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bonobono54
11月1日。RCを始めて三度目の「紅茶の日」を迎えるに至りました☕✨お茶を飲む習慣を嫁ぎ先のイギリス王室に持ち込んだポルトガルの王女、キャサリン オブ ブラガンザの肖像をあげてみました。政略の為、13~14歳の頃には既にイギリスのチャールズ2世との縁組みが決まっていましたがチャールズ2世は政争に巻き込まれて大陸の王室を渡り歩く居候の身だったため、実際に結婚式を挙げたのは1662年、チャールズがイギリスへ帰国してから。キャサリンは23歳になっていました。(当時としては晩婚)彼女はポルトガル国の命運を一身に背負って膨大な持参金と持参品(インドやモロッコの領地まで)を何隻もの船に積み、英国王妃となるべく輿入れしました。この婚礼でブラガンザ王家から得た領地や各地での自由貿易権をもとにイギリスは海外進出に弾みをつけていく事になります。さて、当時は茶を飲む習慣はまだ確立されていなくて、ごく限られた上流階級だけが輸入された中国茶器や日本の茶碗で高価で貴重な緑茶をたしなむ時代でした。当然、ティーカップなどありませんから「ティーボウル」といわれる湯呑みと「ソーサー」がわりにされる菓子皿とをセットにして茶を飲みました。キャサリンの結婚生活は幸せとは遠いものでしたが、中国や日本の茶箪笥や磁器を宮廷サロンに飾り、宝石や貴金属並みに高価な大量の茶やスパイス、砂糖、茶道具などで茶をたしなむ事で王妃として、又ポルトガル王女としての誇りを保ち、社交の中心となりました。王政復古直後で宮廷の華やぎが不十分だったのでキャサリンの茶会は多くの貴婦人たちを魅了していったのでした。イギリスへ茶をもたらした最初の人!という敬意を込めてキャサリン オブ ブラガンザは「ザ ファースト ティー ドリンキング クイーン」The First tea drinking Queenと呼ばれています。

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