2014年から販売されてきた湯たんぽが、このたびリニューアルしました。
本体は従来と同じ18-8ステンレススチール製。見た目も変更ございません。
今回、リニューアルしたのは湯たんぽカバーです。大変こだわりを持たれて
作られていますので、ご紹介いたします。
今までは「ニットソー」と呼ばれる編まれたニット地を裁断して縫製すると
いう作り方なので、裁断ロスが出てしまいます。
YUTANPO’20のカバーは、ホールガーメント(*1)と呼ばれる編機で成形
しています。
また「ニットソー」のカバーは安全面への配慮から裏地を付けていましたが、
ホールガーメント製カバーは縮絨(*2)という加工でする編み目を収縮させる
ことで独特の風合いと厚みを持たせて安全性を確保しています。
(*1)
ホールガーメントとは縫い目のない編み方のことです。 通常は各パーツ別に編んだニット地を縫い合わせて
製品にしますが、専用の機械で製品を編み上げます。 縫い目がないためごわつきが無く、伸縮性にも優れて
いるため着心地が良いことが特徴です。
(*2)
ニット製品の仕上げの工程で、組織を絡ませて緻密(ちみつ)にしてフェルト状にすることです。石鹸液など
アルカリ性溶液で湿らせ、圧力や摩擦を加えて収縮させる。 コート生地などメルトン地などが有名である。
YUTANPO’20のカバーを作られている(有)白倉ニットは新潟県の栃尾
(長岡市)にあります。栃尾は古くから繊維産業が盛んな土地で機織りなどが
盛んな地域です。栃尾においてニットは比較的新しい産業だそうです。
ホールガーメント編機は高額なのでどこのニット工場にもあるというもの
ではありませんが、白倉ニットはホールガーメント編機を導入し、ニット製品の
生産をされています。また、縮絨加工も自社の設備で行っています。