尾崎人形【 土笛 ムツゴロウ 】
九州北部にある有明海の人気者ムツゴロウ。
全長15cmくらいで褐色の体には、白か青の斑点があるのが大きな特徴で、 周囲を広く見渡せるように、両目が頭の一番高いところに突き出ているひょうきんな姿をした魚です。
尾崎人形のムツゴロウも本物と同じく、ひょうきんな姿に鮮やかな水色の斑点があり、加えてオリジナルの絵付けセンスが光る黄色が際立つヒレと唇が描かれています。
尾崎人形は、陶磁器で盛んな佐賀県に700年以上も前より伝わる焼き物の人形です。
全国の陶磁器の中でも古くからの伝承を残す尾崎人形の起源は、1600年頃に誕生した有田焼よりも前といわれており、1281年の元寇(蒙古襲来)の際、捕虜となった蒙古の兵隊が人形を作り吹き鳴らし、遠い祖国を偲んだことが始まりと伝えられています。
佐賀の郷土玩具でもある尾崎人形は、落ちついた音色の土笛やカラコロッと転がるような音の土鈴など、昔懐かしい日本の玩具です。 成型から絵付けに至るまで全て手作業で作られているので、形も表情も1つずつ違い、手作りならではの味わいが楽しめます。
人形のモチーフは、ちょっと不思議な動物や子どもたち。どれもユニークな表情とカラフルな絵付けなので、お部屋に置いておくだけで明るく賑やかな雰囲気にしてくれます。
手づくりのため1つ1つ形や表情が違います。これも手作りならではの味わいとしてお楽しみ下さい。