【和モダンインテリアの作り方】和室・洋室ごとの実例やおすすめアイテムを紹介

【和モダンインテリアの作り方】和室・洋室ごとの実例やおすすめアイテムを紹介

日本固有の和の要素と、現代的でスタイリッシュな要素を組み合わせたインテリアスタイル「和モダン」。和室に洋家具を組み合わせたり、洋室に和の要素を取り入れたり、お部屋の作り方はさまざまな方向性が考えられます。この記事では、RoomClipユーザーさんたちの実例をもとに、和モダンインテリアの特徴と作り方、おすすめアイテムを紹介します。

画像をクリックすると、ユーザーさんのアイデアや使用アイテムの詳細がチェックできます。気になった画像はぜひクリックしてみてくださいね。

目次

和モダンインテリアの特徴

和モダンインテリアとは、畳や障子などで構成された日本固有のインテリアスタイルと、現代的=モダンなテイストを組み合わせたインテリアスタイルを指します。洋室のフローリングにも馴染むため、内装や建具に手を入れづらいマンションでも、取り入れやすいスタイルです。

自然素材の家具や建具

和モダンなお部屋には、木製家具だけでなく、籐やいぐさ、和紙などの自然素材を使った家具がマッチします。家具だけでなく、壁に漆喰や珪藻土を使ったり、玄関や中庭に石材を取り入れても和風な雰囲気をプラスできますよ。

床に近いロースタイル

西洋化が進む以前の日本では、畳にちゃぶ台、布団敷きの生活が一般的でした。和モダンでも床に近いロースタイルの家具を選ぶことで、目線が低い「低座の暮らし」が叶います。目線が低くなる分、天井が高く感じられるうれしい効果も。一人暮らし向けの比較的コンパクトな間取りでも、圧迫感が出にくいインテリアスタイルですよ。

直線的なデザイン

畳や障子など、昔ながらの日本の住居はシンプルな直線で構成されています。家具も同様で、衣類などを入れておく長持(ながもち)や水屋箪笥も直線的なフォルムです。現代の新しい家具を取り入れる場合も、直線で構成されたデザインがおすすめ。装飾を排したデザインは、モダンらしさにもつながります。

和モダンインテリアの作り方

和モダンインテリアは、お部屋が和室か洋室かによってテイストが大きく変わります。まずは現状の内装に合わせて、目指す和モダンインテリアの方向性を定めましょう。古民家や団地をリノベーションした物件の場合は、レトロさのあるアイテムを取り入れると内装とうまく調和します。

和と洋のバランスを決める

和モダンは「和」と「モダン」の2つのテイストを融合させたスタイルです。モダンは洋風なテイストを含むので、まずはお部屋の「和」と「洋」の比率を決めるとコーディネートしやすくなります。一般的に、畳が敷かれた和室は「和」の比率を高めに、フローリングのお部屋は「洋」の比率を高めにすると、まとまりやすくなりますよ。また、ラグジュアリーさを加えてホテルライクに寄せたり、北欧家具を加えてジャパンディスタイルにしてもよいでしょう。

木材の色味を揃えて

木製家具が多い和モダンスタイルでは、木材の種類も重要な要素になります。現代的でスタイリッシュな和モダンの場合、黄味がかったライトブラウンがマッチします。樹種でいうと、杉やヒノキ、松(パイン)、ナラ(オーク)やブナ(ビーチ)など。ウォールナットなどのダークブラウンは、古民家や民芸テイストにおすすめ。明るい赤茶系のチークやマホガニーは東南アジア風に寄ってしまうため、アクセントとして使うのに適しています。

明度の低いアースカラーを使って

自然素材が多い和モダンインテリアには、明度の低いアースカラーを使いましょう。アースカラーとは、地球の大地や植物を彷彿とさせる、ベージュ・ブラウン・テラコッタ・カーキ・モスグリーン・ブルーなど。また、日本には「桜色」「山吹茶」など自然を名前にした伝統色があります。カーテンやソファーなど、広い面積を占めるファブリックの色を選ぶ際に、参考にしてみてくださいね。

ヴィンテージ家具を取り入れても

和の要素を取り入れるには、大正や昭和のヴィンテージ家具もおすすめです。和風なデザインの水屋箪笥や茶箪笥を置けば、お部屋がぐっと和のテイストに。蚤の市やオークションサイトなどを定期的にチェックして、好みのサイズやデザインを見つけてみてはいかがでしょうか。よりスタイリッシュなテイストにまとめる場合は、カリモクやマルニ木工などのモダンな現行品を取り入れてもよいでしょう。

和風建具は一気に和のテイストに

ドアや間仕切りを入れ替えられる場合は、和風建具を使うとより本格的な和モダンにできます。格子戸や障子、襖は直線で構成されているため、モダンな空間とも相性が良いアイテムです。和の雰囲気によせすぎたくない場合は、縦横のラインを生み出せるブラインドなどで代用するとよいでしょう。

リビングのアイデア

和モダンなリビングを作る際に、チェックしたいのはお部屋の作りです。和室に多く見られる柱の見える工法を真壁(しんかべ)、洋室に多くみられる柱の見えない工法を大壁(おおかべ)と言います。真壁であれば和のテイストやレトロな昭和期の家具を多めに、大壁であれば洋のテイストを多めにコーディネートするとよいでしょう。

建具に色を合わせたダイニングテーブル

和室をリノベーションしたこちらのリビングダイニング。木板天井と建具の風合いが、どこかノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。建具の色味に合わせたダイニングテーブルは富士ファニチャーのアイテム。縁側にはYAMAGIWAのペンダント照明「MAYUHANA」とChair(クエロ)の「BKFチェア」を合わせられています。

レッドシダー天井とウォールナットの無垢床材

こちらのリビングは、ブラウンのグラデーションがおしゃれなレッドシダーの天井に、ウォールナットの無垢床材を組み合わせられています。和モダンインテリアには、木目を活かした材がマッチします。また、木材には調湿効果があるため、梅雨時期も快適に過ごせるそうですよ。

一枚板のテーブルとペンダントライト

ユーザーさんのご主人が作られた、無垢の一枚板テーブル。両サイドは裁断せず、樹の形を活かした存在感のあるデザインです。後藤照明のペンダントライト「Noir」(ノワール)に照らされて、木目がより美しく見えますね。和モダンインテリアには、暗がりが少しのこる控えめな照明がマッチします。

団地の板張りを残してレトロに

築40年の団地をセルフリノベーションしているこちらのユーザーさん。板張りの天井やチェッカー柄の床をあえて残すことで、レトロな和モダンインテリアに。80年代頃の内装には、細身すぎない、ややぽってりとした家具が似合います。柔らかなアールを描いた背もたれが優しい印象のダイニングセットです。

フロアソファーと北欧家具

平家建ての古民家をリノベーションし、和モダンなリビングを作られたユーザーさん。脚のないロースタイルのフロアソファーにより、梁天井がより高く感じられます。壁掛けテレビの下には北欧家具をコーディネート。直線的なデザインの北欧木製家具は、和モダンにも合わせやすいアイテムです。

和風の横桟デザインが魅力のテレビ台

和風の横桟が気に入り、KOKOCHIstyleのテレビ台を購入したというユーザーさん。シンプルながら重厚感のあるデザインは、お部屋を上質にみせてくれます。直線的な縦桟や横桟のデザインは、モダンな空間に和の要素をプラスしたい時におすすめです。

伝統的なスタイルをモダンにアレンジして

数寄屋建築でよく見られる「なぐり」。木板や丸太の表面にノミなどの彫り跡を残し、風合いとして楽しむ技法です。こちらのユーザーさんは、朝日ウッドテックのなぐり調アクセントウォールを取り入れられました。画像奥のシャープシェードも、どこか障子を思わせる直線と透け感です。和風建築をモダンな形で壁面に取り入れたアイデアは、和モダンのお手本のようですね。

畳の小上がりとウッドブラインド

こちらのユーザーさんは、リビングに小上がりの畳フロアを設けられています。小上がりにすることで床下を収納スペースとして確保できるほか、ゆるやかなゾーニングとしても使えます。板張り天井やウッドブラインドによって、和モダンらしさがプラスされていますね。

和モダンアイテムを散りばめて

L字コーナーに間仕切り建具を設置して、和室ゾーンを設けたアイデアです。ライトブラウンの畳と吊り押入れのカラーリングは、北欧インテリアに寄せてもマッチしそうな雰囲気。イサムノグチのAKARIやウーバホリヨディンのオケージョナルテーブル「SHOJI」、横軸のみの障子枠など、各所に和モダン要素が散りばめられています。

イケヒコのい草上敷き

ホットカーペットの上に、イケヒコのい草上敷きを敷いたアイデアです。競技かるたにはまっているお子さんのため、目の段数が数えられる定番のデザインを選ばれたそう。い草には空気の清浄化作用、湿度の調節作用があり、お部屋をより過ごしやすい空間にしてくれますよ。

和室に似合う赤いトライバルラグ

畳敷きの和室に赤いトライバルラグを組み合わせたアイデアです。一般的な縁のある畳は和の要素が強いため、モダンにアレンジするのが難しいですが、大きめの柄物ラグを敷くとレトロさのある和モダンな雰囲気に。ラグを選ぶ際は通気性が良いものを選び、畳に湿気がこもらないようにしましょう。

布張りの折りたたみチェア

こちらのお部屋もアンティークのラグを敷いてモダンにアレンジされています。布張りの折りたたみチェアやイサムノグチのAKARI風ペンダントランプも、現代的な雰囲気をプラスできるアイテムです。畳敷きの和室は、柄物ラグで畳の面積を減らし、あえて背の高いチェアを取り入れることでモダンに寄せられます。

畳や縁の色に合わせてラグを選んで

こちらのユーザーさんは、観葉植物を多く取り入れてナチュラルな和モダンにまとめられています。縁が褪せたような白っぽい茶色の畳は、ナチュラルテイストに寄せやすいのがメリット。主張の強い柄物のラグよりは、織りに特徴のあるシンプルな無地のものが馴染みます。座面が低いレトロな藤椅子もお部屋にマッチしていますね。

ミッドセンチュリー期の木製チェア

和モダンには、ミッドセンチュリー期の木製チェアが似合います。こちらのユーザーさんは、古民家をリノベーションした自宅で、イームズのブライウッドチェア(画像右)と、スポークチェア(画像左)を使用されています。どちらも座面がやや低く、和モダンにも合わせやすいチェアです。

古民家にも合うカリモク60のKチェア

古民家の縁側に、カリモク60のKチェアを置いてリラックススペースにしているユーザーさん。カリモク60とは、日本最大級老舗家具メーカー「カリモク家具株式会社」のブランド。60年代から作り続けられている定番プロダクトは、ノスタルジックな古民家にも馴染みつつ、お部屋をモダンにイメージチェンジしてくれますよ。

寝室のアイデア

寝室は、畳敷きかフローリングかでコーディネートが変わります。和の要素が強い畳には、ロースタイルのベッドや布団がマッチします。ベッドフレームを使用する際は、建具の色と近い木製フレームを使ったり、柄物ラグを敷いて和と洋の要素を馴染ませるとよいでしょう。フローリングの場合は、シンプルでモダンなデザインのベッドフレームに、ファブリックなどで明度の低い色を取り入れると和のテイストをプラスできます。また、ペーパーコードや和紙の間接照明も雰囲気づくりに役立ちますよ。

マットレスのみのロースタイル

畳敷きの和室にマットレスを置いて、ロースタイルの寝室にしたアイデアです。照明はニトリのフロアランプ「リンドロ」だそう。ペーパーコード製の間接照明やペンダントライトは、和モダンな雰囲気を演出してくれます。

ベッドフレームと家具のテイストを揃えて

団地をリノベーションしながら暮らしているというユーザーさんは、和室にベッドを置いて寝室にされています。ポイントは木製家具のカラーリングとテイストを揃えること。昭和の雰囲気が漂うやや厚みのあるぽってりとした作りは、レトロな和モダンにぴったりです。

真壁の和室にペルシャ絨毯を敷いて

柱の見える真壁の和室に、木製フレームのベッドを配置したアイデアです。畳敷きの部屋には、リビング同様に柄物のラグを敷くと洋のテイストに寄せられます。こちらのユーザーさんは赤系のペルシャ絨毯を使用されています。ベッドの両サイドにナイトテーブルとテーブルランプを置くと、ホテルライクにもなりますよ。

和とモダンを感じる黒い格子

黒い格子状のヘッドボードがおしゃれなベッドフレームに、紫のキルティングカバーを組み合わせたアイデアです。黒は漆を連想させるだけでなく、都会的な雰囲気も感じさせてくれるカラー。落ち着いた紫の色合いは、日本の伝統色を思わせます。

配色次第で和テイストに

壁面に設置されたダウンライトが高級感を醸し出しているこちらの寝室。一見、和テイストではないベッドフレームやピローカバーも、組み合わせ次第で和モダンな雰囲気に。直線的なデザインと黒×金のカラーリングは、漆工芸を連想させるほか、ピローカバーの明度の低い赤も和を感じる配色です。アースカラーのアクセントウォールも土壁のような風合いですね。

障子を洋風にアレンジして

アートパネルに合わせて、障子をDIYしたこちらのユーザーさん。色使いは日本の伝統色ながら、モザイクのような大胆な配置から洋のテイストが感じられます。テーブルランプ、ペンダントランプ、フロアランプはすべて和テイストにすることで、モダンな和洋折衷スタイルになっています。

吊り押入れ下に間接照明を

築55年の実家をリノベーションして住まわれているこちらのユーザーさん。明るい白木で構成された和室は、吊り戸棚や間接照明によってモダンな空間になっています。視線が低くなる布団敷きにすることで、吊り戸棚下の間接照明がいかされますね。

照明のアイデア

和モダンインテリアでよく見られるのが、和紙の照明です。ペンダントライト、フロアライト、ナイトランプの各種形状の事例を紹介します。和紙だけでなく竹やペーパーコードで編んだシェードも、和のテイストを醸し出してくれますよ。

IKEAのランプシェード「SOLLEFTEA」

IKEAのペンダントランプシェード「SOLLEFTEA」を玄関に設置したアイデアです。シンプルに枠組みと紙で構成されたシェードは比較的安価な商品が多く、IKEAなどで手軽に購入できます。

イサム・ノグチの「AKARI」シリーズ

こちらはミッドセンチュリー期の代表的なデザイナー、イサム・ノグチのペンダントライトです。イサム・ノグチは生涯に200種類以上ものさまざまな形や大きさの和紙照明「AKARI」をデザインしました。ユーザーさんが使用しているペンダントライトも、AKARIシリーズのひとつです。

和紙越しの柔らかい明かりが魅力

イサム・ノグチ「AKARI」シリーズのナイトランプを、ベッドサイドで使用されているユーザーさん。和紙越しの柔らかい明かりは、リラックスタイムにぴったりです。壁面のアクセントクロスには日本の伝統柄である市松模様を使い、和の要素をプラスされています。

IKEAのテーブルランプ「MISTERHULT」

こちらのユーザーさんは、IKEAのテーブルランプ「MISTERHULT」(ミステルフルト)を収納シェルフの上に飾られています。 竹でざっくりと編まれたシェードは、シェードの影が模様になるのが魅力です。明るい日中はオブジェとしてのデザイン性もありますよ。

レ・クリントのフルーツランプ

こちらはデンマークの家具ブランド、レ・クリントのクラシックテーブルランプ「モデル 375」です。その形から、通称「フルーツランプ」とも呼ばれています。シェードはプラスチック製ですが、光の透け方が和紙を連想させますね。北欧の照明器具は和モダンに馴染むデザインが多く、和と洋をミックスさせたスタイルにおすすめです。

曲線美が魅力の「AKARI 14A」

イサム・ノグチのAKARIシリーズから「AKARI 14A」を選んだユーザーさん。女性的な曲線美が魅力のフロアライトです。画像左はkartellのバスケット「Panier」(パニエ)で、ポリカーボネート製の透明なトップを載せればフロアテーブルとしても使えます。抹茶を連想させるダークグリーンが和モダンにぴったりです。

キッチンのアイデア

キッチンは、和モダンだからと特別変わった造作にするよりも、木材または木目調の建材を使い、シンプルモダンなテイストにするとよいでしょう。縦横のラインをつくることができるブラインドや障子風の小窓などで、和の要素を少し取り入れるぐらいがバランスよく仕上がります。また、食器を日本の陶磁器にしたり、キッチン用品を自然素材を使ったものにしても和モダンらしくなりますよ。

絵付の和食器を同系色で馴染ませて

無印の木製トレーに、洋食器や和食器を組み合わせてコーディネートしたアイデアです。ブルー系統で揃えることで、テイストの異なる絵付の和食器もモダンな雰囲気に。

無垢風の木製プレートとレトロなグラス

無垢のような木のプレートとスプーン、厚みのあるグラスを組み合わせたアイデアです。和モダンには木の素材感をいかしたアイテムが似合います。また、装飾性を削ぎ落としたシンプルな円形は、モダンなコーディネートにもぴったり。厚みのあるグラスからはレトロな雰囲気も感じます。

日本各地の焼き物を取り入れて

小石原焼や益子焼、江戸木箸などの民芸品や工芸品を、旅先で集めているというユーザーさん。中でも飛び鉋と刷毛目の器は洋風のメニューを盛り付けてもさまになります。日本各地の焼き物で和のテイストを取り入れてみてはいかがでしょうか。

昔ながらのざるを取り入れて

本職大工とデザイナーのご夫婦で昭和レトロな自宅をリフォームされているこちらのユーザーさん。お庭で育てた玉ねぎを、ざるにいれて収穫されました。キッチン用品には、昔ながらの日本のアイテムが数多くあります。サイズ感やカーブの角度までディテールにこだわってアイテムを選ぶと、モダンなインテリアにも馴染んでくれますよ。

竹のターナーと棕櫚ブラシ

キッチン用品を東急ハンズのオリジナル「Hand Marks」で揃えたアイデアです。和モダンには、自然素材を使ったアイテムがおすすめ。ユーザーさんが使っている鉄フライパン、鉄フライパン洗浄用の棕櫚製ブラシ、竹のターナーのセットは見た目も美しく、キッチンをよりおしゃれに見せてくれます。

和のテイストが感じられるブラインド

こちらのキッチンは、黄味がかった木材で和のテイストを取り入れられています。背面の窓にはダークブラウンのブラインドを設置。家電類はブラックで揃えることでモダンな印象に。大型の冷蔵庫は圧迫感がないよう、明るいシルバーにしているのがポイントです。横線が強調されるプリーツやブラインドは、日本家屋の建具に近い印象を与えることができますよ。

モダンなブラック家電で揃えて

カウンターや吊り戸棚を、すべてウォールナットで造作したキッチンです。主張の少ない直線的なデザインにすることで、障子風の小窓が違和感なくモダンな雰囲気に溶け込んでいます。キッチン家電や小物類は、ブラックやウォールナットで揃えることで、すっきりとした印象に。

バス・トイレのアイデア

バス・トイレは空間が限られているため、ほどよく和のテイストを取り入れるのが難しいエリアです。新築やリフォームのタイミングで、木材や珪藻土、漆喰を使った内装にするとよいでしょう。モダン寄りにする場合は、なるべく装飾性のないシンプルなデザインでまとめてみてください。

木の湯桶とバスチェア

こちらのユーザーさんのバスルームは、旅館のような檜風呂!床と腰位置までの壁面には十和田石をつかい、カビが生えにくいように工夫されています。木曽工芸の湯桶と星野工業の木製バスチェアも、和のテイストにぴったりです。 

白木天板と焼き物の洗面ボウル

白木天板と焼き物の洗面ボウルが和モダンな洗面所です。床に置いている無印のバスケットには、手ぬぐいをかけて目隠し。壁はホタテの貝殻を使ったほたて漆喰だそうですよ。ほたて漆喰は珪藻土同様に消臭性と調湿性のある建材です。

信楽焼の洗面ボウルに黒を合わせて

こちらはユーザーさんが信楽で選んだ洗面ボウル。和モダンのバス・トイレには、焼き物の洗面ボウルが似合います。焼き物はひとつひとつ釉薬の景色が異なるので、自宅用にお気に入りの作品を選んでもよいですね。天板や水栓などを黒に統一することで、和に寄りすぎないモダンテイストにできますよ。

アースカラーの珪藻土壁

トイレの内壁を珪藻土にしたアイデアです。珪藻土は漆喰よりも調湿機能が高いため、空気がこもりがちなトイレにはおすすめの建材。壁の淡いグリーンのアースカラーに対し、床はブラックにすることで空間が引き締まり、モダンなテイストも感じられるコーディネートです。

燕脂の七宝柄風アクセントクロス

こちらのユーザーさんは、トイレに七宝柄風の赤いアクセントクロスを選ばれました。燕脂色(えんじいろ)に淡い金のカラーリングも、和を感じさせます。焼き物の花器に活けられているのはドライフラワーだそうで、水替えの必要もなく手軽に飾れるアイデアです。

玄関のアイデア

玄関の土間は、和風建築でみられる三和土(たたき)のようなグレーカラーがおすすめです。モルタルや石材調タイルなどを用いるとモダンに仕上がります。また、フラワーベースやスツールなどで、和洋のバランスを調整してもよいでしょう。

柳宗理のバタフライスツール

柳宗理がデザインしたバタフライスツールは、和モダンにぴったりなアイテムです。ミッドセンチュリー期に発表され、現在は天童木工が製造販売しています。カラーは、ローズウッドとメープルの2色で、建具の色に合わせて選ぶとよいでしょう。 

建具と同系色のスツール

古道具を好んで使っているこちらのユーザーさん。時代を経たアンティークやヴィンテージ家具は、ダークブラウンの建具にマッチします。飾り棚として使っているスツールも、時代を感じる風合いとダークブラウンの色味によって、玄関に馴染んでいますね。

石材調タイルを使った広い土間

和風建築のように、土間のスペースを広めに設けたアイデアです。石材または石材風のタイルを使うと、和モダンな雰囲気に仕上がります。玄関から室内に掛けて、木目の見える白木を使いつつ、画像右側のガラスなどの異素材を組み合わせることでモダンな空間に。

格子戸や柿渋塗装で和テイストを加えて

土間と室内がフラットにつながった、開放的な間取りです。画像右側の開口部が広い格子戸や塗り壁のような壁面、柿渋塗装のパイン材など、素材やアイテムの組み合わせが絶妙。造作下駄箱下の間接照明や、和紙シェードのペンダントライトによるほのかな明かりも、和モダンらしさをプラスしてくれています。

玄関正面に設けた坪庭

ユーザーさんの奥様が、自らつくったというこちらの坪庭。玄関扉を開けると、坪庭が正面に見える間取りなのだそう。 坪庭を鑑賞するための窓は、採光の役割も果たしてくれます。

枯山水風の庭とプリーツシェード

自宅のお庭のスペースを、枯山水風にしているユーザーさん。お庭の奥には三協アルミのフェンスを設置して、景観を整えられています。また、カーテンではなく上下に開閉できるプリーツシェードは、景色を横位置に区切る役割も果たしてくれますよ。

収納のアイデア

ここでは造作収納や、置き型のシェルフやタンスを紹介します。和モダンと調和させるには、直線で構成されたデザインであることと、自然素材または黒やダークブラウンであることがポイントになります。茶箪笥や水屋箪笥など、日本のヴィンテージ家具を取り入れる場合は、周辺のアイテムで洋の要素をプラスしましょう。

和室を軽やかに見せる吊り押入れ

琉球畳と吊り押入れを組み合わせた、モダンな和室です。吊り押入れは建具を浮かすことで奥行きが感じられ、お部屋が広く見える効果が。また、吊り押入れ下の空間には布団などを収納できるので、収納スペースを確保したい場合にも取り入れられます。

アルコーブの造作収納で違い棚風に

古民家をリノベーションしながら暮らしているこちらのユーザーさんは、凹型に奥まったアルコーブ箇所に、造作棚をつくられました。地袋と棚板で構成されているため、どこか書院造りでみられる違い棚のような雰囲気。うまく和と洋を融合させたアイデアです。

IKEAのユニットシェルフ「KALLAX」

琉球畳の和室に、IKEAのユニットシェルフ「KALLAX」を組み合わせたアイデアです。シンプルな直線と黒いカラーが、和モダンにぴったり。カスタマイズで追加できる扉と引き出しをつけることで、使い勝手がよくなります。

フラットなデザインの無垢材タンス

こちらのユーザーさんは、モダンな和室に無垢材のタンスを組み合わせられました。木目が美しい無垢材は、和のテイストをプラスできます。デザインはなるべくフラットな、取手のないものを選ぶことでモダンな要素も加えられますよ。

レトロな水屋箪笥

水屋箪笥を食器棚として使ったアイデアです。水屋箪笥とは、今で言うところの食器棚にあたるもの。取手の金具は蕨手(わらびて)という伝統的なデザインです。存在感があるアイテムのため、併用する収納アイテムや生活用品は、現代的なものを組み合わせると和に寄りすぎません。同系色かつ自然素材のものを選べば、馴染みやすいですよ。

インテリア小物にもなる藤籠

小物を収納するバスケットは、藤籠を使ってもよいでしょう。ナチュラルな風合いは、北欧インテリアや韓国インテリアでも使えます。収納しているものは隠しつつ、居室にそのまま置いても様になるデザイン性のあるカゴやバスケットを活用してみませんか。

インテリア小物のアイデア

最後に、お部屋を彩るインテリア小物や、掃除用品、家電などのアイデアを紹介します。モダンに寄せる場合はブラックを、和に寄せる場合は木材などの自然素材を取り入れましょう。家電類は、なるべくシンプルで生活感の出ないものがおすすめです。

和と洋どちらにも馴染むモダンなデザイン

モダンな空間に、和の要素をバランスよく取り入れた実例です。フラワーベースは乾漆のような光沢のない黒、フレームアートは墨跡のような滲みが和の要素になっています。洋にも和にもどちらにも馴染むようなアイテムは、使い勝手がよいですね。

NEWGATEの天然木壁掛け時計

こちらはNEWGATEの天然木壁掛け時計です。厚みのあるフレームと、落ち着いたブラウンカラーは和を感じさせつつ、シンプルな文字盤は現代的な雰囲気。数字のフォントは時代によって流行があるため、お部屋のテイストに合うものを選びましょう。

棕櫚ほうきなど天然素材の掃除道具

天然木とステンレスのフロアーワイプ「tidy」(ティディ)や、山本勝之助商店の棕櫚ほうきなどを使っているユーザーさん。生活感がでがちなお掃除用品は、自然素材を使ったアイテムにすることで、見せる収納にしてもさまになります。

cadoの空気清浄機「LEAF 250」

cadoの空気清浄機「LEAF 250」のホワイトを使われているユーザーさん。家電類も、デザインにこだわるとモダンなインテリアに馴染みます。空気清浄機奥は、木枠のシェードが和テイストな間接照明です。


ここまで和モダンインテリアの作り方と、おすすめアイテムを紹介してきました。和モダンインテリアは、和と洋のバランスによって、さまざまなお部屋が作れます。古民家リノベーションの場合はレトロさも感じる和モダンに、洋室の場合はナチュラルな和モダンや、より都会的でスタイリッシュな和モダンにも寄せられますよ。自宅の内装や好みに合わせて、和洋のバランスを工夫してみてはいかがでしょうか。


RoomClipには、ユーザーさんが投稿した「和モダンインテリア」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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