ひさご重ね椀 - 千歳緑(ちとせみどり)-
京都の窯元、晋六窯さんの陶器作品です。
これは元々、飲食店からの依頼を受けて製作したうつわ。 碗に炊き合わせを盛り、中蓋に香の物を載せ、卓上で上蓋にご飯をよそって…… そしてしまうときには、一人用ずつ重ねられるような食器を考案したのでした。
上蓋、中蓋、碗が重なった形をしており、 上蓋を取ってひっくり返すと碗になり 中蓋を取ると豆皿になるという仕組み。
これを現代に合わせてリ・デザインしたのが「ひさご重ね椀」です。
丸っこい姿に、志野釉の柔らかい白と触感。
その真ん中にはキャッチーな一色のライン。
ひさご(ひょうたん)といえば何だか古めかしい響きがするのに、 作品はこの通り、シンプルな和食器でありながら、すこしモダン性さえ感じる佇まい。
わずかに内側に湾曲した形状が、応量器や托鉢鉢を連想させて、何だかしみじみとした気持ちになります。
大・中・小と揃えて家族のお揃い食器として使っても、 食事用、晩酌用などと用途を変えても素敵です。
収納の際は縦に重ねられてスッキリするだけでなく、 このままガラス棚に並べて飾っておきたくなる、コロンとした可愛らしさ。
お子さんのおしゃれな食器セットとしても素敵です。
手になじむ志野釉(しのゆう)
ひさごに用いられている志野釉は、主に長石からなる釉薬です。
約60%が長石からなる花崗岩と少し色合いは似ており、 乳白色を基調として、ほんのかすかに黒や褐色、赤のドットが入るのが特徴。 全体に細かく薄いヒビ模様が美しく、見た目にはごつごつしている気がしても、 手に持ってみるとツルっとして、指に吸い付くような感触があります。
一見すると単純な色合いが、じっと眺めるほどに一か所として同じパターンがないことに気が付く、味わい深い釉です。
千歳緑(ちとせみどり)の大きさ
ひさごの中では一番大きいサイズ。
汁椀はちょうどお店の一杯分ほど、ご飯茶碗はしゃもじ2杯とすこし分。 食べ盛りの男の子や、大人の方の一食分として男性におすすめの大きさです。
全部で5サイズございますので、宜しければご覧ください。