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kanata
外に出ることも、家で過ごすこともそれぞれがベースにある家づくりを心掛けている。外にも内にも向く家を考えると、表層的なシンプルさは五の次、六の次になる。「外に出る」ことというのもさまざまで、家をコンパクトに持ち運ぶのも、プライベートな空間を確保して移動するのも、「外に出る」ことだろうが、我が家が「外に出る」というのは少し違う。私的な空間は極力削ぎ落とす。例えば車移動しないだったり、イヤホンヘッドホンつけて移動しない、など。移動するためのデバイスは研ぎ澄ます。外部と自分達との隔てるものを極力減らして、外部に触れる(様々なデバイスを含む)身体を大切にしている。今まで乗ってた自転車でも、まあ確かに間に合わせることはできた。ただ目指すは、安定したどっしりと構えた空母のような家とジェット機ではなくて、ドーラ一家のタイガーモス号とグライダーのようなじっくり物思いに耽る空間を持ちつつ、小さく生活して、雲にも突っ込み、遠くまで行く足回りを必要としてた感じ。今まではごく僅かな限られた力で節約して遠くに行くための足、自由落下するように遠くへ転がっていくようなものに乗っていたが、少し道を切り開く能動性が必要になる乗り物に乗り換えたのかと思う。ただ一貫して、飛距離とあとは風任せ重視で出掛ける乗り物づくり。そのための持続可能性も持続不要性も、なんなら、生の中に死を緩やかに受け容れる様な暮らしづくりは自分達には必要な思想かと思う。この自転車を掛けるフックはいくら端材を工夫して作るとはいえ、無駄な遊びが多い。

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