「生活感を見せない工夫が光る、白く透き通るシンプルなキッチン」 by calmさん

「生活感を見せない工夫が光る、白く透き通るシンプルなキッチン」 by calmさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回ご紹介するのは、明るい白さの中に奥ゆかしさを感じるインテリアが素敵なcalmさん宅のキッチンです。スッキリと美しく整ったキッチンに散りばめられた、数々の工夫やこだわりに迫ります。

築4年になる総2階の戸建で、夫と子供と3人暮らし。限られた空間ながら、私にとっては理想の間取りを手に入れたことで、日々の暮らしを存分に楽しめています。今は、予算オーバーで泣く泣く断念した機能を少しずつ組み込んで、より自分好みの家にしている最中です。

透き通るようなホワイトの空間

calmさん宅のキッチンは、LDK全体がそうであるようにホワイトで統一されているのが特徴です。オープンスタイルでありつつも圧迫感も雑多感も希薄というのが魅力的。コーディネートはもちろん、収納面にもたくさんの工夫があるように感じられます。まずは、キッチンづくりのコンセプトや大切に考えたことから教えていただけますか?

calmさん

「家全体のインテリアはホワイトを基調としています。キッチンも同様にホワイトをメインに据え、『トランスペアレント(透過的)』をサブコンセプトとしてコーディネートしました。そのため、ガラスのペンダントライトや花瓶を多用しています。お花やフルーツを利用して差し色を加えつつ、他の空間との統一感も大切に考えました。

また、キッチンは他の場所と比べて、油汚れや水汚れなどの汚れが目立ちやすいため、とにかく『キレイに保つにはどうすればよいか』を最優先に考えるようにしています。リセットのしやすさや、隠す収納の徹底がその辺りに直結するこだわりですね。収納(主に引き出し型)はかなり多めです。システムキッチンのカウンターを汚れが目立つホワイトにしたことで、掃除をまめにするようになったのは嬉しい誤算でした。」

さりげなく全ては見せないスタイル

なるほど、『トランスペアレント(透過的)』を意識したガラス製のアイテムが、艶感や煌めきといった変化をホワイトを邪魔せず加えているんですね。そうした空間の魅せ方もさることながら、キッチン全体の佇まいがスッキリしているのも印象的です。そこには収納やリセットのしやすさへのこだわりが大きく出ていると思います。

また、間取り図を拝見すれば、キッチンは見通しの良いオープンな対面スタイルです。でも、生活感や圧迫感がありません。これは、見えているように魅せて、実は隠したいところはさりげなく見せていないから。ここからはその秘訣も含むキッチンの見どころを3つのキーワードで掘り下げます。キッチンのスタイル選びに難航中という方や、収納方法を決めかねている方もお見逃しなく。

キーワード1 リセットしやすいから、いつも気持ち良く作業開始できる

calmさん

「隠す収納を徹底しています。それぞれの物の定位置を決めているので、システムキッチンに出しっぱなしにしするのは本当に最小限です。そのため、キッチンでの作業が終わればすぐに定位置に片付けて、拭きあげるだけで簡単にリセットできます。次のキッチンでの作業も整った状態から開始できるので、時間のロスは少なめ。キッチンに出しておく物も意識的にホワイトで揃えています。」

キーワード2 ゴミ箱も引き出しの中にしまって、スッキリ

calmさん

「ルンバを使用していることもあり、床に物を極力置かないようにしています。家具もなるべく凸凹しないように心がけているので、ゴミ箱もキッチンボードの下段に隠しました。キッチンで出る生ゴミは一旦シンク横に集めておき、溜まったところでキッチンボード下段のゴミ箱へ捨てています。こうすることでゴミ箱へのアクセスの頻度を減らせるため、引き出しの中に隠していてもさほど不便はありません。」

キーワード3 ステップ対面型だから、作業中のごちゃごちゃが見えない

calmさん

「我が家のキッチンは、長方形のLDKの中にあります。そこで作業中やキッチンリセット前のごちゃごちゃがダイニングから見えないよう、またダイニング側の収納を確保する意味でも、ステップ対面型(カウンターに高さがあるタイプ)のシステムキッチンを採用しました。ダイニング側には、扉付きの大容量収納を確保し、まだ小さい息子のおもちゃ収納に利用しています。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

calmさん

「キッチンは1日の中でも、長い時間立っている場所なので、自分がどうしたいか、いっぱいイメージして実現することが大切だと思います。私は、なるべく動かずにコックピットのように作業できるのが理想だったので、食洗機の食器を片付けるのに1歩も動かず後ろのキッチンボードへ収納できる動線を整えました。」

まとめ: 魅せるキッチンのカタチ

calmさんのキッチンは、すーっと心惹かれる透明感があります。だから、オープンでもインテリア全体に強く影響せず、ナチュラルに溶け込んでいる印象。でもその佇まいの内側には、確かな実用性も詰まっていました。ただその実用的な部分が表面からは分からないのです。それが、calmさん流の生活感を希薄化させるテクニック。さりげなく手元を隠す高さのあるカウンター(ステップ対面型)、収納力の充実と動作に適った配置によって視覚的な情報量を最小限に抑える工夫、この2つを押さえることで、好みの色や道具、雑貨、植物を存分に活かし楽しまれています。

オープンなキッチンといっても、全てを見せる必要はないのですね。魅せるカタチを見つけて、使う喜びを知れば・増やせばいいんだとお話を伺うほどに感じました。そのためのヒントやアイデアをたくさんくれるcalmさんのキッチンづくり、ぜひ参考にしてみてください。


calmさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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