尾崎人形【 土笛 雲雀 -ひばり 】
ひばりが空を舞うと寒い冬に春の境界線を引くように、暖かなそよ風を感じます。
松尾芭蕉や万葉集で詠まれたように、日本の懐かしい田園風景と共に春の風物詩として登場するひばりですが、 大規模な土地開発が進んだ近年の日本では、ひばりの生息場所に適した環境が少なくなり、東京では「東京都版レッドリスト」で絶滅危惧2類に指定されています。
本物のひばりは茶色がメインのナチュラルな優しい色あいの鳥です。が、、、尾崎人形のひばりはオリジナルなビビッドカラーで元気が出る色あいです。 ひばりの特徴である斑点模様がカラフルな斑点として描かれているのが特徴になっています。
(わたしのお気に入りの特徴はこの世のすべてを感じ取り、悟ったようなニヒリズムのような目です。)
ココだけのお話、ひばりの鳥言葉は『天からの授かり物』。授かりものとして何を望むかは人それぞれですので、ちょっとした願掛けにもお勧めしたい人形です。
尾崎人形は、陶磁器で盛んな佐賀県に700年以上も前より伝わる焼き物の人形です。
全国の陶磁器の中でも古くからの伝承を残す尾崎人形の起源は、1600年頃に誕生した有田焼よりも前といわれており、1281年の元寇(蒙古襲来)の際、捕虜となった蒙古の兵隊が人形を作り吹き鳴らし、遠い祖国を偲んだことが始まりと伝えられています。
佐賀の郷土玩具でもある尾崎人形は、落ちついた音色の土笛やカラコロッと転がるような音の土鈴など、昔懐かしい日本の玩具です。 成型から絵付けに至るまで全て手作業で作られているので、形も表情も1つずつ違い、手作りならではの味わいが楽しめます。
人形のモチーフは、ちょっと不思議な動物や子どもたち。どれもユニークな表情とカラフルな絵付けなので、お部屋に置いておくだけで明るく賑やかな雰囲気にしてくれます。
手づくりのため1つ1つ形や表情が違います。これも手作りならではの味わいとしてお楽しみ下さい。