<いちご泥棒>
いちご泥棒(ストロベリー・シーフ)の柄は壁紙などでも大変人気のパターン。
園芸家たちの日常の暮らしの中にある小さな悩みを可愛らしい小鳥のイラストで表現しています。
実際にモリスがイチゴを育てているとき、小鳥にイチゴを食べられてしまったそうです。
その出来事はモリスの手記にも記録されており、日々のちいさな出来事をアートに落とし込むモリスのスタイルが見受けられます。
<ゴールデンリリー>
1899年に、ウィリアム・モリスの一番弟子ジョン・ヘンリー・ダールによってデザインされたパターン『ゴールデンリリー』。 力強く伸びていくゆりの蔓や茎が美しく表現されています。
モリス商会のなかでも最も長く人気を集めてきたデザインの一つです。
エレガントで優雅な雰囲気を醸し出します。
<ハニーサックル>
ハニーサックル(スイカズラ)をモチーフにしたウィエリアム・モリスの娘である、メイ・モリスによるパターン。
1883年にデザインされました。
華やかながらスイカズラの花の描写には凛とした強さを感じる、爽やかなデザインです。
[ William Morris/ウィリアムモリス ]
ウィリアム・モリス(1834-1896)は、アーツ・アンド・クラフツ運動の最も偉大なデザイナーであり、最も優れた人物の1人と見なされています。
彼はまた、詩人、芸術家、哲学者、活版印刷家、そして政治理論家でもありました。
そのモリスの生活とアートを結びつける思想(アーツ・アンド・クラフツ運動)は各国に大きな影響を与え、20世紀からのモダンデザインの源流になったと言われます。
ウィリアム・モリスのアーカイブデザインから現代に合わせたデザインシリーズ。
【SPODE/スポード】
スポード社は、高品質で美しいデザインの陶器や磁器の製造を専門とする歴史ある有名な英国の陶磁器会社です。 同社は1770年にジョサイア・スポードによって「陶器の産地」として知られる英国・ストークオントレントに設立されました。 強度と白色度を高めるために骨灰を組み込んだ磁器の一種である「ボーンチャイナ」の開発など、セラミック製造技術の革新で知られるようになり このイノベーションは会社の成長と成功に重要な役割を果たしました。 銅版転写による下絵付け技法において英国陶磁器界にたいへんな功績を残したSPODE社は19世紀初めに英国王室御用達の栄誉を得ました。 スポードはその長い歴史を通じて、幅広いパターンやデザインを生み出してきましたが、その多くは象徴的なものとなり、コレクターや愛好家の間で非常に人気があります。 注目すべきスポード パターンには、ブルー イタリアン、スポード ウィロー、クリスマス ツリー、ウッドランド、スタッフォード フラワーズなどが含まれます。 食器、ティーセット、装飾品、ホリデーをテーマにしたアイテムなど、さまざまなカテゴリーに及び,変化する好みやスタイルに適応し、陶磁器の世界での関連性を確保してきました。 今日、スポードはその伝統、時代を超越したデザイン、そして伝統的な職人技を守る取り組みが高く評価され、尊敬され大切にされているブランドです。 スポードの作品は世界中の食卓や家庭を飾り続け、英国陶磁器の美しさと芸術性を伝えています。 その伝統はPortmeirion社傘下となった今も脈々と息づいています。