粉引(こひき)と呼ばれる白い化粧土の施された、素朴であたたかみのある花器。
天然の木灰を使用した釉薬(うわぐすり)にこだわり、
地元の土をブレンドすることで、画一的な製品ではなく1点1点に表情を付ける作風にこだわっています。
シンプルでありながら、所々に作り手の拘りを感じられ、温かみのある器です。
ろくろ挽きした器は、焼成すると独特のねじれが生まれます。
あえてねじれを出すことによって、表情のある侘びた花器になります。
また、釉薬に浸す時につく指の跡も、そのまま底の部分に活かされています。
■陶房金沢(とうぼうかなざわ)
岩手県紫波町に工房を構える金沢英徳さんの製作する陶器。
益子焼窯元「大誠窯」にて5年間修業した後、1996年に独立開窯しました。
“いつもそこにある器”をコンセプトに普段使いの陶器を制作しています。