連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.222 2020年8月16日更新

「日々に柔軟なビーチハウス風～ミニマル＆シンプルに洗練した住空間～」 by arieさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、ドイツの建築家が残した言葉『Less is ｍore（少ないことは豊かなことである）』の真意を物語るような、ミニマル＆シンプルなインテリアづくりをされているarieさんと、そのお宅をご紹介します。

今回ご紹介するのはこの方です！

arieさん

共働き夫婦と双子の4人家族です。世田谷→渋谷→杉並→鎌倉と、転々と賃貸で暮らした後、葉山に念願のマイホームを建てました。

柔軟でクリアに、日々を楽しむ家

醸し出されるラフなリゾート感

ご家族4人、葉山で暮らすarieさんは、2階建て1LDKのお住まいを『リゾート感のあるビーチハウス』をテーマにコーディネートされています。さっそく中を拝見させていただくと、無垢の扉と白い土間、透明感のある素敵な玄関が迎えてくれます。続くLDKも、開放感を最大限味わわせてくれる、ミニマル＆シンプルな空間。洗練されたナチュラルなインテリアに、アウトドアの要素を加えることで、ほんのりとラフな仕上がりになり、よりくつろいだ雰囲気をつくり出していました。

階段の吹き抜けと掃き出し窓で、採光抜群のリビングは、arieさんイチオシのスポットです。『ここで、芝生を眺めながらぼーっと過ごすと幸せな気持ちになります』とarieさんは語ります。ソファやテレビをあえて置かず、手軽に移動できるアウトドアギアを採用したリビングだから、気分や日当たりに合わせて、その瞬間ベストな位置にリラックススペースをつくれるのが良いですね♪観葉植物をピンポイントで日向ぼっこさせている光景にも、ほっこり癒されます。

厳選されたものとその機能性

arieさん宅にあるものは、本当に厳選されていて無駄がありません。ダイニングも、この上なくミニマルです。床や壁と溶け合うように調和するダイニングテーブルに、リゾート感たっぷりの籐の椅子。コーディネートにメリハリが効いているから、シンプルであっても印象深い佇まいになるんですね。

ダイニングの正面にあるキッチンもまた、ブレることなくスッキリ美しい予感しかしません。白×ステンレスで、清潔感と機能美が凝縮しています。内側を覗いていきましょう。

まずは、スッキリとしたキッチンを縁の下から支える、背面のステンレスパートです。作業台の下部のオープン収納に、キッチンツールや調味料が並んでいます。これなら、目的のものがすぐに見つかり、アクションレスで取り出せます。

そして、キッチンカウンターの下もまた、オープンな収納スペースになっています。こちらに並んでいるのは、ここに収まる分に厳選された、器たちです。少し雑多に感じる部分は、一番下の空きスペースにボックスを使って隠すことで、見せる見せないを柔軟に使い分けているのもオシャレですね。

風通しの良い、ひらけたスタイル

リゾートっぽい、明るく開放的な雰囲気の要とも言える、リビングの吹き抜け階段を見上げながら、2階へ上っていきます。白い壁に映える木の手すり、そして高い位置にある窓から覗く青い空……抜けるようにシンプルな眺めは、見ているとスッと気分を軽くしてくれます。

2階には、主寝室とキッズルームに、緩やかにゾーニングしたひと部屋と、バスルームがあります。特に、主寝室は特筆しておきたいほど、突き抜けたホワイトインテリアです。この空間は、窓が多く、吹き抜け階段を上がりきってすぐにあるため、風通しも抜群です。白い空間だからこそ、朝の光はより爽やかに、夜はより静かに美しい陰影を楽しみながら休むことができるのではないでしょうか。

arieさんがつくる空間は、ミニマルでシンプルですが、すべてにおいて理に適っています。それでいて、美しい。また、自由で柔軟でもあります。だから、暮らしの中で起こりうる『こうならいいな』というニーズに、臨機応変に応えてくれます。少ないことの豊かさとは、もしかしたら自由度の高さなのかもしれません。白いキャンバスに自由な絵を描くように、違う毎日を心地よく楽しく過ごせる素敵な住まいづくり、ぜひ参考にしてみてください。