RIKI ROMAN CLOCK リキ ローマン クロック
ローマ数字を使った時計は、書体の持つクラシカルなイメージ、直線のみの単調さ故、枠体や針を華やかにデザインする
傾向がありました。
それに対して、ローマ数字の直線構成の美しさに注目し、書体を生かすため装飾を排し、その繊細なメリハリを研ぎ澄まし、
シンプルな針のバランスと枠体を求めて1977年に生まれたのがこのクロックです。
発売当初、恐ろしく衝撃的であったその「そっけなさ」は、今となってはあたかもモダンクロックの基本のように感じられます。
敢えて塗られた時計枠体のゴールド色が唯一の装飾かもしれません。
■Lemnos
1984年時計メーカーとして独立。著名なデザイナーとプロジェクトを組み、常に新しいことにチャレンジしているブランドです。
ときには凛と佇む花のように、ときには光輝く宝石のように。毎日のなにげなく、
何度も目にするものだからこそ、あなたのいる空間を豊かにする存在であってほしい。この思いを大切に数々の名品を発表してきました。
素材と対話し、その素材が持つ魅力を最大限に引き出す。その結果、移りゆく時間とは裏腹に時が経っても色あせないデザインが生まれます。
革新的かつ永続的な美しさを提案し続け、グッドデザイン賞をはじめ、国内外で数々の賞を受賞し高い評価を得ています。
■渡辺 力 / Riki Watanabe
1911年東京生まれ。1936年東京高等工芸学校(現 千葉大)木材工芸科卒業後、ブルーノ・タウトが指導をしていた群馬県工芸所を経て、
1949年渡辺力デザイン事務所を設立。1952年ローコストの椅子 「ヒモイス」 で注目を集め、
1957年、トリイスツールと円形センターテーブルがミラノトリエンナーレで金賞を受賞する。
1972年にデザインした日比谷第一生命のポール時計が代表作として広く親しまれている。
戦後日本のデザイン黎明期に革新をもたらしたパイオニア的な存在である。