「追求するのは常に自分流。大正浪漫に憧れて、手づくりで進化するキッチン」 by marusanさん

「追求するのは常に自分流。大正浪漫に憧れて、手づくりで進化するキッチン」 by marusanさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、たくさんの時を重ねたような趣に心安らぐインテリアづくりをされているmarusanさん宅の、奥へ奥へ入っていきたくなる不思議な魅力のあるキッチンをご紹介していきます。

夫婦と保護猫4匹の暮らしです。築15年、私が設計した図面を同級生の建築士に清書してもらい建てた家なので、使い勝手の悪い部分も多々ありますが(笑)そこも暮らしの中で好みになるようDIYして『marusan流』を楽しんでいます。

薄暗いくらいが似合う、ノスタルジックな喫茶店風

marusanさん宅のキッチンには深い味わいがあります。落ち着いた雰囲気につられてじっくり眺めていると、次第にひとつひとつに異なる文化や時代背景といった物語があることに気が付きます。すると、そのままぐいぐいとmarusanさんのつくり出す世界に引き込まれていく。まるで、一気読み必至の長編小説のような、飽きのこない空間です。独特の魅力にあふれたキッチンには、どんなこだわりや思いが込められているのでしょう♪まずは、その辺りのお話しから伺っていきます。

marusanさん

「家を建てた時は真っ白なフレンチカントリー調でした。年齢と共に趣味が変わり現在は、憧れだった『大正浪漫感じるノスタルジックな喫茶店風』を目指してコツコツ手づくりしています。

趣味が変わってもできるだけ今あるものを使い続けたいと考えています。そのために雰囲気に合わせたリメイクをしながら、自己流のMIXスタイルで古道具が似合う少し薄暗いくらいがちょうどいい、そんな空間づくりを心がけていきたいです。」

バックヤードのあるキッチン

なるほど、自分の手で自由につくる自分流だから、他にはない唯一無二のテイストに仕上がっていたんですね。また、marusanさん宅のキッチンは間取り図で拝見すると、基本は対面のL字スタイルですが、背面に充実した空間があることがわかります。『薄暗いくらいがちょうどいい空間』でも圧迫感を覚えないのは、のぞき込みたくなる奥行きがあるからかもしれません。

ここからは、marusanさん流についてさらに詳しく迫っていきます。そのこだわりからは、コーディネートの楽しみ方や機能性の高め方、そして好きをより活かすための収納の工夫などたくさんのアイデアを学ぶことができました。好きなものが多すぎてまとまらない!好みのテイストがころころ変わるからひとつに決められない……と挫折しかけている方も必見です。きっと、打開策が見つかりますよ。

キーワード1 自ら設計した造作キッチン

marusanさん

「25mm角の白タイルで枠組みを造作してもらい、他は暮らしながら収納棚や扉を自分たちで追加していきました。ちなみに、シンク下の扉はこれで3パターン目です(笑)家電やゴミ箱など目に付きやすい生活感は、極力隠せるよう設計しました。」

キーワード2 消した冷蔵庫の存在感

marusanさん

「キッチンで特に存在感を出す家電は冷蔵庫だと思います。でも、我が家の冷蔵庫は存在感がありません。RoomClipにもたくさんキッチンの写真は上げていますが、1度も写っていたことはないはず。(フォロワーさんたちが気付いてくれているかはわかりませんが……笑)その理由はこのように、完全な隠し場所を確保しているからです。」

キーワード3 自分らしさが現れる、テイストの不揃い感

marusanさん

「ノスタルジックな喫茶店風を目指して改良中ですが、もともとの造りや大きな家具はそのままなのでテイストは不揃いなんです。シャビーシックにリメイクした食器棚、フレンチカントリーな換気扇、インダストリアルなDULTONの棚……日本の古道具にアメリカンヴィンテージ、イギリスアンティークに100均の小物たち。不揃いもmarusan流です(笑)」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

marusanさん

「私は飽き性で、その時々で自分が好きなものを詰め込んでいるだけです。でも、それがきっと『自分らしい』に繋がっているのでは?と思っています。『世界は欲しいものにあふれている』から、好きなもの、詰め込んでくださいね♪」

まとめ: 自分らしくなきゃ、もったいない!

キッチンは既製品というイメージが多くの方の中にあるかもしれません。でも、プロでなくても手間暇をかけて自分で一からつくることも可能です。もちろん、周りの協力も必要になりますが……。既製品の一部を思い切って自分好みに取り替えてしまうことだって、決して不可能ではありません。marusanさんのお話をお伺いしていると、自分の手で自分らしく切り拓いていくことの大切さや楽しさに気が付きます。趣味が変わっても、好きなものがひとつに決められなくてもいいんだ!と、肩の力を抜いて思考を柔軟にしてくれます。

『世界は欲しいものにあふれている』本当にその通りですね。すべてを手に入れることはできません。だから、手に入れられるものは逃したらもったいないです。不揃い?ミスマッチ?marusanさんのつくる空間を見れば、その人の感性という一本の芯が通っていればそこに違和感など生まれないと分かります。ぜひ、雰囲気も機能も自分でコントロールするmarusanさんのキッチンづくり参考にしてみてください。


marusanさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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