連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.359 2023年4月23日更新

「100年先に繋ぎたい、シンプルに経年美を育てる家での丁寧な暮らし」 by yasaigohanさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回注目するのは、心地よさや上質さをじっくりと研ぎ澄ましながら毎日を味わうyasaigohanさんの『100年先へと住み継いでいける家と暮らしのつくり方』です。静かに、でもワクワクを忘れずに進化や変化を楽しむ素敵な時間と空間を覗かさせていただきました。

今回ご紹介するのはこの方です！

yasaigohanさん

自然豊かな田舎の中に建つ、7.5坪の小さな家で暮らしています。庭でキャンプをしたり、仕事の合間にテラスでコーヒーを飲んだりとゆっくりのんびり、小さな家の生活を楽しんでいます。

愛され残る、家とインテリアづくり

こだわったからこそ、シンプル

自然豊かな土地に溶け込むように建つシンプルなお家、それがyasaigohanさんのお宅です。間取りは、勾配天井、ロフト付きの1LDK。玄関ホールはなく、扉をあけたらすぐにLDKが広がります。だから、玄関扉はどっしりとした気密性の高い木製です。機能性を求めた結果かもしれません、でもその佇まいがインテリアのイメージに大きく影響しているのが印象的。空間の中でも大きく目を惹く存在だからこそ、床や家具、キッチンのディティール、至る所に感じる天然木の風合いをより決定的にしているように感じます。

かといって、yasaigohanさんの家づくりやインテリアづくりへのこだわりが『自然素材』に偏っているわけではありません。yasaigohanさんが何よりも大切にしているのが『100年先に繋ぐ』という理想に応えてくれる経年美や耐久性です。そうした思いを知ったうえで改めて見回してみると、空間を構成するのはどれも無駄を削ぎ落した上質な佇まいと、確かな素材、計算されたカタチのものばかりでした。

雄大な自然を取り込む開放感

yasaigohanさん宅の周囲は緑があふれています。広いお庭では、時にキャンプも楽しまれているのだそうですよ。室内にも、そんな豊かな自然の気配がたっぷりありますね♪伸び伸びと枝葉を伸ばす観葉植物は、シンプルかつ実用的な暮らしに遊びと躍動感をもたらします。日々の表情の変化に気が付く瞬間や水やりのひと時が、優しく穏やかに気持ちを整えてくれそうです。

LDKの一画はワークスペースになっています。穏やかな空間の中に溶け込むこの場所でならきっと、仕事をする時間もストレスなく充実したものになります。

yasaigohanさん宅は、タイニーハウスと称されることもある快適に暮らせる機能と間取りに厳選した、小さなお家です。でも、インテリアを拝見する限りそうは感じません。どちらかと言えば、ゆったり広々とした雰囲気です。それを叶えているのは、大きな開口や天然木の風合いからたっぷり感じる自然の雄大さや、高い吹き抜けの勾配天井、シンプルゆえに心地よい余白をたっぷり残したレイアウトでしょう。空間の大きさと開放感は必ずしもイコールではないのだと思い知りました。

勾配天井の下にある、静かな空間

では今一度、キッチン側に振り返ります。先ほどよりも引きで全体を眺めると、キッチンの上に続くはしごがあることに気が付きます。アッパーライトの光が照らすその先には、どんな空間があるのか気になりますよね？

昇ると、木のぬくもりで包み込んでくれる、優しくてあたたかくて、静かなおこもり空間がありました。アウトドアアイテムを活かした寝室的な場所です。通常、アウトドアシーン以外ではしまい込まれてしまいがちなアイテムたちも、こうしてインテリアに活かすことで日常的に活躍の場を与えることができるんですね。

yasaigohanさんは、家、インテリア、日用品……暮らしにまつわる全てに対して丁寧です。そしてじっくりこだわり、長く愛される・愛せる物に厳選されています。それゆえに、その暮らしはシンプルでした。『選りすぐった物たちを使うことで育て、叶うなら次の時代へも繋ぎ残していきたい』そんな心の声が自然と聞こえてくるような素敵な日々に、ぜひ引き続き注目してみてください。