珪藻土の時計
藻類の一種である珪藻が海底に堆積し、長い年月を経て岩石となった珪藻土。
その珪藻土を使用し、日本の伝統技能である「左官」の技術を用いてつくられた時計です。
立体感のある形状は自然光の中で刻々と陰影を変化させ、時の経過を感じることができます。
素材の特性と雰囲気を最大限に生かしたデザインで、木や漆喰で設えた和の空間やモダンな空間のインテリアとしても最適です。
(時計ロゴのSiO2とは、珪藻土の主成分である二酸化ケイ素の元素記号です。)
■珪藻土について
珪藻という植物性プランクトン(藻)の死骸が海底や湖底で長年にわたり化石化し、それが堆積してできた粘土状の泥土です。
微細な孔が無数にあり多孔質構造を持つ事で、吸水性や保湿性、消臭性といった機能をもち近年注目されているエコロジカルな素材です。
金沢は日本有数の左官職人の集団、株式会社イスルギでひとつひとつ手作りで制作しています。
■奈良 雄一
1977年東京生まれ。1999年横浜国立大学建設科卒業。2000年渡伊。
ベェネツィアでガラス工房、建築事務所勤務を経てデザイン活動を始める。
2006年ベェネツィア建築大学卒業。旅行で訪れた能陶の自然と生活の豊かさに触れて帰国を決意。能登島に移住する。
2007年能登デザイン室を設立。ローカルな素材や技術を学んで活かし、日々の暮らしを豊かにするデザインを心がけている。
デザイン活動の傍ら不耕起地の田んぼを借りて米づくりも行っている。
■Lemnos
1984年時計メーカーとして独立。著名なデザイナーとプロジェクトを組み、常に新しいことにチャレンジしているブランドです。
ときには凛と佇む花のように、ときには光輝く宝石のように。毎日のなにげなく、何度も目にするものだからこそ、あなたのいる空間を豊かにする存在であってほしい。この思いを大切に数々の名品を発表してきました。
素材と対話し、その素材が持つ魅力を最大限に引き出す。その結果、移りゆく時間とは裏腹に時が経っても色あせないデザインが生まれます。
革新的かつ永続的な美しさを提案し続け、グッドデザイン賞をはじめ、国内外で数々の賞を受賞し高い評価を得ています。