「茶室に入る為に、一度茶室から離れる」
と謎の名言めいたことを呟きながら、夫が購入したちょっと変わった山茶碗。
自分達の身の丈に合った道具を自分たちの足で見つけて、自分達なりに毎日お茶を立てる、というところから始まる。という気がして、毎日茶室の外でお茶をたてることにしたらしい。だから、選んだのは野点もできる山茶碗だそうな。
そんな夫が在宅ワーク中、洗濯物を取り込みに部屋に入り立ち去ろうとしたら、
「御使いだてしてしまうようで申し訳ありませんが、襖を閉めていただけますか?」
と言われ、
そして、さらには冷蔵庫を開けながら
「梅干し御相伴に預かります」
などと言う。
常々ものすごく丁寧な人なのだが、言われたわたしはいつも咄嗟に返事ができず、「もちろんでござりまする」などとわけのわからない時代の人になってしまう。
もう長年一緒に暮らしているが、謎は深まるばかり。
「茶室に入る為に、一度茶室から離れる」
と謎の名言めいたことを呟きながら、夫が購入したちょっと変わった山茶碗。
自分達の身の丈に合った道具を自分たちの足で見つけて、自分達なりに毎日お茶を立てる、というところから始まる。という気がして、毎日茶室の外でお茶をたてることにしたらしい。だから、選んだのは野点もできる山茶碗だそうな。
そんな夫が在宅ワーク中、洗濯物を取り込みに部屋に入り立ち去ろうとしたら、
「御使いだてしてしまうようで申し訳ありませんが、襖を閉めていただけますか?」
と言われ、
そして、さらには冷蔵庫を開けながら
「梅干し御相伴に預かります」
などと言う。
常々ものすごく丁寧な人なのだが、言われたわたしはいつも咄嗟に返事ができず、「もちろんでござりまする」などとわけのわからない時代の人になってしまう。
もう長年一緒に暮らしているが、謎は深まるばかり。