RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、落ち着きとぬくもりを大切にしたインテリアで暮らしを整えているannaさんに、キッチンづくりに込めたこだわりや工夫をたっぷりとお伺いしました。
2007年に夫婦で間取りや工法など勉強しながら建築士さんにアドバイスを受け、作り上げていった思い入れのある我が家です。当時は夫婦と子ども2人の4人暮らしでした。今は子どもは2人ともに巣立ち、夫婦2人暮らしです。子ども中心に考えた家だったので、これからはDIYをしながら夫婦で寛げて、子どもたちがいつでも帰ってきたくなる、そんな家に変えていこうと思っています。
大きなリビングとして捉えられるLDK
annaさん宅では、クラシックな家具と軽やかなホワイトの内装が心地よく手を取り合っています。LDKには、そんなスタイリングの粋がギュッと詰まっている様子。そして今回注目するキッチンが、その眺めの中で強く主張してこないのが印象的です。まるで家具のひとつのようであり、内装に溶け込んでいるようでもある白い空間は、キッチン然としていません。それがなんとも魅力的です。まずは、どうすればこのようなスタイリングやコーディネートができるのかに繋がる、こだわりを教えていただきました。
「LDKをひとつの空間としてつなげたかったので、リビングから見た時にキッチンが『家具のような佇まい』になるようこだわりました。手元が隠れる段差のあるリビング収納で緩やかに区切ることで、つながる一体感もゾーニングも大切にしています。また、空間を広く見せたいのと、キッチンらしくないキッチンにしたかったので、吊戸棚はつけていません。ダイニングセットも、ダイニング用というよりはリビングソファーに近い感覚のものを選びました。」
すーっと切り替わるペニンシュラ
なるほど、大きなリビングと感じられるようなLDKを目指したんですね。見事に実現されています。そればかりでなく、カウンターがデザインと仕様の面で良い仕事をしているから、実はゾーニングにはメリハリがあるというのもポイント。
間取り図を拝見すると、キッチンの手元を隠すように少し高くなったカウンターのフロントパネルがダイニング・リビングとの切り替え地点になっていることが分かります。このフロントパネル、モールディングのようなデザインで一見そうとは分かりませんが、全て戸棚です。収納、手元隠し、間仕切り、一時置き……どれほど働きものなのでしょう。ここからはその働きぶりも少し触れつつ、annaさんにキッチンの見どころを3つピックアップしていただきました。収納やコーディネートのコツも聞けるので必見です♪
キーワード1 大活躍の段差があるカウンター
「吊戸棚なしのペニュシュランキッチンです。手元が隠れるキッチンを探してショールームへ行った際、ひと目で気に入りました。カウンターに段差があることで、リビングとキッチンの中継地点として大活躍してくれます。できあがった料理を並べたり、立ち飲み屋さん風に楽しんだり、立ったままちょっとした作業をしたり、色々な使い方ができるのも段差のあるカウンターならでは。収納力があるのも助かっています。キッチン側からは手元が隠れるので、少しくらい散らかっていてもスッキリと見えるのもうれしいところです。」
キーワード2 コーディネートは、憧れのホワイトインテリアに可愛さをプラス
「ホワイトインテリアが好きです。キッチンだけはと、ホワイトで統一を目指しています。また、我が子は（すでに巣立ちましたが）男の子が2人です。これまでのインテリアは可愛さからかけ離れていたので、これからは可愛さをプラスしたくて、アクセントになるようにキッチン周りを小花柄のクロスに。合わせてリモコンカバーをつくったり、タイルを貼ったりもしてみました。最近はRoomClipさんの影響で、背面カウンターの上に棚をプラスしてカフェコーナーをつくりました。」
キーワード3 収納は、隠す＆ワンアクションでスッキリ使いやすく
「空間を広く見せるために吊戸棚は付けていませんので、その分背面の収納を奥行きのあるものにしました。基本は隠す収納にしています。キッチンを全て引き出し収納にしたのも、隠す収納をしやすくするためです。それでも、ワンアクションで取り出せるように工夫しました。食洗機と食器収納は背中合わせ、お茶の用意は同じ引き出しの中に。リビング側の収納も、パントリー代わりとして隠す収納の一役を担っています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
「年齢や家族構成によって食生活やライフスタイルが変化していくように、キッチンに求める自分らしさも変化していくのではないでしょうか。はじめからカッチリつくり込むのではなく、皆さんの投稿を参考にしながら日々楽しんで変化・進化させていくキッチンというのも素敵だと思います。」
まとめ： キッチンづくりに正解も終わりもない
annaさんのキッチンづくり、とても素敵でしたね。お子さんの巣立ちの後、改めてやりたかったことや好きなものを見つめ直す時間……それを実行するのもさることながら、この思いを巡らせる時間がなんとも楽しそうだと感じます。今まさにそんなタイミングという方も、まだまだそれは先という方も、ぜひ今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考にワクワクと思いを膨らませてみてください。きっと、もっとキッチンが好きになります。
annaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい！
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