旅行記?
Naoki.の部屋
汽車の時間にうまい具合に間に合わなかった為、僕はいつもの駅近くのカフェで時間を潰すことにした。 ハムとトマトのサンドイッチとアメリカン•コーヒーを注文したところ、「モーニング•セットが大変お得になっております!」と女性店員が言った。僕はモーニング•セットとはどんな内容なのか、と聞いてみた。しかし彼女はうまく僕の質問が飲み込めなかったようで、2cmほど首を傾け「500円です!」と言ってにっこり笑った。 「ええっと(サンドイッチが350円でアメリカン•コーヒーが250円で……)」 「モーニング•セットでよろしいでしょうか?」 「うん、いや、はいちょっと待っ……」 「モーニング•セット、ワンでーす!」と彼女は振り向いてキッチンだか何処かに大声で声をかけた。「では、500円に“なります”!」 彼女は人の話を聞かないだけじゃなく、どうも500円にも“成る”らしい。もうどうにでもしてくれと僕は思った。 5分ほどかかって出てきたモーニング•セットは、トースト1枚きりとやけに濃いコーヒーだった。
旅行記?
汽車の時間にうまい具合に間に合わなかった為、僕はいつもの駅近くのカフェで時間を潰すことにした。 ハムとトマトのサンドイッチとアメリカン•コーヒーを注文したところ、「モーニング•セットが大変お得になっております!」と女性店員が言った。僕はモーニング•セットとはどんな内容なのか、と聞いてみた。しかし彼女はうまく僕の質問が飲み込めなかったようで、2cmほど首を傾け「500円です!」と言ってにっこり笑った。 「ええっと(サンドイッチが350円でアメリカン•コーヒーが250円で……)」 「モーニング•セットでよろしいでしょうか?」 「うん、いや、はいちょっと待っ……」 「モーニング•セット、ワンでーす!」と彼女は振り向いてキッチンだか何処かに大声で声をかけた。「では、500円に“なります”!」 彼女は人の話を聞かないだけじゃなく、どうも500円にも“成る”らしい。もうどうにでもしてくれと僕は思った。 5分ほどかかって出てきたモーニング•セットは、トースト1枚きりとやけに濃いコーヒーだった。