「テイストの垣根を超える、感性とくらしが溶け合う住まい」 by SHINPEIさん

「テイストの垣根を超える、感性とくらしが溶け合う住まい」 by SHINPEIさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、洗練されたミックススタイルの中に、不思議とホッとする懐かしさを漂わせる、魅力的な空間づくりをされているSHINPEIさんと、そのお宅をご紹介していきます。

今回ご紹介するのはこの方です!

昔からインテリアが好きで、地元のインテリアショップを退職した後、海外のインテリアを肌で感じたくパリに一年在住していました。 現在は、都内のハウススタジオのマネジメントをしています。 好きなテイストをミックスしつつ、心が安らぐだけでなく、感性を刺激するような空間づくりを目指しています。

味わい豊かに洗練された空間

穏やかに、力強く。感性を刺激するミックススタイル

東京都で一人暮らしをされているSHINPEIさんは、築43年の1DKのマンションを自身の感性とこだわりの詰まった、心地の良いミックススタイルでコーディネートされています。ナチュラルモダンなファニチャーやぐっと目を捕らえる鮮やかなファブリックたちが、穏やかさと力強さを同時に感じさせてくれるのが特徴的。また、個性的な存在感を放つ、観葉植物たちがそんなインテリアに、躍動感ある味わいをプラスしているのも素敵です。

ベッドサイドは、無骨な素材感が組み合わされた、ハンサムなリラックス空間に仕上げられています。白と木材、アイアン、モダンなディティールと抜け感のある雑貨、そこにさらりと馴染むアート……SHINPEIさんのこだわりがバランスよくレイアウトされ、シンプルに洗練されていました。さりげなく飾られたドライフラワーやライトに止まる鳥など、不意に織り交ぜられた繊細な遊び心からはSHINPEIさんのセンスの高さがうかがえます。

生活感で演出する粋

SHINPEIさんの作り出す空間は、洗練されていますが「穏やかな人のくらし」を確かに感じさせてくれるのも魅力的です。その魅力の答えは『生活感は隠さず、生活感を出しながらいかに雰囲気をつくるかを意識しています』というSHINPEIさんのコメントにありました。なるほど、キッチンを拝見してみると調理器具や調味料といった、当たり前のアイテムがインテリアの中に潔く存在していますね。まぎれもない生活感である給湯器だって、SHINPEIさんのコーディネートの中にあるとインダストリアルなアイコンとしてインテリアの雰囲気に映えているから驚きです。また、特に生活感やモノが多くなるキッチンは、シンク・ガスコンロ・冷蔵庫の高さを揃え水平軸を確保することで、まとまりのある印象をつくり出されているそうです。フラットなラインが軸にあることで、高さやカタチ、サイズにばらつきのある生活感たちのフォルムがアートのように見えてくるのかもしれません。

こちらは、キッチンを横から見た景色です。SHINPEIさんが蚤の市で購入されたラタンミラー、アンティークな時計にポスターが、築43年ならではの昭和なキッチンディティールを、「レトロ」というファッショナブルな世界観にブラッシュアップしているよう。一方で、足元の真っ赤なゴミ箱と表情のある観葉植物がモダンなアクセントを加えていて、単純に「レトロ」という枠に収まっていないことがわかります。SHINPEIさんのスタイリングは、既成のテイストに縛られることがありません。伸びやかに、感性の赴くまま……それこそが居心地の良い自分らしい暮らしづくりに大切なことなんですね。

ここでしか生まれない化学反応

SHINPEIさんは、料理をしながら、時には立ち呑みをしながらレコードを聴くのも好きな時間だと話してくれました。レコードスペースは、ダイニングと居室を繋ぐ場所に設けられています。ここは1DKの住まいの中心にあり、さまざまな暮らしのシーンに音楽を添えてくれそう。ウッディなデザインのレコードプレイヤーが、ファニチャーと観葉植物の中に自然と溶け込む姿も画になります。

こちらはバスルームです。SHINPEIさんいわく、『昭和感たっぷり』なのだそう。でも、だからこそなのかもしれません。SHINPEIさんセレクトの日用品やアート、植物がたっぷりの昭和感の中にあることで、洗練されているけど肩の力は抜けている、そんな良い雰囲気を漂わせています。

SHINPEIさん宅のスタイリングは、「これ!」という型にはまりません。昭和レトロ、ミッドセンチュリー、シャビーシック、そしてたまにコケティッシュな一面もあれば、品の良い可愛らしさのようなものも交じります。まるで、いろいろな味わいが心地よく溶け合う、煮込み料理のよう。SHINPEIさんの中に蓄積された好みやセンスがくらしの中に開放され、他では決して生まれない素敵な化学反応を起こした結果ではないでしょうか?是非、SHINPEIさんのつくる、味わい深くクセになるインテリア、チェックしてみてください。

SHINPEIさん邸の間取り図

SHINPEIさん宅の間取りは1DKです。玄関→キッチン・ダイニング→リビング兼ベッドルームというように、暮らしの流れが自然と循環するよう、ファニチャーが連続的にレイアウトされているのが特徴的。見せる収納を品よく使いこなし、靴や本、レコードにアート、調理器具……SHINPEIさんの暮らしに欠かせないモノたちが、インテリアに活かされたスタイリングになっています。

SHINPEIさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

SHINPEIさん

築43年のマンションの、レトロな雰囲気をそのまま活かしつつスタイリングしています。 特にテーマは決めてませんが、過去に自分が好きだったテイストがミックスされていると思います。 結果的に、ミッドセンチュリーとフレンチシャビーと昭和レトロが融け合ったような空間になっているかと……。 また、生活感は隠さずに、生活感を出しながらいかに雰囲気をつくるか、というのを意識してます。 あとは観葉植物が好きなので、日当りと風の流れには気を配っています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

SHINPEIさん

GREEN FINGERSさん(植物)、ブリキのジョーロさん(植物)、D&DEPARTMENTさん(雑貨・家具)、BRICK&MORTARさん(雑貨)、CIBONEさん(雑貨・家具)、POSTさん(洋書)、SNOW SHOVELINGさん(古本)、JANTIQUESさん(アンティーク雑貨)、H.P.DECOさん(アンティーク雑貨・家具) etc……

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

SHINPEIさん

自由が丘のグリーンショップ『ブリキのジョーロ』さんで購入した大きめのビカクシダです。古材にリベットで打ち付けてあったり、レザーのタグが付いてたり、ディティールがいちいちカッコいい。しかもコスパも最高でした。大事に育てます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

SHINPEIさん

料理です。レコードをかけながら煮込み系の料理を作るのが至福の時です(笑) キッチンツールもデザインが優れたものが多いので、それらを見たり飾ったりしても楽しいですね。 最近購入したAll Cladというブランドのフライパンは、熱伝導率が良く、見た目も美しいのでおすすめです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

SHINPEIさん

自分は部屋の格好良さももちろん気になりますが、住んでいる人のバックボーンというか、センスの源も気になるので、好きな映画や音楽、本などが知りたかったりします。 そんなお話もどんどんしたいので、コメントはお気軽にして頂けると嬉しいです。 そしてRoomClip運営様、このようなインテリア好きにとって最高の場所を作って頂きありがとうございます!

SHINPEIさんのお部屋ギャラリー

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