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今日は七夕ですね。生憎の空模様ですが、御安心あれ!実は織姫と彦星は、毎年必ず逢えるんです。何故って、雨というのは、所謂、大気圏の一番低層にあたる対流圏界面以下で起こる現象。そしてベガとアルタイルは、対流圏どころか更に上空、何層にも重なる大気圏を抜けた其の又先、遥か宇宙空間に存在しているから。ですから二人の世界には、雨などそもそも降り得ないんです。「星の話をすると、何故か確実に女は堕ちるんだ」と、子どもの頃、亡き父が悪戯小僧の様な顔で笑いながら話してくれたのが懐かしい…地上の自分達は、夜空が雲に閉ざされてしまうと、星空を観る事が叶いません。けれども雲の向こうには、満天の星空は変わらずに其処で目映く瞬いているのです。空模様というのは、我々、此の世に生きる人間の心模様の様なもの。時に晴れ、時に曇り、悲しみの雨が降り、荒れ狂い…そうして、知らず真理を見間違えてしまう。一方、故人は星になる、というのは、本当に良く云ったものです。

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