2014年11月5日215
2014年11月5日215
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「おひざの上はいつも温かくて気持ちが良いです。しかし、昨日と比べるといささか熱過ぎる気がするのですが、これは何ですか？」ちょこんと猫座りをし、少し首を傾げた姿勢で見上げる彼(猫)の目は、まん丸の満月を連想させる。そういえば今日は月が綺麗と聞いているが、生憎Nプラザ203号室からは、キッチリ隙間なく窓枠を埋めてしまった個室のように、外の情報は入ってこない。彼(猫)は、僕を見つめながら、斜め横に置いてあるストックのキャネットに目がいっている。僕はあえて気づかないふりをした。「彼(僕)はね、私たちでいう猫風邪にかかっているのよ。あなたも先月なっていたでしょ？人間でいうと何かしら…精神疾患？」「なるほどですね！」…なるほどですねじゃないよ。
