岐阜県・美濃地方。
千年を超える歴史の中で育まれてきた、陶の里。
良質な陶土と窯を焚くための燃料に恵まれたこの土地は、古くから陶磁器の産地として栄えてきました。
その美濃の土と職人の手仕事が息づく窯から生まれたのが、CHAMBREの陶器の置き時計です。
明治初期より伝わる「鋳込み」の技法で、ひとつひとつ丁寧に成形されています。
型に流し、乾かし、磨き、そして焼く。
そのすべての工程に、職人の指先の記憶が宿ります。
大量生産が主流となった現代において鋳込みは非常に手間と時間を要します。
また、熟練した職人が減少したことから、現代では貴重な製法となっております。
同じデザインであっても、表情はひとつとして同じではありません。
やわらかな白に滲む陰影、釉薬の揺らぎ。
それは、手仕事が生む静かな個性です。
インデックスは白い陶肌に、古より伝わる三つの色をのせました。
sumi・墨
深い静けさの中に、知と精神の光を秘める。
筆が走るときの呼吸を思わせる黒。
akane・茜
夕陽に染まる空のような、やさしい赤。
初日の出を待つ「初茜」の空のように、新しい始まりを思わせる色。
mirucha・海松茶
土と木を思わせる、あたたかく落ち着いた色。
江戸の人々に愛された、やすらぎの色。
日々の暮らしに寄り添うこの伝統色には“時計を見るひとときが、優しく温かい時間となりますように”という願いを込めています。
時を刻むたびに、その色が暮らしの空気にやさしく溶け込みます。
手仕事の温もりと上質な素材が織りなす陶器の置き時計。
上質な土だからこそ生まれる柔らかく美しい白色は、シンプルな中に、確かな存在感を放ちます。
静音稼働 / 時報機能なし
すべて職人の手により一つ一つ作られている時計ですので、個性として大切にして いただけますと幸いです。