り戻します。 落葉性の種類は、2月から3月ごろまでに、同じく2分の1くらいまで切り戻しておくと、 その後新たに伸びたつるにも花がつきます。