faunさんの部屋
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春になったら莓を摘みに(新潮文庫)
新潮社¥515
からくりからくさ(新潮文庫)
新潮社¥703
村田エフェンディ滞土録 (新潮文庫 な 37-15)
新潮社¥1,639
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faun
Faun Farm Journalon 12 January 2024『春になったら苺を摘みに』『菫の花咲くころ』梨木香歩さんの小説のひとつに、『春になったら苺を摘みに』があります。梨木さんの小説で私の最も好きなのは、[村田エフェンディ滞土録]と、[からくりからくさ]ですが、エッセイの『春になったら苺を摘みに』も大好きで、霜が降りた苺畑の表紙も印象深いです。野生の苺が実をつける季節って、考えた事ありますか?四季咲きの苺も有る昨今、そしてクリスマスケーキにトッピングされた苺のイメージから、冬がシーズンと思いがちですが、本来野生の苺は、春から初夏が実る季節らしいです。以前、北陸でワイルドストロベリーを育てたことがありましたが、その時も旬は冬ではありませんでした。今住んでいる大阪市でも、ワイルドストロベリーはやっと昨年の葉が黄葉し枯れて来て、新芽を出す準備を始めています。品種改良された四季咲苺は、昨年の冬から実を付けました。苺の旬って本当は何時なの?人為的に操作せず、旬のモノを摂る事が難しくなっているのかしら?或いはそれすらも、無為自然なのかしら?人間が創ったモノは、アーティフィシャル(人工)と言います。例えば、アーティフィシャルフラワー(造花)のように。それと似たような言葉にプリザーブドもあります。プリザーブドフラワーのように生花を乾燥させて、まるで生きているみたいに保存出来るように。どちらもアート(人間が美しいと思って創り出したモノ)なのだな〜と思います。実はアートが大好きな人間です。何が現代で良いか悪いかを問うているのではなく、無為自然だったら、地域に寄っても旬は変わるとは思いますが、本当の旬は何時なんだろう?と、時々考えます。水上勉氏は、ご自身が育てている野菜より数ヶ月前に、原稿執筆の為にイメージで準備するのは嫌だと生前書かれていました。スーパーマーケットには、ある程度四季を重んじてはいるものの、一年中手に入る野菜があったり。農家さんの努力によるものもありますが、真冬に露地栽培では不可能な野菜を食べれることは感謝すべきことなのか、或いは、そこまでして食べなければいけないものなのか? 未熟者ゆえ、色々悩んでいます。ニオイスミレが咲きだしました。庭を歩くと、ふわ〜っと良い香りがします。

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