公園や駅前などで見かけるリキパブリッククロック
使われている文字盤デザインの多くが渡辺力の仕事であることはあまり知られていません。
1970年代より精力的に空港、ホテルの世界時計やポール時計等モニュメンタルな公共時計を第一線でデザインしてきた、
そのエッセンスが凝縮されています。
親しみ易さを重視したアラビア数字タイプから環境に合わせて使える力強い記号的表現のものまで、既にアノニマスな名作と言えるでしょう。
今回その中から2タイプをホームユースに合わせたサイズで展開いたします。
■Lemnos
1984年時計メーカーとして独立。著名なデザイナーとプロジェクトを組み、常に新しいことにチャレンジしているブランドです。
ときには凛と佇む花のように、ときには光輝く宝石のように。毎日のなにげなく、
何度も目にするものだからこそ、あなたのいる空間を豊かにする存在であってほしい。この思いを大切に数々の名品を発表してきました。
素材と対話し、その素材が持つ魅力を最大限に引き出す。その結果、移りゆく時間とは裏腹に時が経っても色あせないデザインが生まれます。
革新的かつ永続的な美しさを提案し続け、グッドデザイン賞をはじめ、国内外で数々の賞を受賞し高い評価を得ています。
■渡辺 力 / Riki Watanabe
1911年東京生まれ。1936年東京高等工芸学校(現 千葉大)木材工芸科卒業後、ブルーノ・タウトが指導をしていた群馬県工芸所を経て、
1949年渡辺力デザイン事務所を設立。1952年ローコストの椅子 「ヒモイス」 で注目を集め、
1957年、トリイスツールと円形センターテーブルがミラノトリエンナーレで金賞を受賞する。
1972年にデザインした日比谷第一生命のポール時計が代表作として広く親しまれている。
戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたパイオニア的な存在である。