『しのびよるおとこ』

「上等な音楽とは程遠い私生活ではあるけどね」と彼は言った。睡魔だ。それが僕に向けた言葉なのか、エイミーのことを言ったのかはわからなかった。まあ多分両方だろう。そんな奴なのだ。 「やっと現れたね、待ちくたびれたよ」と僕は言った。 「うむ、僕は僕で忙しくてね」と彼は腕を組みながら言った。「君は君で自分の力で眠ることを覚えなくてはいけないよ」 なんだろう？　いつものことだけど、何だか少し腹が立つ。 「君の私生活は問題があるね、おそらくそのせいで眠れないんだと思うよ。まずは――」 「おいおい、説教が聞きたいわけじゃないんだ」と僕は言った。 「うん、だからね」彼は僕の言葉を制し続けた。「先ず最初に適度な運動。そう、君は慢性的な運動不足だ。仕事で疲れていると言うかもしれないけど、あの程度の君のやってる仕事では身体が疲れていないんだ。身体が疲れれば自然と眠くなる。ここまではわかるね？」 余計なお世話だし、いつになく面倒な言い回しだ。もやもやが止まらない。 「次に？」と僕は言った。 「え？」と彼は聞き返した。 「まず、ときたら、次に、があるんだろう？」 「Quick of apprehension！（理解が早いね！）」と彼は言った。 　うるさい。 「わかったから、次は何だい？」 「うん、まあそれよりさ」 「うん」 「寝なくていいのかい？」　

@Naoki. さん＊ エイミー好きだし勿体無いよなぁと思いますけど私なら眠る前には聴かないかもしれない… うまく眠れましたか？

@NPGH さん 意外と大人しい曲もありますよ！ でもいきなり曲調かわって もっと落ち着かなくなりますけど笑