「椅子の中の椅子」と呼ばれ、歴史に残る名作となったPP503。その座面を、籐の編み座で作った初期のタイプが1949年に発売されたPP501です。
当社のリプロダクトは、その編み座の素材をより生産性と機能性に優れたペーパーコードに変え、手の届きやすい価格でリプロダクトとして復刻しました。
ペーパーコードは夏涼しく冬にも冷たくならない、四季を通じて快適に使える機能的な素材です。
樹脂を含浸させた紙紐は大変に丈夫で、わずかなクッション性もあり、使い込むほどになじんでいく魅力的な質感があります。
ペーパーコードでよく見られるのは「封筒編み」と呼ばれる編み方(写真左)ですが、こちらはよりオリジナルに印象が近い「カナコ編み」を採用。
より高度な技術を必要とするこの編み方は、緻密で繊細な編み目が魅力。
熟練した職人によって、膨大な手間をかけた手作業によって張られています。
当初この継ぎ目は直角になっていて、美しくないという理由で隠されていました。
のちにフィンガージョイントと呼ばれるギザギザの継ぎ目に改良され、デザインの一部としてあえて「見せる」継ぎ目が生まれました。
機能性と美観を両立させるウェグナーの哲学が現れている箇所です。
背もたれの部分からそのまま肘掛につながるなめらかな曲線は、シンプルで合理的な構造でありながら洗練された優雅な美しさがあります。
バットの材料としても使われるほど丈夫なアッシュ(タモ)材を使用。
当社が技術指導している中国工場は目の詰まった美しい木目の北米産ホワイトアッシュを使用しておりますので、同じ広葉樹ですが一般に販売されている中国産タモ材とは明らかに木目の風格が異なりますし、色合いも北米産ホワイトアッシュ独特のやや白っぽい仕上げになります。
足先には床へのキズを防ぐフェルトシート付ですので、フローリングのお部屋でも安心してご使用いただけます。
※組み立ての手間が不要な完成品でお届けします。
※この商品はリプロダクトです。PPモブラー社製ではありませんのであらかじめご了承ください。