DIYが出来たらなあ、と最近よく思う。 別に家具を作るだけじゃなく、床にこだわったり、壁にこだわったりをもっとしてみたい。しかし僕は、出来損ないのペンギンのように不器用なので、壁紙を貼れば大体ズレるし、きちんと測って家具を製作してみてもチグハグになる。何でもそつなくこなす人間を装ってはいるが、蓋を開けてみれば、スタンダードな人間なのだ(ジャーナルだけに)。 ある日、そんな悩みを友人に打ち明けてみた。「いやさ、うちの部屋って特に工夫という工夫をしてないから、とりあえずジャーナルスタンダードで揃えて、適当に配置するだけでこんな部屋になるんだよね。だから、別に誰でもここまでは出来るんだよ。この先に進めるのは本当にセンスの良いひと握りの人間だけ。上辺だけなんだよね。おれって」 もちろんこれは本心ではあるんだけど、悩みを打ち明けるときなんて基本的に、“そうじゃないよ! 自信持てよ!” って言われたいだけだから、今回もその言葉が欲しかっただけ。 しかし彼は言った。「確かにな」と。